2006/05/31 (水曜日)
OVお出かけ版
日本人の悪い癖?
■「すぐに○○するのは日本人の悪いクセだよ」とか「日本人はとかく○○である」というのはよく聞くフレーズ。でも本当にそうかな? 「すぐに謝るのは日本人の悪い癖」だ、とか言って、最近では交通事故を起こしても「ごめんなさい」をいわないのが普通になってきたとも聞くのですが、本当でそれでいいんかいな? と思ったり。
■日本にはモータースポーツ文化がない、という言葉も、そうですね、良く聞きます。確かに、一面では良く当たっていると思います。モトクロスが国技みたいになっている国もあるし、ロードレースの世界では、同じライダーでも、日本では食えなくても、イタリアやスペインでなら、豊かな生活を手に入れることができたりということも事実のようです。
■では、日本のモータースポーツ環境は貧しいかというと、そうとはいえないですよね。草レースから世界選手権まで、エンデューロにラリーに、あらゆるメジャー、マイナーな種目、大小さまざまなイベントが毎週全国各地で開催されていて、誰でも参加して楽しむことができる。老若男女、それほどお金持ちといえない人も、バイクに乗ってすぐにレースに参加できる。こんな国はどちらかというと少ないんじゃないかな~、と思うんですが、どうでしょう。それでも日本にはモータースポーツ文化がないのかなぁ。
■確かに貧しい側面はあるんだろうと思います。例えば、関連の企業のモーターサイクルスポーツに対する取り組みは、ヨーロッパに比較するともう一歩かもしれません。また社会的な認知度という点でも、まだまだかな? でも、いろんな人が手軽に取り組める環境や雰囲気という点では、そんなに負けてないんじゃないかな~って、最近強く思います。今、世界で活躍している日本人のライダーは、そんななかから育ってきたのでしょう。それが、日本の中での評価より、ヨーロッパを中心にした世界での評価のほうがずっと高いってことで…。やっぱり、ちょっとがんばらなきゃダメか。
by 北の島ハルキさん
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デキニチよりお知らせ
ただ今BTOU試走中につき、いつものOVはしばらくお休みさせていただきます。その代わり期間中は毎日のOVをコラム執筆陣が日替わりでお届けする予定です。どうぞお楽しみに!
2006/05/30 (火曜日)
TBI2006を走ったマイケルからレポートが届いた。これはウチのHPに英語で掲載しようという試みだ。海外の方に向けてインフォメーションを!というマイケルの発案によるものを受けて、彼にゴールのときに頼んでたものだ。そして届いたメールとたくさん貼り付けられた写真を見て驚いた。まったく、これまでの日本人が撮ったTBIの風景とはまったく違うのだ。それは、まるで海外のエアラインの機内誌で紹介されてる日本の田舎の風景だったり、小泉八雲ことラフカディオ・ハーンが見た日本は、こうだったのか?と思わせるほどだ。これは彼の独特の感性なのか、普通に外国人はこのように見るのか?興味は尽きない。いずれにしても僕たちとは「目」が違うのだろう。
そのマイケルは、BMW1100GSを持ち込んで、連日のごと苦労していた。その文脈から僅かにそれも伝わってくるが、UPする時は英文のみで・・・なので堪能な方はお楽しみ下さい。微妙な、いわゆる機微に富んだ部分があって訳しにくいかもですが・・・・
マイケルさんのTBIレポートはこちら(英文) >>
きょうの一枚
マイケル。彼はオーストラリア人でフランスの銀行の東京支店にお勤め。日本名をクロガネヒロシと言って帰化申請中?間もなくシルクロードをたどる旅に愛機1100GSと旅立つそうな・・・
彼のメール貼付のコメントをコピペ
「あ、おはよう御座います山田さん。今年のTBI入ったマイケルです。今年の成功なTBIに関するとSSERの皆さんにおめでとう御座います。このメールの添付は約束のTBI Journalです。HTMLと画像の形で、好きならご自由に使ってください。マイケル 」
彼との日本語での会話は、素晴らしく楽しいというのがお分かりいただけると思います。なかなかナイスなヤツです。
2006/05/29 (月曜日)
最近「中食」ブームなのだそうですな。ナカショクと読むのですが、その表現のセンスの無さにもあきれます。まあそれはともかくとして、大型量販店などは、これを先途とばかりに競い合っているというではありませんか。なにを?そのナカショク・・トイウナンカキショクノワルイ響きの食べ物?でも、そこで質問です。このナカショクだかの大量のプラスチックなどのゴミは、どのようにお考えなのでしょうか?量販店の広報部のみなさん。まあ、コンビニのごはんは中食とは言わないんでしょうが、すばらしい量のゴミが出ます。ボクには何をどこに捨てていいのか分別がつきません・・オオ、フンベツがつかない!とはこういう風に使うのか!!
それを思うと、これからは外食もしくは、ウチで。えっ家で食べるのは内食(ウチショクまたはナイショク)って言うのんか?のどちらかに絶対落ち着く!とボクは思うのであります。でなければ、笹や竹の皮、なんかを包装材として使えませんやろーか。お箸も竹で作る!なぜかと言うと僕達の住む道後平野は竹が増えすぎて困ってるそーな。で、中国100%の割り箸を使うのは、自ら黄砂の原因を作ってるようで腹立たしいことでごわす。しかも中国では「日本に割り箸を輸出しない!」なんて運動も始まってるのでございます。
小賢しい限りのナカショク文化。主婦は料理から解放され、ゴミの分別の専門化と化し。増え続けるゴミと二酸化炭素の捨て場所を巡って醜い争いは、戦争にまで発展する!?
そーか、石油を掘ったあとに残る?巨大な空間はどのようにするんだろー。そこがゴミ捨て場になればリサイクル的にも良いかもしれんね。
きょうの一枚
・・・やってますよ!愛媛銀行チームのトレーニング。クイックサポート?のジムニーは、北日本自動車工学専門学校から貸与!タイヤは「これだ!」と思ったらなんか回転方向が指定されてる。「まあいいや。気をつけてできるだけ正しい方向で使ってね。」「・・・・」女性ドライバーのダートでの速いこと、少し心配なくらいです。
2006/05/27 (金曜日)
晴れたのは昨日だけ?今日も朝から雨です。九州南部は今日入梅宣言!という事は、実は四国も既にこの毎日の雨は、梅雨なんでしょうね。GWの後すぐに入梅してた?わけです。そういえば一昨日の東京の雨の降り方も、もう熱帯のそれ!で、本格的に変動をはじめた気候に、きちんと向き合う態度が求められてきますね。アメリカでも今年は多くの大型ハリケーンが予想されています。台風1号は中国に大きなダメージを残しました。何もこのことから因果応報を言おうというわけではありませんが、メッセージとして受け止める思考回路は必要かもです。
そういえば直近の日本気象学界では、これからはに夏の「西暑東冷」違った「北冷西暑」が顕著になる!という発表がありましたよ。うー、アツイナツ。
しかも!北冷西暑だとシベリア大陸が高温になり(ゴビは暑いのか!?)オホーツク海高気圧が強くなるのだそうです。そしてオホーツク高気圧からの冷たい吹き出しが北日本を冷却!!そこに前線が発生し前線の南側に暖かい風が吹き込み西日本を高温化する。
冷たい空気と暖かい湿った風がぶつかる前線の活動が活発になり、台風が前線を刺激したり、そうでなくても豪雨被害をもたらすというスタイルが確立してしまった。もう日本は温帯の気候ではなくなったんです。集中豪雨に耐えられる家屋、道路、がけ崩れ対策などなど・・・これから西日本はさらに災害に強い街づくり環境整備が求められるでしょうね。
一方で北日本は冷夏対策。少ない日照時間での生育種の研究開発や、農作物の配置転換?って言うのかなあ?なども考えなければならないでしょうね。
四国には僕の主張だと河川の汽水域にマングローブの森を!!瀬戸内海にサンゴ礁の海を!ってマジに考えてるんですよ。四国を大量に酸素を発生させる日本のいや世界の「肺」に?うっ、肺は酸素吸って二酸化炭素吐き出すのか・・・・二酸化炭素排出量は人間の呼吸も計算されてるんだろーか?
きょうの一枚
モエ・エ・シャンドンのマグナムボトル・・・お値段「ウっ・・・」SSER主催するラリーで勝者に与えられる勝利の美酒。F1はこれをシャンペンファイトに使うのはご存知の通り。それはナポレオンが戦いに行くたびに携えて行き、勝利に酔ったまさに美酒。
2006/05/25 (木曜日)
今日は輸送関係の打ち合わせでした。輸送はなんといってもこのラリーの生命線。もっとも気を配る作業のひとつです。特に通関、たった一人の大きなミスが全体を足止めしてしまう可能性があるので、特に慎重にしたいところです。自動車がFIA-カルネの使えない国に対して無税通関で出入りするのは、なかなか厳しいものです。日本国内も輸入に対する厳しさが、昨今の盗難車輸出や禁輸品たとえば農業用ヘリがやられていましたね。あと精密機械や測定器(プルトニウム抽出機械部品に転用が可能とか?)などの問題も大きく、輸出時も厳しいものとなっています。
中国では正確には衛星携帯電話やGPS、無線機がダメなわけではありませんが、公安が自発的に「だめ!」とかと取り上げるケースがあるそうなのです。特に報告は受けていませんが・・・まあ、用も無く不用意に取り出さないことですが、どうせならスルーバゲッジで・・・と思ったり。でも昨年は国境でGPS出して計測している人、日本に衛星携帯で「あー、いま国境やあ!」なんてやっている人ありで「なんか度胸あるなー」なんて思ったものでした。最後にはカメラ出して中国側の国境施設を背景に記念写真・・・中国側スタッフは冷や汗!「これってノーキョー的?」
さて、貨物輸送の段取りや食糧計画と手配、機材の手配・・・発電機を購入したり、溶接発電機も調達しないと・・・・・オイルもそうだね。と、なかなか準備が大変で、若くて体力のある頃は愉しい仕事だったけど、でもあの頃はスタッフがやっていたし・・・・・。今となっては、かなりハード。ほんとに本部機材リストの公表!!なんてしたらみんなビックリするかもです。大会本部ゲルなどの電気容量を落とすために蛍光灯化かLED化(こちらはあまり進んでない)なんかも。
まあラリーオーガナイザーは、30代の仕事ですよ、全くぅ。
きょうの一枚
気持ちの良いピスト。きっと涸れ川のなかなのでしょう。すこし左にピストをはずすと小さいけど穴!があるでしょ。右にあるのがキャメル芝。けっこう根が強くて、ハードヒットするとクルマはドッカーン、バイクはピューン。ピストをキープするということは、このように大切なことなのですが・・・。
2006/05/24 (水曜日)
いよいよ今年もBTOUの試走に出かけるタイミングとなりました。政府にはラリーの試走のための許可申請が出され、概略のルートについての確認が行われています。現地に先に入った?ムッホとモンゴルの連盟側との協働での作業です。
このラリー、RRM時代から10回目の大会。MOTO部門の総合優勝を眺めてみれば、ガントルガの3連勝を含む5勝、博田巌の3勝、三橋淳の1勝。要は3人の優勝者しか生んでいないという状況です。次に優勝に最も近いと思われるのがボルドバートル、18歳の時から連続して出場し、昨年はもう1歩のところでガントルガを捉えそこなったという感じ。1日4度のパンクとか、走り方がアグレッシヴ過ぎる!というか若さが露呈。まあそんなこんなで今年は4人目の勝者を迎える予感が高まってきました。さてさてこの強力な二人を抑えてアブダイサイハーン・パレスでモエのマグナムボトルを手にするのはいったい・・・誰なのでしょうか。日本勢は2度目のチャレンジとなるSSER常勝の池田秀仁、ここのところラリーづいてきた前田啓介・・・TBIの教訓が生かされれば。これに続くところでは尾島嘉男あたりでしょうか。
そして昨年はバギーでひと暴れした池町佳生もどうもMOTOでの出場に向けて最終調整中。ガントルガは彼を警戒していて、昨年も「池町さんがバイクで出ることは無いのか?」と執拗に聞いていましたがな。いろいろなことを彼らは良く知っています。まあ池町クン!締め切りは間もなく!5月27日ですよー。次期ダカールにむけて多用な時期ではあるのでしょうが・・・。
さて注目はエコチャレンジ。なんといってもディフェンディングチャンピオンはプリウスとハリアー・ハイブリッドなのですが、2台のジムニーが走破性と好燃費で、追従。ナビ勝負でミスコースの少なかったほうが燃費、時間とも稼げるでしょう。とすれば老獪なACP有利は不動か?エコの2輪部門は再挑戦のスーパーカブ、走りきれば驚きの燃費でダークホース?今日も特訓に明け暮れています。いやいません。さらに女の闘いも見逃せません。ジムニーの1台のドライバー、ミニクーパーのドライバーにそれぞれ女性が・・・MOTOにも2人の女性ライダーが参戦。
いつに無く過酷な大会になりそうな10回記念大会!!まだもう少しですけどエントリー間に合いますよー!!
きょうの一枚
草原地帯から乾燥したエリアの入り口。前を行く砂埃が道標なのだが、彼がミスコースをしていないという保証も無い。ただ信じるのは自らのナビゲーション。試されるのは自分の判断を信じれるか否か。
2006/05/23 (火曜日)
最近はメガバンクが好決算!でトヨタに並ぶほどの純利益!!と思っていたら郵政公社郵貯事業は1.9兆円の純利益!と、先にビックリした三菱UFJの1.1兆円を、軽く交わして・・・こんなに利益が出るんだ・・・と考えさせられるのであります。まあ、殺伐としたニュースが続く中では、まあグッドニュースなのですが、それにしてもあまりに縁遠い感じがしますね。
仕事の仕組みもこの10年ですっかり変わってしまって・・・と思っていたのですが、昨夜は某広告代理店の若手と飲んでいたら、某銀行の幹部を中心とする一団と電撃的合流!!その飲み方や、空気感にいつもながら感動!!某広告代理店の営業担当は、相当に酔っ払っていたところに、98%のスピリタス2杯で退場処分に!なってしまった。クワバラクワバラ。仕事の仕組みと言うか、何が変わって何が変わってないのだろうか?と考えながらボーとしたアタマで原稿を打っているのであります。
さて今日の主題は「燃費」について、と思っていたのに前置きが長くなりすぎて、文章量がオーバーしそう。で、その燃費。費用対効果もまあいうなれば同じような意味で、ちょっとの負担で沢山のリターンを・・・・・とまあそういう話ですな。少しのお酒で酔っ払う人と、バカみたいに飲んでもあまり酔っ払わない人の話も。でもこの場合は「おいしい」とか「愉しい」という数値以外の要素も絡みますが。自動車の燃費は、その「おいしいとか愉しい」と言ったことの課題までも確実に昇華させていっているのでありましょうか?
ボクたちも自動車メーカーほどの努力をしているわけではありませんが、「燃費」に挑戦する2つの仕事をしています。ひとつはご存知の「エコ・チャレンジ」これは2002年のツールドニッポン・スマートエコチャレンジを皮切りに、昨年はBEIJING-ULANBAATARで、この部門を立ち上げました。今年はこの部門への参加者は急増中!?で、もうひとつは、まあ研究・開発モノで、産学官連携のプロジェクトをやっています、がここではちょっと触れられません。
なににしても効率化のみを追求していくのではなくて、そこに人が介在するのであれば、味わいのようなものが必要になることでしょう。
きょうの一枚
ハラホリンのエルデニズー寺院の外壁。かつてオゴティ・ハーンが築いた世界都市の宮殿を取り壊した残材で建設されたもの。再びこの地に首都を移そうなんていう遷都案もありましたが・・・・・。
2006/05/22 (月曜日)
モンゴル急接近!!この土日は、そんなこんなで再びTBIで走ったルートを、楽しんできました。ルートはさらに新緑が勢いを増しつつ、黄砂は全く無く・・・それにしても中国側がほとんどなのですがゴビが巻き上げるあの砂埃、春先以外はどっちに向かって飛んでいくのでしょうか??そういえば世紀のプロジェクト三峡ダムも間もなく、いやもう完成したんでありましょうか。愚かな行為が続いているような気がしてなりません。東海に注ぐ淡水の量が減って海水の塩分濃度が高くなって生態系にどーのこーの、という意見もごもっともです。しかしそれ以前に根幹的な環境破壊をしているのではないか!?毛沢東時代の「先祖の墓でも耕せ!」と説いた農業政策が莫大な耕地を切り開き、挙句表土を流出せしめ(段々口調が荒くなってきた!)1年間に九州の総面積より広い土地の砂漠化が進んでいるんじゃコラァ!!(と方言交じりのイントネーションで)山高きがゆえに尊からず木の多きをもって尊しとする・・・って発毛剤の広告に使われたのは論語にあるのかね?コピーライターの作品かね?という議論はさておき、日本で山と言えば、まあ木が生えてない山は無い。でもかの地の山は、禿山か岩山がほとんど。ここに世界最大のダム・・・末路は田中知事の指摘を待つことなく明白なのです。
そこでボクは考えた、中国のエネルギー事情。世界中の石油をがぶ飲みしてしまう前にナントカしなければ・・・あの数億人の自転車乗りによる自転車人力発電!!はどーだろーか。太陽光と風力と人力のハイブリッド発電。クリーンエネルギーとして新しいと思うのですが、いや、マジで。
耕地が流出し、都市近郊の莫大で肥沃な平野部は、どんどんと工場、住宅、ゴルフ場まで・・・の傍惹無人ぶり。あの賢明な孔子や諸葛孔明などを祖にもつ中国の民が、人間の生息する地球環境をギリギリのところで守るのでしょうか、それとも後戻りの出来ない臨界点を踏み越えるのでありましょうか??心配で夜も眠れない有様です。
きょうの一枚
そんな夜も眠れない?といえばBTOUを闘う4台のミニがシェイクダウンの報!まさに徹夜もいとわずと言うばかりのランプ類。これだけ明るければモンゴルの大地でナイターでゴルフできますなあ。オイオイ。
2006/05/19 (金曜日)
シンガポール研究中!の続きを少々。
この小さな国のポテンシャルたるや。そういえば某銀行の方々もどうもこの国に出かけているようだ。その証拠に得意先の担当者を吐くまで飲ませて「マーライオンにしてやった。」などと大喜び?高知県人のような気質な銀行って。まあそのこととシンガポールに行く!ということは関係ないか。
そのマーライオンは世界3大ガッカリ名所で、多分そーなんだろーと思うボクは、行ったことがない。北部には旧英軍の飛行場セレター空港と言うのがあって、政府主導で「セレター・エアロスペース・パーク」が建設中!世界のビジネスジェットや中型機のメンテナンスやオーバーホール、また部品メーカーなどを誘致する国家プロジェクト。パイロットや整備士の訓練施設やらと、戦略的にも面白い。
拡大を続けるアジアの航空機市場とビジネスジェットなどの保有にかかる負担軽減を狙ったわけで、都市国家として選択と集中!という点では、大いに評価できる。また日本やアジアへの投資基地としての考え方にもうまくリンクするようなスタイルである。
日本も技術力を売り物に世界へ進出していった。これからは道路や橋や、新しい大型商品をどんどん作る時代ではなくて、現存する資産の付加価値を高めていくためのメンテナンスの時代だと思う。そのためには基本的に良いものを作っておかなければならないね。
きょうの一枚
スタートフラッグ。今日は今年バージョンをデザインして発注!しました。こういうものって何度創っても結構むずかしい!のですが、まあ愉しい作業です。コントロールフラッグ!も10年ぶりに追加制作!!いよいよBTOUです。
2006/05/18 (木曜日)
ナントカファンドがシンガポールに拠点を移したそうな。裏にナニがあるのか気になって、時間を見つけては少しばかり研究。シンガポールは対日投資に実に積極的。中東のオイルマネーもここを通じて日本に。世界の対日投資の20%を占めている。まあ、ファンドだから投資のお金を集めることを考えたら選択としては最適かもだ。まあその精神はいかがかとは思うけど、あさましくて。
話は変わるが、今年の夏のモンゴルはエアチケットを取るのに骨が折れる。昨年もそうだった。昨年の試走に行く時もチケットが取れなくて「すごく高い金額でなら・・・」「うーん、しゃあない」「ずっと満席なんです」と倍以上の金額のチケットで泣きながら?出かけた。すると飛行機はガラガラ。まわりの人はボクの半額以下のチケットで乗っている。
エアライン・ビジネスは、こう言っちやあナンだが、ボクにはクモスケ・ビジネスにしか見えない。忙しい時は高く、ヒマな時は安い。空気を運ぶのもなんだからと安売りをする。同じ便に乗り合わせた人はさまざまな価格で同じサービスを受ける。これって、やっぱりほかのどの業界から見ても可笑しいし不信感が募るよ。オマケにマイレージって囲い込み作戦に血道をあげている。これもコストがかかるだろう。だからそんなスーパーみたいなことを止めて、王道を行くが良かろうと思う。ブランディングにお金をかける!べきだ。
でもって800年記念イベントがあるんで、大量の送客を見込んで飛行機の座席はブロックされたままだ。自分たちの利益のためなら他の利用客の迷惑なんて顧みない。いやならウチでチケット買っとくれ!みたいな態度は、若造みたいだけど、許せない。独占しようとしたり、出し抜いてやろうとしたり、そんなことしないと利益が出せない事業なら、まあそう長くは無いかもしれない。そうなればなったで、稼いだ金でファンドを・・・という絶妙なサイクルで世の中が動く!のは反対。
これまた青くさー!だけど。ホントウに事業に正しい夢とロマンを!持ちたいものです。ボクは持っているのか?持っているつもりなんだけど、時々分からなくなるよ。
きょうの一枚
今日もゾーモットにある古木の写真。ゾーモットとは別の場所でも、おそらく地下にわずかな水脈の残る、ある古い川のあとに並木のように十数キロに渡って同じ木が生えているのを見つけました。こちらも感動的な光景でした。今年のラリーもこのふたつの不思議な世界には足を延ばすのはもちろんですが、緑溢れるハンガイにも行くんですね。
2006/05/17 (水曜日)
「ワールドカップが見られない」
今回も試走とワールドカップが重なって、ライブで見られないじゃん!かろうじてブラジル戦は見られるかな!?まあ長い砂漠と草原の生活が続きます。衛星携帯テレビはないのかな?多分あるんだろうけどね。いやこの国民的な関心事に参加できないのは、全く持って残念4年前もそーだったなあ。盛り上がりたかったなあ。みなさん!ボクの分も盛り上がっておいて下さい。
試走用の資材と食糧はもう輸送済み。試走用の車両整備も進んでいます。いよいよ「10th ANNIVERSARY」の旅が始まります。
さてBTOUにエコチャレンジ。なかなかこちらは盛り上がりつつあります。今年の見どころ?はプリウスVS2台のジムニー!スーパーカブももちリベンジ!!ローバーミニ4台はいかに闘うのか??やっぱエコチャレンジはモータースポーツの新しいパラダイムだ!と思うわけです。そういえば地球温暖化京都会議の効力は確か2013年まで。さらにこれに続く新しい枠組みが進められています。もう10年後の未来、自動車とボクたちの関係はどーなってるとお思いですか?って、こんなこといつも書き続けてるのでやめ。
BTOU・・・スタート地点兼ロシア人モンゴル人参加者の車検会場となるのはヌフトホテルに決定。それ以外の参加国のみなさんは北京飯店です。ゴール見学+ETAP9のビバーク(砂のなか・・)に同泊+ゴールの興奮を一緒に味わう!!という人数限定のミニツアー・・・あるかもです。お問い合わせは超お早めに。
きょうの一枚
遥か異郷の地への思いは、その凄絶な風景もそうだが、やはり「人」だろうと思う。ゆるやかに流れる、どこよりも時間の長い中央アジアの陽炎のような街は、古くから交易の隊商が泊まったキャラバンサライのオアシスだ。そこに暮らす人々は、洋を東西に行き交う文化のように、血は混ざり合いエキゾチックで実に魅力的だ。
2006/05/16 (火曜日)
このまま入梅しそうなほどの暗い空、ジメジメな雨、が続きます。あのモンゴルのようにカラッと・・・いや、GWを晴れてくれたので、何も高望みはありません。ただ、モンゴル用のテントなどを建ててみよー!と思ったのにぃ。南の海上では台風1号が大型らしく、今日あたり香港直撃?なんですってね。ウランバートルに帰り着いたムッホやジャンガルたちの連絡だと・・・ウランバートルは雪!で、寒い!らしいのですが、まあかの地にすればまだ5月半ば、そんな日もあるでしょう。
今年もロシアや海外からの問い合わせが増えています。昨年もみんなギリギリまで出場に向けて取り組んだのですが・・・それでもロシア人は1名がMOTOに参加して完走!今年は、5台のUAZのチームがモスクワから!?昨年以来参加のために頑張っています。こうしてみると、パリダカにフランスやヨーロッパ以外から初めて参加した人たち・・・って1980年代初頭の話だけど・・・頭が下がります。円も安かったですから苦労も半端じゃなかったはず。でも先鞭をつけた人は居るわけで、先駆者と呼ばれるささやかな栄誉が与えられます。
もうすぐモンゴルも初夏。春はあるのかないのか・・・・・。
きょうの一枚
こんなレンズ使わなくても。いや使いたくなる気分も分かろうというもの、空の広さはそれはもう。東京から松山に帰った時にいつも思う「空が広いなー」の数十倍?・・・って、なにかたいしたことなさそう。でも地平線にある星まで見えるって話は本当で、ビバークの光を目指して走ってたら、星だったってお話も有名。
2006/05/15 (月曜日)
新聞を見ていると・・・といっても日経産業新聞・・・4月度のアメリカの自動車販売台数(乗用車)GM 14万台、フォード9万7千台、クライスラー7万2千台、アメリカブランド計31万台。トヨタ12万7千台、日本ブランド計29万9千台。背景には深刻な原油高、環境問題。さらにはブランドの無国籍化もあるんだろうと思う。それにしても日本車!すごい勢いではある。ハリウッドスターがハマーやフェラーリからプリウスに乗り換えたなんて逸話は枚挙に暇が無い。アメリカを席捲したラグジュアリーSUVなんてのは遠い過去の話になりつつある。日本ではまだ結構人気があったりして、道より広いアメリカンフルサイズが停まっていたりしておかしい。
まあそんなエキセントリックなクルマも価値があると思えるほどに、ここのとこの新車攻勢は没個性化が進む。もうメーカーの差別化も、デザインや性能の差別化もなくなりつつある。それほど自動車という道具が最終的な局面に至るほどの進化を遂げたことを示唆している。メーカーが最後にすることは、唯一差別感のあるエンブレムを大型化するくらいのことだ。事実最近のクルマのエンブレムは大きすぎておかしい。
急激な発展を遂げたパソコンのハードウエアが、すでに外観的な差別化を諦めたことに似ている。まあ、どこのでも同じで・・・と言う感覚だ。しかし自動車の場合は、ボンネットフードの中に納まっているエンジン!!というのがパソコンのエンジンメーカー?ペンティアムみたいに行かないというのが実際のところだろう。いや、そうだろうか。次世代のエンジン開発は燃料電池にせよなんにせよ、ワールドスタンダードのたった一つの座を巡って、その勝負の流れは案外と第3コーナーを曲がったところまで来ているのではないだろうか。
その座を射止めた者が自動車メーカーで、それ以外のものはそこから技術を買わなければ生産ができない、つまり組み立てメーカーになる。最適なアライメントや最適なデザインは突き詰めれば、同じようなものになってしまうわけだし。では次に自動車メーカーが目指すものは何か?ボクは大体想像がついているけどね。
きょうの一枚
ラリーのオアシス、ゾーモットの夕景。木々の生命力にさまざまな思いが巡ります。「神の宿る場所」いつまでも大切にしたい貴重な場所・・・。
2006/05/12 (金曜日)
BTOUのルートの詳細な打ち合わせを行った。ヘリの飛行計画や燃料などの手配が絡むので、いつものことながらボクの望むようなルートにばかりはならない。しかも自然保護区が拡大しているために制約は増えこそすれ減ることはないんだな。しかし、四国とモンゴルだけは、ボクって道をよく知っている。美しい草原や不思議な光景、光る湖や砂漠。だれがこんな美しい大自然を創ったのかと思うと、おのずと畏怖の心も沸く!というものだ。どんなに大変でも、このラリーを創るのは面白いし、愉しい。この感激をいかに伝えられるかと思うと、言葉の役目は小さい。行かなきゃ、見えないし、見なければ語れない。あーあ、また週末が来ちゃった。
きょうの一枚
イヤー、もう何も言わなくても。
2006/05/11 (木曜日)
TBIの疲れも癒えぬ間に、BTOU2006の本格的な準備が始まって、事務所の中は、またぞろ足の踏み場もなくなりつつあります。試走の準備と本番の準備がクロスしてるわけですが・・・ボクはボクで「GWまでに、と約束した企画書できましたか?」という声におびえながら、このあと長く居なくなることへの「なんとエクスキューズしたものか?」とラリーに参加される皆様にも似た「ラリーと仕事の両立?」に悩まされています。いや、実はこれが醍醐味なのかもしれませんが、エタップ10個分の試走のボリュウムは、かなりのものなんです。ガンバロー!
話は変わりますが、いま事務所のロビー?で、ゴミ処理の業者さんと数人の社員とで、分別について話が交わされています。「ビニール系のガムテープ(ああ、あの透明のよくくっつくやつのことだろーか・・・)をはがした時にくっつくダンボールの紙の部分はどうしたらいいのか?」「???」とか「コーヒーをこぼした書類は?」とやっている。壁越しで聞くにつけゴミ分別の問題の大変さに目まいを覚えるのでした。ボクは、いかにゴミを分別するかで苦心をすることを、もちろん無駄なことだとは思わないのですが、やっぱり「???」ではないかと思います。もっとゴミにならない工夫が進まなければ!と思います。
12年前、モンゴルでラリーを始める頃に、生分解性プラスチックとかデンプンでできた食器とか、様々にゴミをなくすことの出来る工夫をいくつかの企業とお話をしたのですが・・・当時は「それはコストがあわない」などの理由でゴミの減量化はなかなか実現し無かった事がありました。ラリーのケイタリングではかなりの量のゴミが出ます。選手たちが持ってくるゴミの量も少なくありません。最初の数年間は、焼却炉を作り焼却していたのですが、これが次はダイオキシンの発生を指摘する内部の声!で中止に。モンゴルでも、ゴミは社会問題化しています。
GWのTBIでも大量に発生するゴミ。持って帰るのですが、もともとその場所にあったゴミまで持って帰らないといけない始末です。ゴミの減量化技術・・・知恵と工夫で、まずはラリーの現場から!と行きたいものです。
きょうの一枚
砂漠に残る幾筋かのワダチ。ミシュランXZLをはく試走隊のもの。最近はBFのオールテレーンになったオフィシャルカー・・・・・良く締まった砂のなんと気持ちの良いこと。
2006/05/10 (水曜日)
「池町、3勝目その3」
マキシマムタイムに数時間ばかりの余裕を残して池町と江連はビバークのフラッグをくぐった。多くの選手は整備も終わり、南国を思わせる心地よい夜風に当たりながらビールを飲んでいた。しかも明日は9時スタートというこれまでにない遅い朝だ。
池町と江連は2人連れ立って、町のバイク屋で池町のマシンのリアブレーキを完璧に修理してきたのだ。下りでは池町を引き離すことが出来たはずの江連はスポーツマンシップを貫いたのだろうか、与えられたハンディを潔しとしなかった。まさにこれで2人はがっぷり四つに組んで、素晴らしい後半戦の戦いに望むこととなった。
明けて5月3日。民家の軒先に日章旗が翻り、空には高知特有の大漁旗と鯉のぼりが鮮やかだ。頼りない漁村の細い道路を駆け抜けながら決戦のSS-7へ。さらには昨日のSS-6の代替のSS-6EXが約10km、そして複雑なナビゲーションが要求される今大会最長25kmのSS-8、まさに勝負の一日となった。
SS-7は四万十川の美しい岸辺に用意されたクローズド。このSS池町が2位、江連4位、しかしタイム差は10秒。江連がまだ10秒のマージンをキープしていた。続くSS-6EXはキャンセルになったSS-6を補う形で急遽用意された。池町には千載一遇の好機。ここで逆転し夜のSS-8で完璧にマージンを築く、そう考えたはずだ。しかし勝負のあやは玉虫色だ。なんとこのSS、ベストタイムをたたき出したのは江連、10分21秒。2位前田、3位辻本、そして池町は江連に24秒遅れる4位。この時点で池町は夜のSS-8に全てを決する覚悟を決めた。この夜のSS、それは実にテクニカルな上ナビゲーションのシビアさが勝敗を決する。そして唯一40分を切るタイムでフィニッシュに飛び込んできたのは池町。オフィシャルは以降のビハインドを計るためにクロノグラフのストップウォッチのボタンを押した。なんと江連はこのタフなSSで、池町に遅れること2分という大失策。
深夜にビバークに張り出された総合リザルトには、トップに返り咲いた池町がトータル1時間45分12秒。江連1時間47分07秒。「明日のSS2本は、それぞれ江連に譲って無理なく走る」と決めた池町。SS-9では15秒、SS-10では3秒、それぞれ譲って総合タイム2時間02分26秒で完全な勝利を飾った。TBI通算3勝目。プロとなって勝負の世界に生きる池町の真骨頂を見せる完璧な展開。しかし評価すべきもう一人は、江連忠男。見事な戦いぶりで最良の友と生涯の記憶に残る戦いの場に身をおくことが出来たろう。
こうして優勝者の物語は、そこだけが輝いているようにも見えるのだが否、それぞれのカテゴリーや順位争いの熾烈さは随所に見て取れた。こうした勝負の面白さもここのところのTBIの特徴なのである。
きょうの一枚
四国西南部はリアス式海岸が続く。入り江が多く海釣りのメッカでもある。水は透き通るように澄んで、南海の楽園を思わせる。来年はこの西南域が主舞台になる。
2006/05/09 (火曜日)
「まさかのSSキャンセル」
5月2日未明。ダムサイトは朝霧に包まれていた。この朝までに消化したSSは4本。SS-1と2は池町が取ったものの、3と4は江連が取った。首位江連忠男36分08秒、池町佳生36分34秒、その差26秒。しかも後ろには36分49秒の15秒差に辻本勝行が着ける。勝負の流れは中盤に。この朝SS-5は15kmの山登りと下り。km=1分の戦いが予想された。このSSを制したのは前田啓介。タイムは15分06秒。続く池町は15分19秒。3位には江連15分25秒。池町がつめることの出来たタイムは、わずか6秒。2.5kmで1秒詰めることが出来る。残るSS数は5本約40kmあまり。この計算で行けばつめれる秒数は約16秒。いまの6秒をプラスすると、22秒。どちらもノーミスで走りきると仮定すれば、4秒足りない。タイヤの交換タイミングは?リアブレーキの残りは?と思案をめぐらせながら、池町と江連は終始同じペースで、同じルックスのXR600でラリーをけん引した。
SS-6は、珍しくデイタイムに用意されていた。しかし朝のブリーフィングでは「好天なので実施できない可能性は50%」と言われていた。山菜取りや行楽のハイカーが規制出来ないからである。そして案の定SS-6のキャンセルが決定された。しかも池町に大きく有利な登り主体の10kmに及ぶSSだ。落胆する風も無く、2人は淡々と消化したものの午後4時頃から続々とゴールするプライベートビーチを備えたビバークに、2人の姿は無かった。
最大のライバルであり優勝争いの2人を、周囲は「温泉にでも入って、のんびりしてるのだろう」と考えた。事実、夜のSSのスタートには、必ずトップでやってくるのだが、この日は夜のSSが無いのである。この数時間を、彼らはどう過ごしたのか・・・つづく
きょうの一枚
その、ビバークにあるプライベートビーチ。小さな堤防が無ければ雰囲気なのに・・・でもまあ津波が怖いしね。えっ、これくらいだと津波が来た時はダメ?
2006/05/08 (月曜日)
「池町3勝目」
TBI2006は無事に終了したのは既報の通り。参加された皆様には大変お疲れさま!!それにしても、なんと全日程が快晴。バッグに忍び込ませたダウンジャケットもレインウエアも出番は訪れなかった。実にお気楽で快適な旅だった、のかというと、さにあらず。
5月1日、SS4に向かう池町選手は、既にこれまでの3本のSSでセイフティマージンとも思えるリードで首位に立っていた。ヒストリックなXR600は、それにしても信頼性は高く、昨年は最後まで優勝争いを演じた前田啓介KTM450の最新マシンは昨日のステージであわや失格という朝帰りのペナルティで、はるか後方に飛んで行ってしまった。そんな背景のなか池町選手は「もう少しワクワク感というかエクストリームな感じが欲しい」などと余裕の発言。
これに腹の虫の収まらなかった四国の天気の神様は、ちょっとした試練を用意した。30kmのオフロードで構成されて、SS4に向かう途中で、空はにわかに掻き曇り、なんとスタート地点には深いガスが立ち込めてきた。「こうじゃなくっちゃ」と彼が思ったかどうか。スタートは日没と濃霧。誰もがアップデイトした明るいヘッドライトは、唯一濃霧には弱く、辺りを乱反射の白い壁に変えてしまう。スタート時刻は過ぎて、濃霧は一段と濃く、スタートは30分延長されれば夜の闇もまたいっそう深くなってきた。トップでスタートしたのは池町。しかし真っ先にゴールしたのは、彼ではなかった。ブレーキに違和感を覚えた池町は、このSSで2つ後ろにスタートした江連選手にも抜かれる!という不出来ぶりでこのSSを終えた。実はリアブレーキが効かず転倒を喫していたのだ。
セイフティマージンは一瞬にして、ビハインドに変わった。リアブレーキをナントカしなければ勝機を逸するかも・・・つづく
きょうの一枚
やっぱXR600・・・古さは否めませんが、ラリーマシンたる一台。ライディングは池町選手。楽しそうです。