No.0275 – Organisation Voice 2001/03/30

きょうの一枚
1992年のTBIのグランドスタートはなんと、テイジンの砂山の上からまっさかさまに降りるという悪趣味?なものでした。このテイジンも最後の今年は、使えなくなりました。当初は、松山空港埋め立て用の、砂と土で美しかったのですが、近年は、空港トンネルの削岩されたガラばかりで、だんだん評判が悪くなっていました。今年は全くの何もない状態で、ただ湿原のようなものになってます。ことしはビッグバイクが多いので、難所が少ないとか?

と、冒頭にも書きましたがビッグバイクの台頭著しいものがある昨今です。アフリカツイン勢とGS勢、さらに第3勢力なるカジバなどのビッグ勢。なにやら勝手に自分たちの戦いの構図を作ってるところがありませんか。まあそれは良いとして、どうしてこうしたムーブメントが起きたのかを検証したいものです。主人公は僕です。確かに昔から一部の、ビッグオフ乗りは存在しました。ただ、少数派で行きつけのバイク屋でも珍しく、場合によっては変人扱いされて、だんだんその生息場所を奪われていたのです。高知の海岸線を走ってると、XT500にすれ違ってどちらも振り返りながらお互いの姿を求めてるさまは、まさに絶滅危惧種のそれに通ずるところ。でした(昔話だからね)。たまに若いエンデューロライダーたちと山に行くと(アプローチでは、まさに肩で風切って走っていくんですが)次の瞬間「またですかー?」って自分より下手だと思ってる奴らに、助けてもらわなきゃあいかん。軽いバイクに乗ってる奴らは「どこでも行けるもんだからエラそーにしやがって」って気分。それを見透かしたかのように「もう年だし小さいのにしたらどうなんですか」なんて言いやがる。そんなオジサンとしては、どーしても仲間が欲しい。

で昨今のインターネットブーム。フムフム、と日刊アフ○○・ツ○ンとか、まあそういう大きなバイクのサイトがあるじゃないですか。というふうに、ムーブメントが起きていったのよ、というのは、タケチャン、ゴメン。正しくないです。あっ、でもチョット正しいか。GSに関しては、マツモトミチハルと僕は共同正犯です。

でもTBIなどで年々増えて行くビッグバイク乗りは、そのテイストなどを含め、トテモ大好きである。
でも、TT125って、僕の体重と同じなんですよ、78kg。えっ、人間が重すぎる?

 


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No.0274 – Organisation Voice 2001/03/29

1998年のモンゴル、ホブドという西の果てにある町に着くSSをフイニッシュした長谷見選手は、テレビカメラに向かって「いやあ、モンゴルには世界の道があるねえ。」と感嘆した。そうだ、さすがは長谷見選手!その通りです。世界の道なんて、その多くが穴ぼこだらけの、雨が降ると水溜りだらけの、そのくせその水溜りときたら空の青を映していて、まるでブルーのインクを流したみたいで、それは美しかったりするのです。 一方、舗装路なんて、僕たちが子供のころには町の中に少しあっただけで、ほとんどが土の道だった。未舗装路なんて言うのは、舗装されていることがスタンダードだからそういうんだ。「まだ舗装されていない、だけど間もなく舗装するからね」という意味だ。非舗装路(舗装することはない道、してはならない道なんてのはないんでしょうか。)

そんな子供時代の、夏の暑い日は、決まって埃っぽくて、夕方になれば、どの家も打ち水をして涼をとりつつ、埃を抑えたものです。土手の上を走って家路に向かう、お父さん達の自転車やバイクの巻き上げる埃が、まあ風物詩のようなものだったし、誇りまみれになって帰ってくるお父さんたちには、ビールを飲む権利みたいなものが備わっていた。僕の子供時代の体験といえば、そんなことだったから、試走隊で暑いモンゴルの道を走るたびに「そうだ、世界の道のスタンダードなんて、こんなもんさ。」と思いながら、ウォッシュボードに辟易としながら、激しいデジャヴュに襲われたりします。「ああ、この道は、子供の頃に走ったことがある。」とかね。間違ってたらごめんなさい。

ひょっとしたら、いまや舗装されてる道しか走ったことがない、なんて言うのは、日本人くらいじゃないかしら。家のすぐ脇に、未舗装路、あっ非舗装路がないなんてね。そんな彼ら(ゴメン、僕ら)日本人の中には、舗装されつくした道の上で、大渋滞に巻き込まれながらも、海外の自然保護運動をラジカルに考えたりしてる人も大勢いるんですね。ラリーレイドモンゴルも初期には、そうした激しい批判を浴びました。「草原の中を走って、タイヤの跡をつけるなんて、けしからん。断固反対する!」という電話、投書、果ては朝日新聞への投書は記事になり、そうなると一方的に、彼らの意図を反映して、悔しい出来事が連鎖する訳です。スポンサーの担当者も困り果てましたねえ。「やっぱり、ムヅカシイですねえ。」

話は変わりますが、最近のことバイクで土手を走っていて、思わず土手を駆け下りました、ふりかえって見ると、土手の雑草の中に、1本の轍がついた。「しまった」と思ったものの、さてこの土手の存在そのものは美しいのだろうか、道路も土手も、人間の都合による環境破壊の一種ではないのか。「もうこんなことばかり考えるのは止めよう。」

ところで、日本の治水に関する考え方は、雨水を出来るだけ早く海に返すことにあるそうですね。だから、今まで川をコンクリートで固めることを、せっせとやって来たんだそうです。道路の考え方と同じですね。若しくは諫早湾干拓事業と構造的に似てる。その分、ナニが正しくて、ナニが間違ってるのか、分かりにくい。ナショナルジオグラフィック4月号の「地球の環境」の特集は「水資源」。こう書いてある。「海から蒸発して地上に降り注ぎ、川へ流れ込んで再び海に戻る水は、無尽蔵の資源であるかに思える。だが、地球上の水のうち、淡水の占める比率はわずか2.5%。しかもそのほとんどは、極地で氷や雪になっている。こうした地球の淡水のうち、私たちが利用できるのはわずか0.6%にすぎない。」早く海に返すのは良くないみたいよ。じゃあダムは?ってことになってさらに分かりにくい。要は、あのニックキスギ花粉じゃなかった、杉の木だらけの山がいかんのじゃ


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No.0273 – Organisation Voice 2001/03/28

本日はSSERが大変お世話になった前久万町長の、葬儀に出かけた。夏のSSERが久万町で開催できるように、ご尽力を賜り大変感謝をしている。一昨年6期24年の任期を満了された。一昨年私たちも同町から感謝状を頂いた。その町長が僕に、感謝状を渡しながら一言こういわれた「長いあいだ、ありがとう。」と、その言葉を今日お返しして参りました。 今年この町に迎えられて17年目の大会は、11月です。前町長のご冥福をお祈り申し上げます。   合掌 まさに弔問外交とはこのことでしょうか、警察署、各町村へも挨拶が出来ました。どこも概ね懐深く受け入れていただけます。あとは、走る皆さんのマナーと、後チョットだけ、私たちの努力です。これからも、愉快で楽しいオフロードライディングの世界を作り上げていきます。どうか、参加者として、時には運営側のオフィシャルスタッフとして、変わらぬご協力をお願いします。

きょうの一枚はここんところ続いてないですが、「彼方へ」本日UPしました。衝撃的な写真が公開されちゃう。


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No.0272 – Organisation Voice 2001/03/27

春もたけなわ、となってきました。松山城の桜も咲き始めて、ステキな季節の到来です。事務所の山桜も開花。昨年、この花の写真を撮って紹介したのが、ついこのあいだのように思います。なのにもう 1年です。巡る月日のなんと早いことか。 このコラムを書くようになってからだと、もう1年5ヶ月にもなり、よくも続くものだ、と人からも言われ自分でもそう思います。そのうえに「彼方へ」だの、本業のひとつのコピーライティングも含めると、なにかいつもキーボードに向かっています。行動派?を自認する自分としては、いかがなものか?という気がしなくもありません。それに毎日、書くことが苦痛な時もあるかと思えば、朝から時間さえあれば、バンバン書ける時、と様々です。スランプとかそういうんじゃなくて、こういう自身の状況はとても興味深いことだと思っています。つまりは、毎日をまさに生き生きと生きて、あーでもないこーでもない、今度はこんなことをしようか、それともあんなことしようか、と考えてなければ「まさに書くことは苦痛!」となってしまうんです。そこに必要なものは「変化」だと気づかされます。日記のようなものだったら、もう少し簡単だったでしょうにね。

最近「チーズはどこへ消えた」でしたっけ、ベストセラーがあってまさに「変化」と「対応」の理論が書いてありますね。しかし、若干の反論も試みたいとおもいます。もう何年も前、そう 10年も前でしょうか、ピーター・タスカの著名なタスカ・レポートでは、「変化はいつも突然であり、不安定である。予測できる変化はない。」と、まさにその通りだとも思います。そして一言、「世の中で変化しないものは一つしかない。それは変化しないものは無いという、定理だけだ。」とまで彼に言わせてしまいます。「うーー」諸行無常だ。これにも若干の反論はあるでしょう、しかし、やさしき英国人の彼は、そうして極端な言い回しを使っても、我々日本人に警鐘を発し続けていたのです。つまり「チーズは・・・」に中に出てくる「チーズの匂いの変化に・・」という部分は、タスカに言わせれば一蹴ものです。「甘い」と。まるで危機管理のお話と同じで、管理できる危機は危機ではない、みたいなお話になりそうなのでこのくらいにしますね。

最後に、故事をもちだしてみますと「窮すれば変ず、変ずれば通ず。」ということでしょうか。そういうことは、もう古くから繰り返されてることなのでしょう。行き詰まると、変えなければならない、変えなければ生き残れない。つまり変えれば、まだ道はある、ということでしょうか。でも諸行無常。日産も「変わらなきゃ」っていってたイチローも変わったけど、会社もホントに変わっちゃったぞ。


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No.0271 – Organisation Voice 2001/03/26

先の地震には、たくさんのお見舞いのメールや、お電話を頂きました。大変ありがとうございました。心から御礼申し上げます。私ども社員や、その家族、関係先には、これといった被害も無く、無事に通常業務に戻っていることをご報告申し上げます。とはいえ余震が続いているので、チョット心配。事務所に置いてあるバイクの中ではK1200LTが転倒。GS達は無転倒、と思いきやBMWの仙波君から今朝 TEL「下ろしたての1150GSが倒れた!」と、まあGSはいいじゃないですか。倒してナンボのバイクだから。(ソンナコトイウノハ、マツモトミチハルだけかと思っていた?)

そんな僕は、地震の直後に、事務所の中に止めてあった幾つかのバイクの中から、やっぱこれかねえ、とF650GS-DAKARを引っ張り出して、大渋滞の市内を走ってきました、路面電車は放置され全ての公共交通機関はストップ、瓦礫こそ無いんですが、救急車と消防車が走り回っていました。人はたくさん居るんだけど、まるで失われた町であるかのような不思議な時空を感じました。で、 F650GS-DAKARのなんとかったるいことか、と愕然としたことも告白します。なぜだろう、きっと2日前に河原のステアケースで失敗して、右手の親指の付け根を思いっきり痛めたせいだ。でも分厚くなって2000円もする、超初心者向けの Q& A特集号になって「しまった、よく見てから買うんだった。」と 一生懸命にバックナンバ-まで揃えたBMW-BIKESを見てて、醒めていく自分がそこにあった。それに、地震の後のF-650GSのザラッとした乗り味が妙にシンクロして「何か自分の趣味に、身内のような気持ちで居たものに、ケチをつけられたような、でも実は俺もひょっとしたらそうなのかなって思ってたというような。」みたいな気分がしたことを正直に告白しておきたい。誤解を恐れずにさらに書くが、あまりにも賛辞ばかり述べてるのは、もうおかしすぎる。BMWに乗ってる者が言うのだから間違いはない。広告よりも記事の方が広告っぽい(まあそれが業界のスタンダードなんだけどね。)。で、翻って自らの身も正そう。と思った地震の直後でした。

自分の信じるもの、確信にも似た手法。しかしそれが全てに正しいかどうか、それを疑う力、のようなもの。前にも書いたメディアリテラシーのようなもの。たとえば、BMWがC-1の輸入を日本の当局が、ノーヘルを認めないから輸入に踏み切れない、とのコメント。をしてる。僕もそうだとは思う、が「どうして、とりあえずヘルメットは必要ですが、やがては先進国に倣ってノーヘルでも乗れるように当局と交渉を継続します。」って言って、大型免許のない人にも、またはシティコミューターとして優れたC-1を、というよりBMWのモーターサイクルを、より大勢の人に乗ってもらうべく輸入するというのはだめなのかしら。じゃ C-1のが優れてるのは、ノーヘルで乗れるという点だけなの?こんなことばっかり書いてゴメンナサイ。愛するが故のアンビバレントな僕。


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No.0270 – Organisation Voice 2001/03/24

僕の席に最も近いのは、タケチャン。昨日は僕の変わりにOVを書くように!といったものだから「油汗を流しながら」といいつつ、じゃかじゃか打つではないですか。それに今朝来たら、TSさんにたくさん?のメールが届いてる。「単独でコーナーをつくれ」などの声もあって、若手の台頭に役を奪われた喜劇俳優か、マウンドを追われる老投手の気分!ってのはウソ。

さて、もう10年近く前のことです。住友林業という会社から、住友の山にフォレスターハウスという森林体験館を建てるので、内装とディスプレイ(住友の森の歴史などの)とホールに飾る大型のオブジェの制作を受注しました。そのときには、たまたま遊びにきていた、若き池町君にも手伝ってもらったのを覚えていますが、興味が無かったようで、最後までは手伝ってくれませんでした。巨大な木のオブジェが、うちのラリーカー制作工場を木工場と化して、完成しました。そしてその搬送と設置の大変だったこと。そこの関係者の方と昨日、話をしてて確信したことがあるんです。山の木を切ってる人は、環境保護の面では、どちらかというとイメージ的に悪い方の部類の人だと思うでしょ。でも、木を植えるのも彼らだし、木や山を愛していて、何よりも大切だと思ってるのも彼らなのです。木は生育中には大量の二酸化炭素を吸収して、体内に固着させます。だから、木造住宅は天然のタンクでもあるわけです。これは、燃やさなければ永遠に封じ込めたままなのです。老木になってくると、二酸化炭素の吸収量は少なくなってきます。そこではじめて、木を切り若木を育てていく、というのが彼らの古くからの手法なのです。ということは、僕たちも彼らと同じく、好きだから大切に出来るはずです。それは僕たちの走るフィールドですね。

実はタケチャン、彼はSSERの故郷、久万町の出身です。小学生の頃、深夜まで参加するライダーに手を振っていたのは彼なのです。そんな少年がパソコン少年になり、オフロードバイクに乗り、いまSSERで毎日のように全国のライダーに向けてメッセージを送る。なんか住友の森を思い出しました。歴史とその循環のようなものを。もう1人久万町出身の者がいます。ヤマチャンといいます。彼に初めてあったのは、もう30年も前のことのようです。僕の記憶はあやふやなんですが、僕がバイクに乗って、今のふるさと村の近くから、久万町内に向かうとと御堂トンネルというのがありますね、ある土曜日に畑野川(今のふるさと村方面)からそこへ通りかかると、開通式をやってた。小学校の鼓笛隊の後を黒塗りのクルマが入っていき、その後ろが僕のバイク。小学生達は、トンネルのなかで、完全にパニック、おかしいほどにメチャクチャな演奏を続けていた。泣き出すんじゃないかなあ、ッテ思った。その鼓笛隊の中に彼はいたというじゃありませんか。「ヘー」でしょ。それに彼も学生時代、帰省中によくSSERを目撃していたという。今も、イベント毎に駆けつけてくれます。いつも到着受付にいて、「免許書と自賠責保険、車検書または登録書!」ってやってくれてるのが彼です。久万町、梼原町その他多くの町村に理解され、そして応援して頂いて、続いているんですね。SSER、17歳になります。

きょうの1枚
「彼方へ」用の写真を整理していたら、パリルカップを走ったBMW-GSの写真が出てきた。これはゴールのケープタウンの市庁舎前のパルクフェルメ。このバイクのライダーはなんと、ユタ・クラインシュミット、そう今年のパリダカのチャンピオン。今と違って、このパリ・ルカップなんてほんとのサバイバルレースだったのに、ちゃんとノーマルのGSで完走してるでしょ。やっぱ、ただもんじゃないですね、彼女。


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No.0269 – Organisation Voice 2001/03/23

皆さんコンニチハ!。デキニチが始まって1年と数ヶ月、初めて登場する私はTSと申します。デキニチスタート時から主にデキニチの編集を担当していまして、実際のレースの場面でノートPCを持ってウロウロしている奴、そう、それが私でございますです。ハイ。 多忙を極める山田に代わって急遽書くことになりましたがいやはやまったく、キーボードを目の前に緊張してしまいますね。これを毎日山田は続けていると思うと、「ヨクマイニチツヅクモンダ」と感心せざるにはいられません。日々いかに人を喜ばせるか楽しませるかアイデアが泉のように沸き立つ方なのでさすがなせる技という所でしょうか。せっかくなのでデキニチ編集のウラ話を少しさせてもらうと、基本的にOVの原稿は山田が毎日パソコンの画面とにらめっこしながら打ち込んでメールで送信してもらい、そのまま更新しております。出張でPCが持っていけないときは手書きでFAXで送ってもらったりもしてますね。昨年のモンゴルでの試走の時に毎日レポートを掲載しましたが、あの時はインマルサット(衛星電話)経由でFAXで送信というソ連のスパイも真っ青(それはない)な手段で送ってもらったりなんてのもありましたね。で、これがまた電波の加減でとたんに届かなくなるんですよ。5cmぐらい受信しては切断の繰り返しで最後まで受信するのに深夜までかかりました。ノイズまみれで届く途切れ途切れの原稿はメールで一瞬に届く感じとはまた違った距離感というか鮮度があって掲載するほうも面白かったですね。と書きましたがその年(2000年)頃からなんと64kbpsの通信速度がインマルサットからでも可能になり(日本でいうとISDNの速度ですね)

同年のラリー本番では日本でレンタルされ始めたばかりの64kbpsインマルサット端末を抱えて行きました。空が見える所ならISDNと同等な通信速度が確保できるというのは新鮮でしたね。大草原の中にあるビバーク地で日本からの応援メッセージも毎日快適にチェックでき、その熱い声援はエントラントのみならずオフィシャルも勇気づけられたことは間違いありません。こちらで撮影した写真も当日中にご覧いただけましたので、皆様も時間差無くラリーの様子をお楽しみ頂けたのではないかと思います。インターネットは新しい体験を人間にもたらしてくれるのではないでしょうか。 インターネットで思い出しましたが、昨日山田がインターネット放送!とセンセーショナルに書いていましたが(僕もびっくりしましたが)、フフフ始まりますよ。そうですね放送局名はSSER CP-Xとでもしましょうか。なぞのSS、チェックポイントがインターネット上に開設されます。開局記念番組は「徹の部屋」(徹子の部屋ではないですよ)とでもしましょうか。毎日毎日あっと驚くゲストが登場で。。。え?このSSのオープン時刻はいつなんだって? でもサーバーが。。 きょうの1枚 これがモンゴルでの更新風景です。パソコンの向こう側に見える新聞紙を広げた感じの板がインマルサットのアンテナです。このインマルサットの説明書を見ると「電波が強いので半径1.8m以内には近づかないで下さい」とのそれは恐ろしい注意書きが。まあ近付いてもなんとも無かったんですが。これからもデキニチを応援よろしくおねがいします。


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No.0268 – Organisation Voice 2001/03/21

今年のスーパーNは、はっきり言ってスゴイ!です。面白いです。スーパーSSが3つ。誰も知らない秘密のダートが1本、出口はシングルトラック。昨日は、それを全てトレースしたら、もうヘトヘトで、口も聞けないくらい疲れた。こんなんでTBIは大丈夫なんだろうか。プールで作った体力は、いったいどこへ行ったんだろうか。それとも、あの恐るべき花粉が、体力を奪い取るのだろうか。

さて、SSERでは、夏の祭典の裏祭典。8耐を企画中。チョット意外?でも SSER流の少しソフィスティケイトされたものになるでしょう。年3戦くらいやろうぜ。担当はアンチャン。で、これからのSSERのイベントは、インターネット放送、ブロードバンドで、放映する方向で検討中。早ければTBI?こちらは、VTRも制作予定。RRM、SSER(Y2E)とSSER全戦、SSER 8耐シリーズ、などなどが放送されることになるだろう。時代の変化はすごいね。でもサーバが。 きょうの一枚 ほら、ホントに走ってるでしょ、スーパーNのコース。花粉との闘い。でもって、いつもとは全く違うエリアで、新鮮な気分、今年のスーパーNは全然あたらしいよ。


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No.0267 – Organisation Voice 2001/03/19

高速道路で松山に向かうと、西条ICからは片道1車線に変わる。最近は松山までの全線4車線化工事も進み、快適度合いも格段に高まった。ところが、途中には目も眩むような高架橋があって、乗用車で走ってる分には平気なのだが、カミオンの助手席にでも乗って居ようものなら、気持ち悪いことおびただしい。その谷は、この近くに松山などのような都市が存在するのだろうかというほど、野性味にあふれている。熱帯雨林の中を流れる川のようにも見える。そして、高速道路のその橋は、そのままトンネルに吸い込まれていく。

するとトンネルの中は、高温で多湿。フロントガラスは一瞬で曇ってしまい、視界はゼロになる。多くのドライバーは、あまりガラスの外側が曇ることに慣れてはいなくて、ワイパーを動かせばすぐに解決をするものを、パニックに陥ってしまう。かく言う私も、初めてそれを経験したときには、外側の曇りだとは考えにくくて「ヒヤリ」とした覚えがある。そして、その危険性について、SA、PAのWCに張り紙が「急激なフロントガラスの曇りには、あわてないでワイパーを」と、貼ってある。そんなもので大丈夫だろうか。と思っていたら、一昨夜、オートバイの死亡事故が起きた。病院に運ばれるまでは意識があって、「急にシールドが曇って、視界がなくなった。」と救急隊員に話していたと言う。パニック時の行動、または思考には個人差が、当然ある。「ヒヤリ」とした経験ですむ人と、そのまま事故につながる人は必ず両者とも存在する。または、その時の精神状態、疲労度など様々な要因が絡みつく。今回のような事故は充分予見できたはずで、事故の危険回避に公団側などは、例えば高速道路を走るバイクの装備のことなどには、あまり考えられていたとは思えない。クルマにはワイパーを慌てずに動かせ、と勧告しているのに、バイクには?

最近、国道には情報BOX工事といって、走行車線の真ん中が約50cmほど切られてケーブルを埋めて、新しいアスファルトを掛けているが、かなり質が違い、段差がはっきり残っている。4輪はまたいで走れるからいいのだが、バイクには走行レーンである。オフロードバイクには大して問題のないものだが、ロードバイクで出かけるとたまらない。はっきり言って危険である。きらって左を走ると、路側に危険な障害物も多く、右側を走ると対向車の危機にさらされる。つまり、バイクの交通上における、立場など考えていないと疑わざるをえない。どうして路側などを使わないのか、また情報 BOXで表示する程度の情報量なら、既存の電話線で充分ではないのか。それぞれの立場で省庁毎に、通信インフラを持ちたいと言う気持ちは分かるが、 2重投資になってないのか、それが、道路交通上の危険まで平気で脅かしているんじゃないか。などと思うので、今度、国土交通省に聞いてみようと思う昨今である。


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No.0266 – Organisation Voice 2001/03/16

僕の友人が、この数日前、砥部の山里に蕎麦屋を出した。マニアックな僕に内外装の依頼があれば、すさ入りの土壁に、三和土の土間、古材に、露天風呂?にしたのに。半年くらい前、僕の事務所を訪れた友人に、見栄を張って「忙しい」なんて言ったもんだから。でも、梼原在住の版画家、山茶屋さん(雅号です)に、僕の事務所にあるのと同じような、砥部の里をモチーフにした作品を作って頂いて、掛けてある。 今日は高知から友人の、名工 MASAさんがやって来たので、二人で「蕎麦食いに行こう!」と日暮れ前に出かけて、行ってみると準備中。中を覗いて、支度中の店主を引っ張り出して、今度は 3人連れになって、その近所の蔵元へ行ったのである。そこで利き酒大会!いろいろな酒粕の試食大会。あげく、クリームチーズのような大吟醸の酒粕を、お蕎麦屋さんに持って帰って、蕎麦の実をつけて、あぶって食べてみる、とこれが新しい。といっては、お酒を飲んで「砥部はいいところだあ」と休日気分。

事務所に帰って、あわててこの OVを書いているんだが、「今日の一枚は、砥部の蕎麦屋にかかる版画にする。」と言ってデジカメを持って行ったまでは良かったんだけど、撮るのを忘れてしまいました。今日は、実も心も休日というところ。 「彼方へ」も続々UP中、すでに第5話。写真にも、キャプションが付いて、面白くなりました、と一人で思っているのですが、皆さん感想と、お励ましのお便りをお待ちしております。


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No.0265 – Organisation Voice 2001/03/15

昨日はこのOVで、檄をとばした。オフィシャルスタッフに対してであるが、もちろん競技参加者の多くもこのOVを見てる訳だから、ある意味、公私混同というか、でも参加者の皆さんにも、分かって欲しいという気持ちも強かった訳で、まあ、あのような文書になったんである。毎日、こうしてこのようなヴォイスを漏らすということは、取りも直さず僕の精神状態を、つまびらかにするものなんじゃないかと思うにつけ、読者の中に、精神分析医のいないことを願う。いや、そういう人がいて、なにかとカウンセリングして貰えるのも悪くないかなあ。

実はスーパーNなんですが、長崎であるイベントとバッティングしているということを知りました。申し訳ありません、もっと事前に良く調べておけば参加者にも、九州の主催団体の皆様にも、ご迷惑掛けることなかったのに。この誌面上で、お詫びいたします。このようなちょっとしたミスは、良くないことです。西日本エリアだけでも、調整機能があれば良いですのにね。また我々SSERも、日程を毎年FIXすればいいものをと、思います。

TBIだけは13年間、全く同一の日程だったんですが、夏のSSERたるや、さまよえる湖の如し、ですもんね。でもそれにしてもスゴイというのは、僕の運の強さ。今年で17年になるSSER2DAYS(Y2E)も12年目になるGROUP-Nも、台風シーズン(まあNは違うか)それにしても「去年と同じ日程なら、とんでもないことでしたねえ、日本中の屋外イベントは、軒並み中止でしたもの。」とか、「日程が1日ずれてたら、だめだったねえ。」ひどい時はそれでも、「降り始めからの雨量が○○mmを超えたので、すべてのSSをクローズするぞ。」と通達を出した時点で、最後の数台が最後のSSの入り口にいたらしくて、あとでプロテストを受ける羽目になったんだが、なんと5分後にがけ崩れ、あわや大惨事!何も知らないエントラントは「自分たちは、まだ走れたのにオフィシャルに走行を止められた。」と抗議。でも朝の4時半のことですよ。 「どのような基準で、競技の続行や中止を決めるんだ?」という、お叱りにも似た抗議。そのガケ崩れの事例からも分かるとおり、可能なギリギリの線まででやっているのですが、本当は、もう少し安全のマージンを取るべきなんでしょうね。「あの後すぐに、林道内のガケが崩落して、全く通行不能になった。あわやのところで、危険が回避できた。判断基準は、役場に設置されてる雨量計のデータで、降り始めからの総雨量で決めている。」とこたえると、ポツリと彼、「さすが、SSER」あー、自分で書くと恥ずかしいから今日はこのくらい。

きょうの1枚
スーパーNのステッカーキットの校正が手許に届いていたので、今日の一枚はコチラ。今年のNのテーマカラーは、なんと真っ赤ッカ!フランスでは赤は、勇者の色であり、男の子の色なんですね。逆に青は、女の子の色。子供の頃、赤いセーターを着ていると「それは女の子みたいじゃない」とよくいわれた、フランスの話を聞いて「ホラッ」ッテ思ったもんすよ。で白は何かというと「公平、平等」を表す色なんですね。それがトリコロールカラー、ラ・マルセイエーズが聞こえそうでしょ。ある人が、とある誌上でティェリー・サビーネがこよなく愛した色の、オフィシャルスーツって書いたけど、少しだけ違う。ジャッジメントを要求されるオフィシャルの色なんです。公正、公平であること、です。


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No.0264 – Organisation Voice 2001/03/14

檄。

本日のOVは、SSERの精神と、オフィシャルの概念について記す。いままで SSERとは厳しいレギュレーション、うるさい車検。冷徹なレギュレーションの運用。というイメージがある。一部は、故永山竜叶君が情報として、書き連ねたものがそうなったかもしれない。しかし、当たり前のことが「まあいいじゃん。」とやってきた、多くののライダー達、その実、社会はそれほど甘くなく。いつまでもモラトリアムを気取ってられるほどの、おおらかさなど持ち合わせてはいない。たとえば法に問題点があるのだとすれば、国には「おかしぞ」と問題提起することのできるシステムは整っている。それをせずに、批判ばかりして、場合によっては、平気で無視したりするのは、勇気のある行動とは言いがたい。勇気ある行動。それこそがSSERオフィシャル・スタッフの行動の基準である。

たとえばSSERのオフィシャルは、誰がなんと言おうとも、動じることなく単身、夜のゴビ砂漠をわたり、サバイバルにも長け、危険を最大限探知し、回避する。それは自らの為のみでなく、挑戦する参加者のためであり、他のオフィシャルの任務遂行のためである。それは厳格で、やさしさに満ち溢れた男の中の男たちである。こんなことを平気でやれる奴や、同様のモチベーションを備えたチームを、私は知らない。軍や自衛隊などと言うものは、充分な装備、電子デバイス、システムに保障されたもので、平時下にあっては、真の冒険性や、探険性というものは持ち合わせてはいない。ゆえに、われわれオフィシャルは、参加者にも相当のことを要求する。確実にそれをクリアして来る者のために、それをしない者に妥協することはない。たとえば、レギュレーションとは、日本の法律などはまったく別のもので、レギュレーションが求めるものは法律で求めるものより厳しい。なぜか、法律とは、広く一般に適用されるものであり、我々のそれは危険であるとか、困難であるとかに対応する、もう一段階以上、絞り込まれた者を対象にしているのである。こういうことを正しく認識して欲しい。「道交法で良いのに、なぜ SSERではだめなんだ?」という意見を年間にどのくらい聞くようになったろうか。違法でなければ良い、というのはこのイベントに参加する以上、間違いである。それは先に述べた。

さて、私個人は今回TBIに参加すると宣言して久しい。もちろん多くのオフィシャルスタッフも、参加者として名を連ねている。そしていま、この段階になって、実はは参加をためらっている。いままで12年間続けた、このイベントに身をおいて、あたらしい次の何かを考えてみたいという、ある意味では姑息な了見での参加ともいえる。しかし、ここに改めて宣言する。どのような困難な事態になろうとも、この大会の最高責任者は、私であること。全ての、オフィシャルスタッフと、わたしはひとつであること。最も困難なことに誰もが進んで、挑戦することを信じている。SSERの精神。それはいかなるときも、公正で、公平である、ということ。その行動はあくまで、平然と勇敢であるということ。だれでもが、一朝一夕でオフィシャルスタッフになれるというものではない。

きょうの1枚
故永山君が収めた、10年前のTBIノオフイシャルスタッフの集合写真。TBIのオペレーション中に、こういった全員の写真を撮る、というのは非常に難しくて、「やっと実現した」と大喜びしてた彼の姿が今でも忘れられない。参加者もこの当時の顔ぶれが揃う、オフイシャルも揃わないものか、と真に願う。僕たちの13年間のために。


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No.0263 – Organisation Voice 2001/03/13

マスコミはすごくズルイと思う。今回の「森降ろし」を思いっきり進めたのは誰の目にも彼らマスコミである。あのしぶとい総理のこと、本人は「辞める」といってないのに、「正式に辞意表明!」と見出しが躍るものだから、彼は辞めるにあたって、なんて言ったんだろうか、と一部始終新聞を読んでも何にも書いてない。しかも「こんな時に、こんな時に」って人には言いながらも、この月曜日は全ての新聞が同時にお休み。交代で休むならともかく「もう人の悪口ばかり言うのは止めたらどうかね!」と僕は思う。そして今度は「辞意を表明してるのに、日米首脳会談や、日ロ首脳会談をするのは、相手に失礼だ、どうするんだ。」「無責任だ。」とののしる。で、こんどは森さんが「辞めるといってないのに。」といえば、総裁選の前倒しは、事実上の辞任だ。」と言いつつ「また総裁選に出馬する」とは絶対に言わせないぞ、といわんばかりの圧力をかけてるように見える。

でその事実上って何だ。じゃあ、この前、某テレビで「現状の日本は事実上の倒産状態にある。」っていってたけど、事実上ってのは彼らマスコミにとって、どういう状態なんだろう。「事実上は死んでるけど、生きてる。事実上はホントだけどウソ!」みたいなものか。さっぱり分からない。ことばかり繰り広げてたら、さらにマスコミも誰も見向きもしなくなっちゃう。人の道は大丈夫か。 経済が悪いのも、政治が悪いのも、ひょっとしたら、その伝え手こそが悪いんじゃないかと思うよ。人は情報に左右されやすい。だから株の世界でも「風説の流布」みたいな犯罪があるんだろ。欧米ではメディアリテラシーって教育が盛んになりつつある。まず報道を疑ってみる、という教育だ。報道の後ろに隠されたものを読み取り、報道が意図しているものがなになのかを探知する知識が必要だ。

さて話は変わる。ぼくのTBIネタ。ところでぼくのマシンTTR125LW、HIDが着きました。でもって電圧不足でもうチョットで点きそうで点かない。そこで、前もお話しましたが、テール、ウインカー類をLED化、消費電力をミニマム化。しかしいくら頑張っても、総発電量が、HIDを点灯させるだけの、供給量に達しない。こりゃしやない。と、ちっちやな、バッテリーを買って来たの。おまけに、AC100のバッテリーチャージャーの超軽量タイプもゲット。おまけに走行中には、ソーラーチャージャーも使おうと言う、まあ時代の最先端の、エコロジストぶりッテ言ってたら「バカじゃないのか!エコロジストは、そもそもそんなに金は使わんのや!」だって。僕の最も嫌いなクルマの乗り方。それは室内総オートバックス野郎、変な照明、変な小銭入れ、携帯ホルダー、芳香剤(ひかる)バイザーにくっ付くアイデア商品類、必要もないのにさまざまなメーター、水中花のノブ、エッそれだけは良いのって?、そんなTTR125になってしまいそうで、怖い。「えーい、こうなったらハンドルバーパッドをチンチラにしょうか!」だって。 きょうの1枚 変な顔になったTTR125.変だけど、可愛くってカッコいいすよって、誰か言って。


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No.0262 – Organisation Voice 2001/03/12

火山噴火予知研究委員会が、富士山の観測体制を緊急強化したというニュース。低周波地震が多発しているのだそうである。日本のシンボルとも言える富士山が噴火したら、どのような被害とその後に続く様々な出来事が起きるのだろうか。ピナツボ火山やセントヘレナ火山の噴火は、核の冬にも似て、成層圏高く火山灰を漂わせた。かくも自然の力は畏怖するに充分である。で旧ソ連のミールも地球に落下してくる。巨大宇宙ステーションが降ってくる。日本に落ちる確率は1億分の1だっていうけど、素人考えでも、日本の国土の地球表面積に占める割合でも、1億分の1ってことは無いしね。そこで地球の表面積は、幾つだっ。5億1千万平方キロメートルだ。日本は37万8千km2だからえーと、1350分の1かあ。ということは 1000分の1くらいの確率になっててもおかしくないんじゃないのか。詳しい人がいたら教えて。

どうもノストラダムスの予言も、 2年かそこら間違えただけだったりして。 6500万年前、ユカタン半島に落下した大型の隕石が、恐竜を絶滅させたと言う学説が決定的になって久しい現代。人類を脅かすものは、人災と天災が複合的に絡む、こんな要因のような気がしてならない。 それにしてもアルマゲドンやインディペンデンスデイでは、パリや香港や、NYなどが壊滅していくシーンが強烈な印象として残ってるが、果たしてミールは大丈夫なんだろうか、もう姿勢制御は出来ないんじゃないのか。そして、富士山は。今夜のJRMのチャット大会は、こんな話で乗っ取ってやろうぜ。ところで、チャットって?

きょうの一枚
これが、ミールだあ。今夜は松山の上空でも見えるらしくて「写真撮りに行く?」などと事務所の中は、盛り上がっていました。3月26日に南太平洋に落下する、らしいんですが。ロシアは2億ドル約240億円の損害保険に入ったそうです。大気圏突入後は、約1500の部品にばらけて、落下、その一つ一つは、厚さ2mの鉄筋コンクリートを粉砕するんだって。


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No.0261 – Organisation Voice 2001/03/09

キャストアウェイという映画の中で、Fedexの社員のトム・ハンクスが自社のエアカーゴのパイエロットに「もっと急いでくれ」と言うと、彼は「なら、UPSに言ってくれ。」と答える。すると、松山の映画館内はシーン。時に日本人は、彼らのジョークが分からないことがある。と言うことはジョークだけでなく、主題的に言っていることさえ、分からないことがあるんじゃないだろうか、と勘ぐってみたくなる。原潜事故でもそんな気がする。この映画では、時間という概念にメスが入れられて、考えさせられているのだが、えひめのみなさんは、トムハンクスが痩せたとか、よくダイエットしたもんだとか、見上げた役者根性だとか言っている。まあ、それもそうなんではあるが、本質を見間違えることは、まま在ることである。

で、もう週末。ひょっとしたら地球の自転も、公転も加速してってるんではないの?と思いませんか。そう、ぼくたちは、時間にあまりに囚われているのじゃないだろうか。映画の中では、無人島にあって、それでもトムハンクスは、時間に囚われている自分を発見する。と言う風に現代人に痛烈なアンチテーゼを放つ。そして帰国後、、初めて彼は時間という拘束から解き放たれるんだろう。ああなんと現代における時間の概念の、多様で頼りないことか。そうそう、( http://www.j-r-m.co.jp ) 日本レーシングマネジメントのHP上で、3月12日21時からTBIなどについての大?チャット大会をするというので、是非皆さんも参加して、菅原さんに「そんなことより、パリダカの話は?」てな風にやって下さい。日替わりコラムはなくなるそうです。まあこれを毎日書くのは大変と言えば大変。出先からも書かなっければならない、って言うもんだから僕は最近すっかりモバイル君。そうそう「彼方へ」は本日、第3話が大量掲載予定。ちょっとハナシが、こんがらがって来たぞ。


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No.0260 – Organisation Voice 2001/03/08

昨日は黄砂だ、花粉だ、春が来た来た、と大騒ぎしてたら今日は吹雪。日本経済のそれにも似て、二転三転であるが、季節は必ず巡ってくる。三寒四温なのであるよ。日本経済ったら、季節のように、やがて春が巡ってくることはあるのだろうか。 僕たちの地元のタオル業界。安い中国製のタオルに負けて、ついに、お上に「なんとかして!セーフガードを発動して!」って泣きついた。まあ「輸入制限なり禁輸措置なりを取って下せえ、お代官様。そんでもってニックキ中国人をやっつけて下せえ。って訳だ。それに異議を唱えるのは、てっきり中国人だろうと思ってたら、「ソレ日本人アルヨ。」ってな訳だ。噛み付いてきたには、チェーンストア協会などの、まあ安さで勝負する日本人チーム「顧客の利益にならない。」と、うーん。ムヅカシイ。お上はどのように、「お裁きをなさるんだろうねえ、熊さんや。」テえ感じ。 企業努力で中国などに生産基地を設けた企業、それは大変な道のりだったはずです。そしてそういった努力をしなかった企業。出来なかった理由は沢山あるでしょう。が、その後者または敗者が、おカド違いの文句を言ってるんですが。日本国民の多くは「モノは安くなければ買わないけど、愛媛のタオル屋さんは、かわいそうだ。」と思うんじゃないのかねえ。

で、話は変わる、わが愛媛の原潜事故、これで知ったのが「えひめ丸」誰も口に出しては言いませんが県民の 95%が、「へーっ、そんな船を県が所有してたんだあ。」と思ったはずだ。まあそんなことは、よろしい。この事故、なんか論点がずれてるようで、気持ちが悪い。何かがおかしい。どうも地位協定のような、差別があるように思えてならない。どうせなら、対米禁輸制裁でもしたらどうかねえ。えっ、「そんなことしたら潰れるのは日本!」だからだ。まるで主力クライアントの無法に、必死で耐える某大手広告代理店の、「あっ、チガウ、チガウ、今俺のことを言ったろ!と思った人(僕の知る限りでも、このOVの読者に10人はいる)ちがいます。たとえ話だってば。」でも今の日米関係は、これにつきますかねえ。いずれにしろ「不信任はしないけど、退陣要求はする。」という非常に分かりにくいのが、日本の文化であるね。まあ、どんなに言ってもマスコミは、攻めるから、分かりにくくしておこう、ということになると思うんだろうねえ。ということで、せめられるはマスコミ?今日の僕も、とっても分かりにくい?

きょうの一枚
これ、昨年のスーパーNの会場風景。標高があって、夜は寒いのですが、朝には見事な雲海が見えちゃいます。


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No.0259 – Organisation Voice 2001/03/07

四国は昨晩あたりから異常に暖かいと思ったら、今朝は今朝で猛花粉!そのうえ黄砂がものすごい。コウサってのは、黄砂が降る、つまり降砂だと思っていたんだけどコウサと書いて、漢字変換しても「降砂」とはならない。とするとやはり「黄砂」が正しいんだろうか?などと、考えている。まあどっちでもいいけどね。その黄砂もホントに半端じゃない、砂嵐一歩手前だ。まるで中央アジアの町か、アフリカの都市みたいだ。このまま行くと日本にもデューンができるんじゃないか。と思っちゃう。はるか太古から繰り返された、この現象。よくよく考えれば、日本の土なんて、ほとんど?揚子江流域やゴビの砂で出来てるんじゃないんだろうか。などと考えてると大陸のロマンが目を覚ましてくる。

中国は深刻な砂漠化に悩まされてるってことは、以前に書いた。毛沢東時代から、耕して天に出でよ!みたいなスローガンの上に、耕せるものなら先祖の墓でも耕せ。と、当時の知識では、それがどれほどの環境破壊になるのか?知る由もなかった。そして大規模な洪水などによる農地の流出、農地の荒廃が進み、当然の結果として砂漠化が深刻になってきた。先日の新聞では、中国の経済成長率7%とある、どこかで聞いた数字だ。日本などの軽工業製品の主要生産国は、中国に移ってしまって空洞化は深刻だ。降りかかる黄砂の量が、何か暗い未来を暗示してるような気がするのは、僕くらいなんだろうか。よし僕は百姓になる!といいだして10年にはなる。

さて、「スーパーNのリークのコーナー」車検会場はいつもの所らしいが、車検合格後リエゾンがあって、ひとつめのクローズコースへ移動する。そこが総合のスタート地点だ。お花見弁当もここにある(らしい)そしてエンューロマシンの試乗会もこの中。いよいよ午後遅く、スーパーSSをここで、そしてもうひとつのクローズコースへ移動、2本目のスーパーSSはここだ。そして、3本目も再びクローズコース、そのまま漆黒の闇の彼方へ、長いダートのSSが、続く。なんてホントなんだけど、まだ内緒。

きょうの1枚
空から見た松山空港。海から侵入する際に左手に見える、海に突き出したグリーンの埋立地。中央に見える(だろうか)この10年以上のナガキニわたって、さまざまなドラマを作ってきた、テイジンの山。ここです。ついに今年最後のTBIは、この山がなくなってしまって、使えなくなった。残念。でもまた新しい展開が在るのかと思えば、スタイルが変わることは、やぶさかではないのである。


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No.0258 – Organisation Voice 2001/03/06

TBIの初期、まだそのシステムも模索中だった時代。参加者こそよき相談相手で、僕はそんな彼らに導かれるまま、峠道を登ってきたように思う。そんな彼らも、気がつけば、なんやかんやで疎遠になってしまう。だけでなく13年の歳月は、誰にも等しく13歳の年を加えてる。しかしそんな仲間たちが「でもあの TBIが最後と聞いて」と、またやって来る。今日はそんなひとり、松井勉氏からのメールのやりとりを、もちろんご本人のOK!を頂いて転載した。

On Mon, 05 Mar 2001 12:43:33 +0900
taroki1 <******@******.***> wrote:
前略  sser御中 こんにちは。昨日、愛媛も雪だったらしいですね。東京は風、雨でけっこう荒れていました。さて、レギュレーションについて質問したくメールしました。以下ご回答いただければ幸いです。

その1  2)-2改造可能箇所について。 保安部品につてですが、補助灯火類とはどのように解釈すればよいのでしょうか。たとえばいわゆる前照灯のアシストランプ的な物ですか?それともウインカーなどヘッドライト以外の灯火類なども含まれるのでしょうか?(要するにウインカーの変更が可能かどうか、という点です。たとえばノーマルのウインカーからXR-BAJAのoeウインカーに変更をしてありますが、それを戻す必要が有りますか?)ちなみに、アシストランプに限られる、という場合、ポジションランプ付きのウインカーは補助灯火類という範疇になりますか?

その2 4) 服装および装備品の規定 について。  4)-3にある脊椎と胸部を保護するプロテクターの解釈について教えてください。 これはナニをもってして十分と解釈されていますか?たとえばジャケットの下に脊椎パッドを装着し、胸部はジャケットの衝撃吸収力に期待する、という解釈は成り立ちますか?また、チェストプロテクター装着の場合、ジャケットなどの中とし、露出しない、という点についてですが、この理由を教えてください。とうのも、基本的にチェストプロテクターを使用したいのですが、ウエアの下に着ると体格の問題でライディングの妨げになる可能性があり、安全性にちょっと難があるのです。また、かつてジャケットの下にダブルのチェストプロテクターを装着していた頃、転倒時にガードが体に密着しすぎて逆にガードのエッジで頸部を押され危ない思いをしたことが有ります。率直に言ってジャケットの中にプロテクターをするのが怖いんですが、例外無くジャケットの下に着ないといけないのでしょうか?これは個人的な意見ですが、雨の日など、汚れたジャケットを脱ぎ、バイクに掛け、店などに入る場合、ぬらしたくないブレストガードをもったまま店に入るのはちょっと気が引けるように思います・・。でも、濡れるからバイクにも掛けておきたいないし、と昔むかし、雨続きのTBIでの思い出がよぎります・・。

その3 4)-5、ミラーレンズについて。 レギュレーションを見て早速ミラー意外のもので適度な暗度をもったレンズを探しましたが、私の使用するブランドには目茶濃いかクリアしか存在しませんでした。これまでの経験上、ミラーレンズが視界や表面コートのキズなどに起因する乱反射などでネガな要素を感じた事がここ10年ほど有りません。市場のラインナップもミラー中心であり、過度に透過率の低い物は危険としてもミラーレンズへの規制緩和の可能性は有りませんか?最近、年齢のせい(笑)でしょか、ある程度光線をコントロールしたほうが格段に走りやすく、車検とイベント対応でクリアレンズにサングラスの組み合わせ、ではおそらくレギュレーションの初志に反するように思うので、ご検討いただければ幸いです。 これは個人的な質問です。 サイレンサーの公認申請とは誰がsserに申請すればよいのでしょうか?製造者ですか、販売者ですか、ユーザーですか?また、いわゆる保安基準に適合しているリプレースマフラーとリストにある公認マフラーの違いはどんな点に有るのでしょうか?独自な部分が有れば教えてください。 以上です。 お時間のある時に返信をいただければ幸いです。 では
松井 勉

 

On Tue, 06 Mar 2001 15:41:08 +0900
“SSER ORGANISATION (support)” <support@sser.org> wrote:
お変わりありませんか。ラストTBIには勉チャンにも参加とのこと、大変嬉しく思 います。 ( 中略 )  さて、お問い合わせの件については以下の通り回答いたします。

その1) ウインカーの変更は全く問題ありません。ついでに言うと、補助灯火類とはここでは、前照灯の補助を果たすものです。ポジションランプはそれが、ウイ ンカーと兼用になっているものであれば、補助灯火類とはみなしません。また補助灯火類とは灯体が主灯と別体になっているものを指します。

その2) 最近のSSER関連イベントのインジュアリーレポートでは、(と言うほど大袈裟なものではありませんが)ナビゲーション機器類による胸部および腹部へのダメージが報告されています。したがって一般的なライダーまでを広くカバーせざるを得ないこちらのレギュレーションでは、胸部そして鎖骨前部の充分なプロテクションを求めております。つまり脊椎パッドは有効です、が胸部をジャッケットの衝撃吸収力に期待するのでは、充分とはみなされないと思います。私見のみで言えば、あなたには、それで充分であると断言できますが、こういう曖昧なものを明文化つまり、レギュレーション化すると、最小公約数的になり迷惑な話でもあります。ただただご賢察頂きたいのは、こういう風にしないと、そしてスタート時にチェックしないとニーパッドすらしないライダーが居るのですよ。それは参加者の自己責任において為されるべきだ、という僕たちの時代は微妙に変わってしまったんです。またジャケットの下、若しくはジャケットを脱ぐときはさらにジャージの下に装着を求める理由は、ただひとつ。タダでもいかめしいプロテクターを、隠して欲しいという、もう10年にもなるSSERのキャンペーンのひとつです。これによる負傷の報告はあがっていませんが、却って危険が考慮さ> れるのであれば、早急に対応策を考えます。検討結果は公式通知にて全参加者に伝えますが、その時点まではこちらのレギュレーションが優先されます。

その3) これも前段の回答にリンクする部分がありますが、実はもうひとつ理由があります。それはデイライトのSSのなかにもトンネルがあると言うことです。もちろん今回230名の参加者が、ミラーレンズを着けプロテクターを着けて行進するのは、社会性に於いていかがなものか。という判断が第一なのは言うまでもありません。それにしても、「せめてもの」と言う感は免れませんが。 サイレンサーのSSERの公認申請の手続きは、FIAもかくや、というほどに(というほどではありませんが)製造者の責任で製造者によって申請していただきます。公道を、また夜間走行をするわれわれのイベントでは、メ-カーの純正であっても騒音が大きいと感じることは少なくありません。日本のこの部分に関する規制は甘すぎると言わざるを得ません。モーターサイクルが社会性を失なった部分です。しかし規制緩和の流れもあり、また幾つかの製造者から「何とかならないか」という申し入れも度重なり、この制度を始めたものです。もちろん我々のイベントが特殊であるというのは、いくらマフラー製造者に言っても理解してもらえるモノではありませんが、合法ならそれで良いのか、という疑問にも触れて欲しいと思います。そして公認申請時に実寸図と騒音測定データと写真を、製造者の署名入りで提出して頂いており。車検時に、その同一性を確認することが出来ると言うことです。もちろん申請料は要りませんので、その製造者の責任と意識に頼り、我々が最も恐れた部分の扉を開きました。結果はここだけの話し微妙です。製造者のモラルもそうですが、深夜の民家の前の上り坂、深夜のSSから聞こえてくる騒音、大きな問題となってきてます。(これは夏のSSER2DAYSなどのお話。) 結果どの回答も、いささか官僚的に過ぎるとお感じになったのではと、思います。最後のTBIだから、とは思っていません。改善できる点はどのようにも改善していきますのでどんどんメールをください。そしてこのGWがとびっきりの、そしてすこしばかりタイムスリップしたものになれば楽しいですね。 Tetsu Yamada

On Tue, 06 Mar 2001 12:47:21 +0900
taroki1 <******@********.***> wrote:
 ( 前略 ) こんにちは。早速の返信ありがとうございます。

お変わりありませんか。
おかげ様で歳をとった程度で大過なく過ごしています。ウワサだけはBMWの大隅さんなどから以前聞いたりしていました。ご活躍の程お慶び申し上げます。 さて、レギュレーションの件、再度ありがとうございます。では、勝手な感想を述べさせてもらいます。 ハンドルバーブレースにマップホルダーという鋭利なものを取り付けている、というライダーが多いTBIや国内マップラリーでは転倒時の状態によっては重傷を負う可能性は有りますよね。もちろん、ハンドルバーに無くても同じような状況になる可能性は高いと思います。  僕自身、ガード類にはひとかたならぬ援助を数限りなく受けており、するな、といわれても絶対すると思います。おそらく、レギュレーションでブレストガードが禁止されたら、シャツの下に隠してでも付けるでしょうね(笑)。  それはともかく、多くのエントラントに公平性をきするためのレギュレーション。それだけに僕も尊重すべき項目だと思ってます。でも、ニーパッドもしないで平気なライダーは本当に痛い思いをしたことが無いのでしょうね。もちろん、痛い思いなんかしないに越したこと無いですけど。  これは余談ですけど、プロテクションって難しいですよね。最近、プロテクターを仕込んだジャケットが多いじゃないですか。肘、肩、脊髄、前身に圧縮パッドやプラスティックカップを仕込んである。事実、無いよりは格段に高まるかもしれませんが、転倒の衝撃は複雑ですし、ガード類のフィット感を高めると、体を動かすたびにジャケットにもうけられたポケットの中でガードが体を拘束しようと動いてしまい、動きを優先すると机に肘をついただけでカップがずれたり、とこれまた一筋縄ではいきません。たとえばサイズがS,M,Lだとするとジャケットの下に着ているものによってもそのフィット感が全く換わってしまう、という点も気になりますよね。確かに商品性としては感度が高いいんですけえど。結局手を出さず、コンベンショナルにブレストガードへ、となってしまうんです。  いかに守るかは本当に複雑ですよね。

> その3)これも前段の回答にリンクする部分がありますが、実はもうひとつ理由が > あります。それはデイライトのSSのなかにもトンネルがあると言うことです。も > ちろん今回230名の参加者が、ミラーレンズを着けプロテクターを着けて行進する > のは、社会性に於いていかがなものか。という判断が第一なのは言うまでもあり > ません。それにしても、「せめてもの」と言う感は免れませんが。 これは山田さんの主観ですよね。でも、これは山田さんのイベントだし、これまでの長い経験の結果そういう結論にたっしているならばそれはそれだと思います。 これはサイレンサーの問題などにも関わる点だと思いますけど、TBIやSSERがナイトランを多くの参加者(この際、顧客としましょう)が高い商品性として認識している点がきっと矛盾の発端なんでしょうね。  僕個人といしてはミラーレンズとプロテクターの露出がそのまま社会に違和感を与える、とは思いませんが、あくまでも乗り手の意識は重要です。  人に道を聞くのにヘルメットをかぶったままとか、汚れたブーツのままどやどやと店に入ったり、止まっている時に悪印象を与える方が圧倒的では無いかと考えています。走っている時は運転態度みたいな部分が人の判断基準になりますし、その点においては乱暴なGパン男もオフローダーに勝るとも劣らない社会への凶器性をもっています。

だだし、音問題が微妙な問題に、というのは関心が有りますね。 これは現状を度外視した意見ですが、その昔、エコロジーなんて言葉が一般的になる前からISDEなどで使用が義務づけられた「エコロジータイヤ」の例をそのまま当てはめる、というのはエキセントリックかもしれませんが、思い切ってノーマルより静かになるマフラーへの交換を認める、というレギュレーションでも作ってみてはどうでしょう?また、ナイトランのあるイベントは4サイクルオンリーとするとか、逆車、輸入車も99dbとかの保安基準は当たり前として、国内販売仕様(特に近年の軽二輪は通過騒音の基準が厳しいために、メーカーの人も相当に大変そうです。)としたら、相当静かになると思いますね。現状の騒音測定方法とバイクが負荷がかかった状態での全開時の騒音特性では人が感じるうるささの度合いが違い過ぎるような気がします。 おそらくメーカー純正のサイレンサーより静かであるアフターマーケット物は存在しないと思います。静かでは商品になりませんからね。でも、これは新たな方向性を提示出来るかもしれません。 もしくはパリダカのように早いライダーは昼過ぎに、遅いライダーやトラぶったライダーが日暮れに掛かる頃ゴール、という設定にするか、という究極の選択となるでしょうけれど。

でも、バイク乗りの民度を図る上では「ナイトランイベントに付き、うるさいバイク、マフラーお断り。基準は○○型のホンダ○×250の標準サイレンサー。接近計測で○○db。これ以下の騒音であればマフラー交換は自由。これ以上の騒音のバイクで参加の場合、デイステージクラスに限られる」なんてレギュレーションが出来たらこれはこれで面白いと思いますね。それこそ、SSERへの愛の踏み絵になりますけど、それでも出たいか、それとも夜の林道や獣道で爆走したいだけだったか、ハッキリする部分もあるでしょうね。最近、あちこりのwebをみていて思うんですけど、オフ会と称してほとんど自主イベントでみんなかなり血道を上げている様子。もしくは全くのミーティングに終始する、という二局化しているようですし、新たなイベントの提言として面白いかなと。かってな意見ですが。

だれかいないですかね、静かになっても性能の落ちないマフラーをつっくれる人。それで軽量化が出来れば運動性も上がり、燃費も上がる計算になりますよね。燃費が良いのはバイクの十八番。車に3リッターカーとか言われている場合じゃないような気がしますね。だから、低燃費のためのエンジンモディファイと車両の軽量化を認可して静かなバイクで四国の林道でナイトラン、という新たな競技色。早いのはもう当たり前で、その他の複合的な要素をクリアできないとトップをとれない。こんなゲームだとみんな素直に4ストに移行できないですかね。  そうするとコンストラクターがSSERでの勝利で名をあげ、そのベースとなるバイクを作るメーカーも意識し始め、ライトウエイトのモデルが出始めたり、FCRキャブなんかも燃費仕様にすると相当いけるらしいですからね。

きっと、走行抵抗の低減も必須ですからベアリング、チェーンも低フリクション化が求められ、単なるパワーアップにしか関心の無かったライダー達が深い意味でドライバビリティーとかライテクとか、自然とかにアクセスし始めるかもしれませんね。で、チェックポイントでは給油です。チームエントリーもありでそうするとエースライダーが軽量な女の子だったりして全く別のヒエラルキーが出来るかもしれませんね。

しかし、民主主義の論理としてデイクラスはうるさいのも容認しないといけない事態でバランス取りをしないといけないかもしれませんが。ゼッケン付けて走る以上、静かに走れ、というのはどだい難しいですし(僕なんか、モロその口ですが)。でも、あったら相当気になりますし、オフロードメディアだけに限られない広い媒体効果が得られる可能性が有りますね。  そうすれば社会性とオフロードライダーの厳つさが逆転するかもしれませんよ、あっさりと。  

余談が過ぎましたが、レギュレーションが今後、どんなライダーにおいても他のライダーの不利にならないために存在し、本人が不利となる部分に関してはライダーの選択肢であり、参加者の自由な権利とそれに伴う義務が当たり前のように機能する事を望みます。もちろん、明文化されない部分に高い常識が存在し、tbiはじめ公道を使ったイベントでも高いスポーツ性をみんなの努力で認知してもらえるようにがんばりたいですね。やっぱりラリーは楽しいですからね。 では マツイ


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No.0257 – Organisation Voice 2001/03/05

さて、新しい週が始まった。いつものことながら、この1週間が早い。これは年を取っていってる証拠らしい。そんなことを考えながら、今日はとある会議に出席するために、香川県の国営讃岐満濃公園に行ってきた。で、何の会議かはともかくとして、この讃岐満濃公園ってのがデカイデカイ!どうしたら四国のこの土地の少ないところに、かくも広大な土地が存在するんだ、という感じだ。まだ一部開園しかしていないのだが、約350haある。あなた350haといえば、100坪の家が10606戸も出来る。まあそれはいい、僕が今日言いたいのは、この公園の是非ではない。満濃公園つまり満濃池の話である。満濃池は日本最大のかんがい用ため池で満水面積140ha、西暦701~704年ごろ築かれ、たびたび決壊し空海も821年には再築を、そして明治までにとにかく決壊と修築の繰り返しだったらしい。その年表を見ていると、よくもこんなに細かくデータが残ってるものか、とうならされてしまう。たちえば1184年元暦1年5月1日。洪水により決壊、その後は鎌倉・戦国時代の騒乱が続き、450年間も復旧されないままになっていて、池の中の村はその名も池内村になった、などと楽しい。

冒頭でも言った、年を取るということとは、こんな今までに「へー」とか「ほー」などと言ってたくらいのことに痛く心動かされるものなんだなあ、と思う。特に積み重ねてきた歴史などというものに。 SSERは今年17回大会を迎える。昔「オーバー38」というクラスを作ったときなんか38歳以上の参加者なんて珍しかったから作ったのに、今じゃあ優勝争いはこの人たちの手中にあるといっても過言ではないのである。で、「僕もそんな年までこういったイベントやってるのかなあ。」とぼんやり考えていたのだが、まさかの「オーバー48」クラス間で出来たかと思うと、間もなくその仲間入りをしかねない年になった。まったく時間と言うものは、なんと悪戯で無慈悲なものなのか。と思う反面「早く良い枯れかたをしたいねえ」などと思う。まもなく「オーバー58」を作っとかなきゃ、菅原さんがやって来る。

きょうの1枚
パリで見つけたビバンダム。ビブコレクターを自認するボクの心を揺さぶるその姿はまさに自分自身か。


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No.0256 – Organisation Voice 2001/03/02

維新のDNA。ヘンテコリンだが2001年と2002年の2年間のSSER ORGANISATIONの活動テーマである。明治維新のムーブメントが四国から始まった、と手前勝手なことは言わないが、四国人は多少なりとそんな自負を持っている。というより土佐人は、といったほうが良いのかもしれない。とにかくあの時代を動かした、傑物を多数輩出している事実は、動かしがたい。したがって、四国の中でも、いまだ高知は偉いのである(ゴメン、そんなことはない)

ところが、ことSSERとなると、気をつけておかないと(笑)高知県人の独壇場になりかねない。愛媛勢も宇和島あたりの、まあ高知県人的気質のチームが頑張ってるに過ぎないようである。それにしても高知県人のパワーはすごい。酒の力に頼っている人も少なくないんだが、とにかく凄い。やっぱり維新のパワーだ、維新の遺伝子だ、ということになったのである(ウソ)。しかし、誰もが地の利を理由に文句をつけれないほどのものを、彼らは持っている。それは競技への集中力、周到な準備、そして当日のいいかげんさ。この当日のいいかげんさを表す、面白いエピソードがある。それは2年前のスーパーN、スタート前のサブイベントで、MTBを賭けた0-400アタック大会をした、いまかんがえれば一人ずつ2回くらい走って、タイム計測をして、誰が一番速かったか!ってやれば良いのに、2台で勝ち抜き戦!をやった。雨も降ってた。優勝したのは、昨年のガストンライエ・クラシックで初優勝を飾った高知のT澤クン。もう優勝決定戦の頃には、足もパンパンだったろうねえ。ことしもどこか、クローズコースであんなことしようかねえ。とにかく高知県勢、恐るべし!

今年のスーパーN、お花見なのでMXスペシャルコースで豪華お花見弁当を配る!という予定!ホントか?高知県勢果たして、酒なしでこれが食べられるんだろうか!?とっても心配。といった具合に、今年からいろんなものが新しくなる!(と毎年言ってるって)でもほんと!


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No.0255 – Organisation Voice 2001/03/01

2001年もいたずらに2ヶ月が過ぎてしまった。このままでは、夢の21世紀なんて、少なくとも僕の周りにはやってこない。毎朝届く日経新聞とか日経産業新聞とか見てると、それでも明るい材料や、明るい話題も、暗くて嫌んなる話題と交互に見られるようになってきた。「A社増収増益、復配!」「B社5000人人員削減!」からはじまって「超長距離WDM実用化」ナンノコッッヤ!「日銀、0.1%追加利下げ!」こんなことで景気の下支えにならないって、まだ分からないんだろうか。「アメリカGDP1.1%下方修正」急激な景気後退がおきてる。連邦準備理事会も追加利下げに踏み切るようである。てな具合に(例がチョット悪かったが)どこかにとってグッドニュースは、必ずどこかにバッドニュースな世の中である。なにせ市場が拡大していないんだから、どこかの新開発でビッグな出来事は、それまでの最先端企業、独占企業に立ち直れないほどの痛打を浴びせる。そして、開発力の勝負へもつれ込む。するとそこでもいい話があれば、やな話もあるといった具合だ。

でももうすぐ春。スーパーNは満開の桜の中だな。「桜の咲くころには景気も回復する」とか言ってた人が居たなあ。その気持ちよく分かるよ。きっと一生懸命に仕事をしてた人だと思うよ。そんなことよっか、昨日から新連載『彼方へ』がスタートしました。WEB-MAGAZINEです。さらに自らに課せた仕事の多いことか。でも頑張る、薄れていく記憶をもう一度なぞって、とどめておくのも楽しい仕事だからね。


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