四国に帰ってモンゴルのコマ図の最終を、せかされながら書いていて先ほど完成!それにしても、この暑さはただ事ではありません。やっぱり節電の夏を過ごすのなら北海道です。「北海道を世界の工場に!」なんて話をしながら春木競技長と二人でラリーを先行しながら。。。
あの広大な大地をもっと有効に使って、TAX HEAVEN 税金特区にして世界に分散した工場を集約させる!土地と水は一定の環境規制をクリアしていれば無償!その分を人件費負担に回せば競争力はおのずとついてくる!そうだそんな政策提言をしよう!!と。
いやそれにしても暑い。
この暑さは、もう人間の生存をおびやかすものになってきています。
夏は標高600m以上のところで暮らさなければなりません。または北海道かね。エアコンの必要のない高原で、1か月過ごす。または北海道かね。
北海道の地方都市は人口密度が低く、市街地でクルマを見かけることもまれでした。・・・スンマセンウソデシタ。見かけることは見かけるのですが、とにかく少ない!!のであります。
とまあ雑談はこのくらいにして「北海道4デイズの総評」を書くことにします。
とにかくラリーは面白いことが起こるものです。前半は優勝候補の一角の挙げられた福岡選手、深草選手ら二人のHONDA勢がマシントラブルで続けてリタイア。一気にHasqvarnaが上位に躍り出てきました。おなじみの当麻のSSはガスと小雨に視界を遮られはしましたが、緩やかなアンジュレーションと濃い緑の森は、特に印象的なものでした。
2日目の朝のSSで一番時計を出した深草選手を中心にラリーは中盤戦に突入すると誰もがそう思っていました。その2日目は初めて訪れる道東の景観。なだたる湖を巡りやってきたのはWRCでも有名になった陸別。ここでのSSは地元主催「陸別XC」の協力で、そのラリーの前日に彼らの手によって整備された、それはそれはとっておきの林道で開催されました。
こうしたことも一重に北海道の関係者の大変な努力と調整によって実現したものです。森の中に敷かれたクマ以外に全く遮るもののない、ひたすら続く直線の林道。競技責任者の春木競技長はいくつもの鍵をもって林道を閉じるゲートやチェーンを次々と開放していったり閉じていったりをしています。
まことにルート制作以降の調整や許可関係の作業には頭が下がります。
さて後半にはさらにおもしろいことが起きました。
最後の最後のSS。トップで飛び出して行ったのは昨日まで総合首位を1分以上のマージンでキープする大内田選手。2位は真田選手、優勝を狙うどころか3位には1秒差で原選手が迫っています。
このところ僅差の戦いが繰り広げられる北海道4デイズ。問題は2位争いだと誰もがそう感じていたのです。
しかしこの最後のSSで驚異的な爆発力を見せたのが、真田選手。この大きいタイム差をはねのけて大内田選手に1秒差をつけてラリーを終えました。
大会本部もこの逆転劇に驚き、集計途中では数々の検証が行われました。はたして10kmのSSで1分以上差をつけることができるのかという検証です。つまり、ありえないことですが集計システムの問題にまで言及したのです。
しかしこのSSを10番手でスタートした真田選手は、途中で先行する3台のマシンをパスしていたことが決定的なものとなりました。つまり1分30秒前にスタートしていたトップグループの選手をとらえていたのです。
原選手も大きく詰めてきていました。
讃えられるべきは優勝した真田選手です。
この逆転劇は、さまざまに憶測を呼んだようですが、それは勝負に対するもしくはこの大会に対するいわれなき中傷であるばかりか勝者を穢すものにほかなりません。抗議があれば文書で抗議をしなければなりません。
最後に本大会は本当に大勢の方々の熱意、そして努力また多くの参加者の愛情によって支えられ開催を続けられております。
この大会を立ち上げられた故齋木達雄氏の名を冠した齋木達雄杯が、輝かしいものであることを宣言してこの総評を締めくくります。
なお途中事故で負傷リタイアした選手の情報は個人情報の範囲内として、SSERのプライバシーポリシーに準じ、可能な範囲の情報を閉会式でお伝えした通りです。「いつものことながら負傷者の情報を公開しない」というご意見は、様々な見地から受け入れがたいものです。
ともかく皆様方と共有できた夏の北海道。素晴らしい日々でした。また来年もお目にかかることをお約束いたします。
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