2004/07/02 (金曜日)

この週末はTBI2DAYSの試走が本格的に繰り広げられます!!しかも大御所が参加して!って誰だ?!1日目のルートは、果たして・・・・ダートの距離は?素晴らしい事になりそうですね。

さて熊野古道で名高い「紀伊山地の霊場と参詣道」が世界遺産に登録されました。北朝鮮の高句麗遺跡群も同時に登録されました。四国でも八十八ヶ寺を結ぶへんろ道を世界遺産にという運動があり、きっとこの熊野古道に刺激されてさらに活発化するのではないでしょうか。その世界遺産候補地見たいな四国の山間部の山深い道でTBI2DAYSは開かれますが「それにしてもやっぱり四国は凄いよね」というのが合言葉になっています。

きょうの一枚

四国の林道!ちょっと路側のブロックの擁壁が風趣をそぐ!という意見もありますが、まあここは路面とかに集中して!

2004/07/01 (木曜日)

僕は三菱を応援したい!!ってあれほど三菱嫌いだったのに、なんていう変身振り!!僕も若い頃は財閥系の上場企業にいたもんだから、金曜会だの水曜会だのって財閥ごとにやっているへんてこな会議には懐疑的だった。サムッ。いや、そんな話じゃあない。三菱の車は本当に良く燃えるのか?という話だ。僕はよく高速道や一般道で車が燃えているところをみた事がある。死亡事故を見た回数と燃えている車を見た回数なら、後者のほうが断然多い。ということは死亡事故というか交通事故死亡者数は年間10000人を切って久しいと言うから、まあ8000から9000人とすれば、自動車全焼も年間そのくらいあるんじゃないのかなあ?と思っていた。

すると今朝のTVでは、消防庁の調べでは「年間8000件」「ほーら!」ではそのうちの何パーセントが三菱なのか?ってそれが半分くらいないんだったらマスコミは悪いですよ。

「デスク!自動車火災のニュースです。」
「おう、なにボケッとしとんや、現場へ行けや!で三菱だろ!」
「いえ三菱じゃないそうです。」
「ばかか、お前。そんなのニュースにならないだろーが!行くな行くな!何年新聞記者やってんだボケッ!」
「そーすよねっ」
「支局のやつらにもよく言っとけよ。三菱以外はダメだぞって。」

どうもこんな感じなのではあるまいかと・・・・
で実はこんな感じなのでありますね。
パリダカではシトロエンが良く燃えていました。だいたい車ほど燃えやすいものはナインでありますよ。ところで、クラッチハウジングの不良でなぜブレーキが利かなくなるのか、マスコミは説明していません。メディアリテラシーという言葉を今ほど痛感する事はありません。「選挙に行かなければ政権が変わらない」という理論も、そうかもしれないけどマスコミの立場でする発言ではないような気がするなあ、と思ったら岩手県選管だかのポスターはそんな感じだったらしくて撤去?さすが○沢さんちだ。

きょうの一枚

昨年からクラシックルートになったSSER 2DAYSの会場風景。緑の芝生、秋の青空、白をテーマカラーにしたSSER。20年の歳月は・・・・・


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2004/06/30 (水曜日)

明け方の雷雨のひどかった今朝は、さわやかな夏空が広がっています。今年の夏に限っては水不足の心配はないでしょう。川という川は満々と水を流していて、いよいよ夏がやってきたって言う感じです。子供の頃は川でよく遊びました。家から10分も走れば石手川には岩堰と呼ばれる淵があって子供たちの夏の格好の遊び場でした。飛び込んだり鯉や鮒は淵の端で時には手づかみで取れる事もあって、魚取りの技術で子供社会は微妙なヒエラルキーをはぐくんでいたのです。

それが大人になると魚とるのが下手だったやつが、役所で出世しているかと思うと、あの名人技を持ったやつはしょぼくれているらしい?と噂を聞いて、なぜあの頃の力関係は崩れてしまったのだろうかと思わずにはいられません。社会がもっと原始的な時代なら、きっと彼らがエリートで、子供の頃魚をとるのが下手だったやつはきっと出世なんてできなかったはずです。なにがいいたいのか?いや特に今日はいうことがありません。

今日は1年間かけて研究開発したある工業製品の試作第1号があがるのでこれから工場へ行ってきます。子供の頃からの夢、現実にするのは困難ですが、がんばりましょう。なんのことだ。

きょうの一枚
モンゴルのバットルジ近くの川で、幻の魚イトウ釣りに挑戦中。そこへ馬が・・・?

OV2004/06

Organisation Voice 2004/6

 

2004/06/29 (火曜日)

モンゴルからのレポートはまだなんですが、彼の地では総選挙も終わり保革逆転した模様です。といっても総選挙のたびにこれを繰り返しているようで「何にも変わらんよ」とよく言っているようでした。そうはいってもモンゴルの経済成長ぶりはめざましいものがあり、勝ち組みと負け組みがクッキリ。この10年を知る身には「何か恐ろしいような・・・」気さえするのですが、国民にとっては慢性的な不満が渦巻いているのでしょう。

日本も参議院選挙が公示され、分かりにくい選挙制度のおかげで、相変わらず投票率の低さを心配している報道が多く、「みんなが投票に行けば政治が変わる」というまことに分かりにくい説明が気になります。まあ政治の事は「言わない」ことにして、そろそろ夏本番!が気になる今日この頃です。昨年はラリーも終わったのでモンゴルでひと月近い避暑!!!生活だったんですが、今年はどうもツーリングもないし、暑い大洲で過ごさなければならなさそう。

みんな大洲に来てください。来訪日時をメールいただいているとご案内!しますよっ。また近隣の内子と宇和でも同様に町並博が賑やかに開催されています。

きょうの一枚
えっと、そのモンゴル避暑の2枚・・・こんなのをクライアントに知られたらどうしよう。

2004/06/28 (月曜日)

「終わりなきもの、それが生命。」
これは手塚治虫の大作「火の鳥」の最後の言葉です。
それは昨晩のNHK!日曜日の夜7時30分、何夜かで放送されていましたのでご覧になった方も多かったのではないでしょうか。僕はずいぶん昔に「火の鳥」を読んで、その壮大で宗教を越えたところにある「生命」の概念に驚いたものでした。当時の絵とは、ずいぶん違う洗練されたアニメに違和感は覚えたものの、僕は昨晩のそれを見て「終わりなきもの・・・」と言う言葉に深く感動しちゃったのです。

その「火の鳥」では現人類が絶滅した後の30億年後に、地球上で再び生命の進化が始まり人類が誕生するのですが、まあ全くいまと同じような進化を遂げる事は、確率的にはないわけです。また30億年後というのは地球そのもの、というより太陽が終焉を迎えかけているはず。などとせっかくの感動に水をさす自分も自分なんですが、そうこうしていると9時からは民放で映画「未知との遭遇」が始まりました。火の鳥の画像と飛来するUFOの母船のイメージが良く似ている事に驚きましたが、やっぱり僕は納得が行きません。

ナニが納得いかないのか?というと、考えてゆけば必ず突き当たる「神の領域」のこと。人類にはなぜ知的好奇心、科学的探究心が与えられているのか。なぜ進化の過程でこんなにも「考える」ことがでるようにしたのか。そのくせ絶対到達できない思考と理解の限界が設けてあるのか。理論物理学が発展しても、やはり宇宙とは何か?宇宙の外には何があるのか?と考えると思考停止にならざるを得ないのです。

九州の小鶴さんの後輩が、日本最年少のセブンサミッターになりました。野口健の記録を破るものですが、世界記録はわずかの差で譲ってしまったようです。しかし8000mを越えるとそこは神の領域と恐れられたチョモランマの山頂に立つ顔にビックリ、まるでそこらの山に登った時!みたいな写真なのです。若い世代の台頭著しい昨今です。

われわれの周りにも、生命力溢れる力強い若者たちの姿が、もっと増えるといいのになあ。

http://idrisa.sea-links.ne.jp/index.htm

きょうの一枚
山田オート商會只今開店準備中!!目玉の一つR69S。古い町並みを流すのです。
 

2004/06/25 (金曜日)

「THE FUTUER IS WILD」驚異の進化を遂げた2億年後の生命世界!という本をぱらぱらと読んでいる。5000万年後から2億年後の地球上の物語であり、もちろん仮説なのだが科学的に検証されている。もちろん人類の姿は無く、大陸の移動で第2パンゲアと呼ばれる新大陸が誕生していて、氷河期を乗り越えて生態系は激変してしまっている。考えさせられるというよりもエンターテイメントといって良い。

人類がどのような終末を迎えるか?などというけちなSFとは完全に決別しているが、はて人類はいつ、どのようなカタチで、その終焉の時を迎えるのだろうか。インディペンデンスデ イやデイアフタートゥモロウでは、それでも人類はかろうじて生存し新しい協調の時代へ向かう姿が描かれているが、実際に訪れる現実はそれほどたやすくはあるまい。SFにはやっぱりどこか人類への夢とロマンを失う事がなく、「なんとかなる」「きっと頭の良い人が考えてくれる」みたいな危機意識の低さの典型を形成してしまっていて、水戸黄門的でもある。

昨日書いた「大局を見る」ということがここまで大げさな事ではないにしろ、いずれ滅びる事が確約されている人類の小局をいかに生きるか?哲学的な迷路の入り口で、その中に入り込むことをためらっている自分たちの姿が見えますね。

ならば、生を謳歌すればよいのか?というと実にそうばかりでもない様子です。残り少ない人類のわずかな時間「余命何ヶ月と診断されたら保険金をお支払いします。」みたいな状態になりそうな今日この頃。戦争も宗教も醜い企業間の争いも、特許がどうの著作権がどうの、金利がどうの、なんて現実逃避?で、僕はバイクで旅に出て自由人になるんだ!!!

「えっ、3時からクライアントが来る?」
「はいわかりました。」

 

きょうの一枚
これがその本、イラスト(CG)もふんだんに使ってあって見る分にも随分楽しい1冊です。当HP内の平井商店街にもこの本を 紹介中。

2004/06/24 (木曜日)

「大局に着眼し、小局より着手す。」
モンゴルのラリーの際に、ともにヘリコプターに乗った事のある人は気付いたかもしれないけど、ゴビに差し掛かりヘリから見る地表は、草の無い茶褐色になって来るんですね、ところが着陸して地面に降り立つと不毛のはずの大地は、緑の草原なのです。これはまばらになった草を水平に真横から見ると重なり合って緑の草原に見え、上空から俯瞰するとまばらな草は見えずに、茶っくれた土地が広がっているんです。
ものの見方がこれほどに方向によって違うものか!と。まさに驚嘆です。またヘリからラリーを見るようになってからというものナビゲーションに関する概念が変わりました。これはコーポレイトガバナンスにおいても同じことが言えます。たった一つの決断も、ラリーで言うところのたったヒトコマの判断も、そのたった一つずつの積み重ねでできている大局があってこそなのです。よく似た故事には「木を見て森を見ず」とありますが、やっぱり全体像をつかむ事が大事です。

われわれはどこへ行くのか、どこへ行きたいのか。ラリーの朝、メッカの方角を拝むイスラム教徒のように、ゴールの間違いない方向に向けて念を発する事です。そしてどういうラインを描いてそのゴールに向かうのかを知り身体に入力します。
そしてヒトコマずつ対処してゆく事なのです。
もしもミスコースしてどこにいるのか分からなくなっても「平気」なのです。へへっ。人間の能力がGPSをもしのげるはずです、渡り鳥のように。

きょうの一枚
う○ぎさんや、釣りに行く?

2004/06/23 (水曜日)

僕たちは実に20年もの間、モータースポーツイベントの開催を続けてきた。20代後半だった山田少年?も思えば歳をとったものである。くる日もくる日もバイクに乗って山々を駆け巡りルート制作だなんだと、まるで酒飲みの言い訳のようにバイクに乗っていた。ただしあの頃こうしたバイクに乗って競い合うということが、果たしてモータースポーツという認識の中にあったかというと、僕にさえ答えはNOのような気がする。むしろ激情のようにバイクに乗り、言うなればその行為はスポーツの対極にあったようにさえ思う。いや待てよ、ひょっとするとモータースポーツそのものがその激情の発露の最たるものかもしれない。他の多くのスポーツと違い、金もかかる。夜な夜な過ごす粗末でも雨風のしのげるガレージも欲しい。下手をすればマシンより金のかかるトランポも欲しい、毎年のごとく流行に左右される新しいウエアもなくてはならない。

遠征に行かなくては、もちろん結果も出せない。で、そのモチベーションは何か、と自分に問い掛けてみる。と「それゃ、愉しいからだ」ということになってしまう。スポーツはナニにしても愉しい、もちろん苦痛で苦しくて苦しくて止めてしまいたくなる事だってあって、それにしても後で思えば愉しいことなのである。

さて、僕の場合やがて主催するということだけが仕事じゃなくなってからというもの、なかなかバイクに乗る暇がない。で、たまに乗ってみると上手く乗れない、でだんだん乗らなくなる。でもいまだに「ヒマさえあれば」と秘密の地図ならぬバイクの1台や2台はいつもしまってあるもんなのさ。まあモータースポーツは、参加者と主催者の両者が在って成り立っているわけで、いずれかでは成り立たないし、参加者が良き主催者を求めるように、主催者も質の高い参加者を求めて努力をする、いい関係じゃないですか。この両者がいて、バイクがあれば「日々、これ愉し」じゃないですか。

 

きょうの一枚

TBI2DAYSこんなところ走ります。2夜連続!四万十川と沈下橋

天をも穿つ峻嶺(大袈裟ですね?剣山のコトです)や、網の目のように走る林道群。そんなところもトーゼン走るのですが、膨大なストックの中から大量の山の写真が出てきて
「剣山ってドレ?」というわけで今日も今日とて四万十川、本日は屋形船つきです。
川面を眺めて語らう2人の後ろを、コッソリ通過するライダーがなんとも悲しい1枚です。
四万十川をゆく屋形船は、西土佐村や中村市から就航していて、
名産の川エビや鮎をいただくことができるようです。夏の一夜の贅沢ですねぇ。
四万十川名産と言えばもう1つ、鮎の火振り漁にその名を由来する
栗焼酎「ダバダ火振り」。TBI2DAYSのお土産にオススメの逸品です。是非。

2004/06/22 (火曜日)

今日は素晴らしい天気!!モンゴリアンブルーな?空!全くバイクの旅に出たくなります。さて、ラリーレイドモンゴルのARCHIVEが続々と掲載されていますね。1998年の大会で印象に残ったことというと、モンゴルの西部にあるホブドのビバーク地の空港での事。空輸された食糧などをピックアップに空港の建物に入るとずいぶんな人だかり、しかもみんな着飾っているではないですか。若い女性も多い。と旭鷲山がいる。彼に「アッ、キョクシュウザン」と言うと彼も「アッ、ニホンジンダー」どうしてこんな地の果てに日本人がいるんだって顔。こちらも何で旭鷲山がコンなところに、と思っているとお迎えの人ごみの中にもう1人の旭鷲山が居た(のは、まんまソックリのお母さん)どうやら、このカザフの土地ホブドは彼のお母さんの田舎なのでした。
先日、名古屋場所の新番付が発表されましたね。モンゴル出身の時天空が白鵬に続き、モンゴル国勢で6人目となる新入幕しました。相撲好きのムッホは今からワクワクしているんだろうなぁ。

きょうの一枚
TBI 2DAYSこんなところ走ります。「四万十川と沈下橋」
今更なんの説明も必要ないですね。
最後の清流と謳われ、その流れは太古の昔から美しい渓谷を育み、
流域の暮らしを豊に潤してきた四万十川。
そして、この大河の氾濫と先人の知恵が生み出した欄干のない橋、沈下橋。
自然の背景に人工物が見事に溶け込んだこの風景が体現するのは、
自然に逆らわない、人と自然のイイ関係。
そんなことも、まずはこの橋の上に立ってちょっと考えてみましょうか。
それにしてもこの盛夏の深い緑と清涼感を湛えた四万十川の流れ、そして沈下橋。
モンゴルも素晴らしいけど、四国もやはり素晴らしいの一言なのです。

2004/06/21 (月曜日)

最近HPのパワーアップ作戦が進行中です。本のコーナーやモノマガジンというようなコーナーまで立ち上がります。忙しいコッチャ!なのですが、本を紹介するのはとても面白い事なんで、ちょっとしばらく頑張ってみます。
さて6月も後半!ということは今年もすでに半分が消化した訳で、いよいよ2005年計画を立ち上げなければならない時期にきています。さて、海外ラリー組、パリダカ組がお忙しくなるのですが・・・果たして20周年のわれわれは忙しさの彼方に、画期的な2005年を発表しますからね。

きょうの一枚
美しい大草原と旧ソ連製のVOLGA(ボルガ:GAZ-24)モンゴル情報局でも取り上げられましたが、ウランバートル市内の交通事情は壊滅的。でも今も田舎はこんな感じ。ああ、やっぱり素晴らしいです、モンゴル。

2004/06/18 (金曜日)

まだ、子供の頃、僕は社会科の授業中、よく世界地図を広げて飽きもせずに眺めていた。サハラ砂漠や喜望峰、ヨーロッパの国家の名前、首都の名前「本当にあるんだろうか?」そんなふうにも思った。そして好奇心を更にあおったのは中央アジアの都市の名前だ。何故かサマルカンド、タシケント、カシュガル、楼蘭などとネーミングにはしびれっぱなしだった。ロブノールという湖(さまよえる湖)の話にも目まいのようなものを覚えた。そのノールというのがモンゴル語で湖のことだというのは、それから30年後に知るわけだが・・・・・。
そして、子供の頃世界地図を眺めた世界の秘境にいったいどのくらい旅をすることができるのだろうか。ある時から、その子供時代の思いが半ばライフワークのようになってきた。しかし、ただ旅をする事は実は難しい。

きょうの一枚
第3回ラリーレイドモンゴルのETAP3のビバークは砂の中。驚くべく高緯度に広がる砂の中のゴール地点。激しい闘いの末に辿り着くビバークはラリーのオアシスじゃなきゃね。

2004/06/17 (木曜日)

その後。例の「えひめ町並博2004」の中で、担当している大洲では、7月17日から10月末の予定で、「山田オート商會」というのができます。
まあどちらかというと町屋の軒先と土間をバイク屋仕立てにしたなんていうかミニミュージアムなのですよ。展示車両はメグロ2台、陸王2台、トーハツ1台。ラビット1台、BMW R69S+サイドカーなどサイドカーが3台。これらも半分は入りきらないのですが。。。でサイドカーでは町並み遊覧ドライブ(もち有料なんかも予定してますが、、、果たしてどうなる事ですやら)

きょうの一枚
奇跡の砂丘。それは干上がった湖の南岸に聳える柔らかい砂の連なりだった。

2004/06/16 (水曜日)

TBI2DAYSまで「えっもう1ヶ月ちょっと!?」というところまでやってきました。一度大雨があったあとに、ルート制作に出かけよー!と思ってるのですが、梅雨に入ってから、大雨が降りません…「イヤナ予感」でも昨夏は梅雨明けが遅かったのですが、いつも7/31-8/3の四国は大快晴なんですよ。でも暑いけど。そしてエントリーマシンはビッグバイクが久しぶりに大挙してます。どうぞお楽しみにねっ!

きょうの1枚
昔からTBIでは毎回必ずとおった横浪三里。みごとな海岸線と太平洋のコントラ
ストが美しい。さてTBI 2DAYSではとおるのでしょうか!

2004/06/15 (火曜日)

1997年第3回ラリーレイドモンゴルに、TOYOTAのメガクルーザーが投入されましたね。これは、メディカルカーとしての多機能を満たすために栃木トヨタの社有車をお借りしたものです。ドライバーたちも派遣されて、なんと全行程を走破。最も速くホブドの西まで走った大会だったので、大変さもひとしお!の大会でした。そして次の年パリ・ダカに向う僕たちのランドクルーザーは、栃木トヨタのスポンサーも受けることができたのです。こうした冒険に挑戦できるディーラーの力ってスゴイと思います。新しいパートナーシップの輪を探して行きたいと思いますが、いかがですか?

きょうの1枚
そのなつかしいメガクルーザーの勇姿。世界の市場ではハマーが完勝。パワーがちょっと…。

2004/06/14 (月曜日)

素晴らしい快晴が続きます。みんなは「暑い」っていっていますが、僕には最高に快適。夏のモンゴルに順応した体は、湿度さえ低ければどんな暑さも平気だ!!!さて、今日はモンゴルの西の果て、カザフ族の町「ホブド」にいったというお話。そこは本当に中央アジア、清朝の統治下にあった気配を残しつつも、カザフ族などまさにシルクロードの民のエリアだ。ルートは新疆ウイグルに延びていて独自の交易も行われている。不思議なところだ。
今日の一枚はそんなホブドのモンゴリアンブルーの乾燥しきった大陸の空気感と豊かな水をお届けします。でもこの川渡りは、さまざまなドラマも生みました。川を渡って右手10kmほどのところがもう国境、ウルムチは近い。

2004/06/11 (金曜日)

台風大接近中の四国は、朝から大雨が降っています。梅雨時からこうして台風のやつが直撃するのは、ここ数年の傾向ですかね。衛星画像で見る限り日本列島はスッポリと雨雲の中・・・デイアフタートゥモローな感じです。サミットでは環境問題について何も話し合われなかったと怒っている環境学者のコメントが秀逸でした。地球温暖化対策はもう待ったなし!だというのに中国では高度成長が、世界の自動車産業界に自重も反省もさせない勢いです。ロシアも実は高度成長で、この二つの国で高級車は売れに売れ・・・それは恐ろしい事が起きそうな気配です。

さて四国の林道のお話その2
四国は香川、徳島、高知、愛媛の4県が四国山地で県境を接しています。石鎚山系と剣山系からなる山地は、どこも急峻で1992mをピークに険しい地形が魅力的な山容を形作っています。そして太平洋からやって来る湿った空気が山系に行く手を阻まれるや、日本有数の多雨をもたらせるのです。瀬戸内側は雨が少なく対照的な表情を見せるのですが、四国の面積のほとんどを占める山間部は「一雨ごとに太る」と言われた杉を主体とした林業が盛んで、戦後から近年に至るまで「よくもまあこんなところまで」林道を抜いていったのです。やがて林業は衰退してゆき、荒れた山と林道が取り残されていった。そして現代、やっと水源域の森の大切さが見直されてきました。保水性の悪い杉などの植林をしすぎたため山が痩せていくのです。雨が降るとたちどころに河川は増水し、雨が上がってしばらく経つと水位は下がってしまいます。とうとうと流れる川の姿は過去のものになりつつあったのです。あれほど原生していたブナなどの広葉樹は、土をつかみ水を蓄えて時間をかけて地中に流していったものです。それでもまだ四国の川は十分に美しいのですが・・・・日本各地の林道を旅して思う事は、美しい日本の風景、山と川と緑豊かな自然は、まだ大丈夫、でももう臨界点が被いていると言う事も知らなければならないでしょう。
そんな愛情溢れる気持ちで四国の林道に接してみてください。手付かずの原生林や広葉樹の風景林もありますから。

今日の一枚
されど四国の林道は、素晴らしいの一言です。

2004/06/10 (木曜日)

四国の林道のお話を少し。
小学生の頃、僕は高知から転校して松山に来た。高知市内を出ると、あっという間に道はダートになる。国道33号線だ。川沿いの細い道は離合も難しく、対向車があるたびにバスの運転手が、大げさに反応するのがおかしくて、川を眺めたり運転手の動作を眺めたりしていた。ほこりだらけの道は、6時間を要し三坂峠に出て松山が一望できる頃には、バスの乗客も運転手ももうヘロヘロだった。唯一元気なのは僕だけで、一番前の席に座って犬のように顔を出して、遊んでいた。やがてそうした道路は舗装され尽くしたものの、山登りに通うようになってからはまたそうしたバスの旅を愉しんだ。

四国の道はおしなべて林道だ。林間の道だ。そして道は川沿いに作られるから片側は必ず崖なのだ。山側の岩がオーバーハングになってのしかかってきたり、場合によっては素掘りのトンネルでヒヤリとしなければならない。そしてさらに山へ向かえば、今も当時を髣髴とさせる道がたくさん残っている。それがいまだに子供の頃の自分を見つけられる小旅行が出来るという日々なのだ。TBI 2DAYSでは、そんな四国の山々をたっぷりとご紹介する。これから集中豪雨が終わるのを待って、とびっきりの日本の夏をお届けします。

今日の一枚
そんな四国の林道の夏

2004/06/09 (水曜日)

僕は大洲でオープンカフェをすると言いましたが、この話は中止となりました。かわってヘンテコなオートバイ販売店風のジョークショップを7月から10月末まで開店させます。BMW R69Sやトーハツなどがお店に並ぶ予定。ただしこれは非売品。町並み修景事業の一貫です。OpenしたらここのOVに写真付きで場所も分かるようにアップしますので、ぜひ遊びにきて下さい。
「お疲れ様です。仙波です。」がはじまりました。素朴な筆致がみなさまを楽しませてくれる日は遠いでしょう。ぜひご期待下さい。

きょうの一枚
今日からラリーレイドモンゴルのARCHIVEがスタートします。1995年の第1回大会から1点。賑わうゴール風景。

2004/06/08 (火曜日)

日曜の夜は、賑やかな連中がやってきて、夜が更けるのも忘れて、騒いでました。TDNでもおなじみの森 源太くんは、午前2時ごろ2曲を披露!!ぜひみなさんも応援?してあげて下さい。というのもゲンタ君、今度のTBI2DAYSに挑戦します。免許取得後まだ数ヶ月の彼が、その根性で走る姿もともかくラリーのビバークに早く帰ってきて元気な姿で歌って欲しいと思ってます。楽しみ楽しみ。
さて、賑やかな連中とは川○さんと麻○さんというPIYOKO隊と、池○君!!「あれ、まだ日本にいるの」「ええ」「いつ行くの」「7月末ころかなあ」「じゃあTBIに来てよ」「えーっ」果たして○町君はTBIに来るでしょうか。「おい、例の話OVでバラすぞ」とおどかしときました。「かんにんして下さいよー」だって。はて池○君とは誰のことでしょうか?

きょうの一枚
ラストTBIを50ccで走る池○君。これでSSは上位にくいこむからおどろき。この時の参加205台。あれから3年またまたTBIですぞ。

2004/06/04 (金曜日)

ごめんなさい僕は間違えていました。講演などでも平気で間違った事を言っていました。それは地球温暖化効果ガスの排出量の削減に関する京都議定書にある日本の削減目標の事です。2008年から2012年の間に日本は1990年の排出量にするんだと間違っていました。1990年比マイナス6%でした。お詫びして訂正いたします。どこでどう覚え間違ったのか・・・・お恥ずかしい。

では、2002年は1990年比で7.6%増なので、本当にこの数値目標が達成できるのか!!こたえは「Yes!We Can」です。
それは困難な道のりではあるのですが、やるでしょうね。河川を見て気がつくのは、日本中の川の水が10年前に比べると驚くほどきれいになっています。誰もそのことを評価しませんが、環境庁や地方自治体そして生活者の努力あればこそでしょう。排出=エミッション、それは排気に留まらずNEDOの研究会では、ブレーキパットのカスが年間何万トンも排出されているなどの問題も提起されているばかりか、燃費向上の為にばね下の軽量化も、日々検討されている中で「ブレーキパーツが軽量化を考えていない」という指摘も上がっています。走行するエネルギーを吸収するブレーキからエネルギーを回収しようという試みは、プリウスではすでに実用化されている通り、これから標準化の道をたどります。
先ごろ日産はすべての車を10%軽量化すると発表しました。またトヨタの技術供与でハイブリットカーを完成させたというニュースもあります。ハリウッドではもう行き着くところまで行き着いて買う車のなくなったセレブたちが、フェラーリかプリウスか迷っている!というくらいです。

10年後、いま町を走っている車の何パーセントが合法的に走れるんだろうか?と考えれば、答えは0%に限りなく近いといわざるを得ません。なのに僕は1974年の3.0CSLが欲しいんです。燃費も最悪なんです。ごめんなさい。でも、次世代の都市間交通の主役はモーターサイクルになるのは間違いありません。ホントです。

 

きょうの一枚
ゴビのラクダです。もちろんゼロエミッションとはいきませんが、非常にエネルギー効率の良い乗り物?です。

2004/06/03 (木曜日)

 

「彼方へ」が最終章に突入してしまいました。さまざまな事のあった2002年を書かなければいけないのだ、と肝に銘じています。人の記憶とは便利なもので、都合よく風化していきます。人の噂も75日と・・・2ヵ月半もすれば忘れ去られていくのです。最近は特にその期間が短くなってきているようで、ショッキングな事件もすぐに忘れ去られます。
この忘れるという機能は、人間の限りあるメモリーを有効に使うためのものなんだろうと思います。また忘れて行かなければ、蓄積されていくだけでは、全くもって脳みそが破裂しそうになるはずですねえ。

そんな外部メモリーが「日記」にあたるもので、「彼方へ」を読んだ多くの方から「いや、よく覚えてるねえ」とか「誰かが横にいて記録をしてたの?」とか言われますが、誰も「日記をつけてたんですねえ」とは言ってくれません。もちろん日記をつけたりはしませんが、最初の頃のパリダカはつけてたんですよ。「記憶」というのは、草原に沈む西日のように黄金色に辺りを染め上げていて、過酷な過去も、痛恨の昔日も美しい思い出に変えてしまいます。だからこそ変わってしまわないうちに書き記さなければ・・・・

きょうの一枚
今日も会社に、R1200GSがやって来ました。地元のBMWの正規ディーラーの営業マンが試乗車を持ってきたのです。「そうだ、週刊バカジャのあとを書いてくれよ。」「エエーッ」「そしたらGSを○○○○○○○○んですよね?」「○○○○○○よ。」「さて、どうなります事やら。」

2004/06/02 (水曜日)

イラクでは暫定政府が誕生し、今月末には主権委譲が行われる気配。これを阻止しようというテロが激化している毎日だ。
この戦争はなんだったのか、という答えは後世の歴史学者に委ねたほうが良いのだろうが、太平洋戦争はなんだったかという答えは、今の学者からは統一した完全に説得力のある回答は出てきていない。ばかりか、最近の右傾化とあいまって、日本の真の戦後は終わっていないような気がしてならない。

宗教が戦争の引き金であるほうが、経済が引き金になるよりは良いような気さえする。確実に近い将来は枯渇する石油。なのに世界の自動車産業はかつてのスーパーカーブームのような様相。世界中の都市という都市はSUVが溢れ、慢性的な渋滞はやむ事が無い。「文明の衝突」を書いてまさに今の世界を見事に予言しきったサミュエル・ハンチントンは新著「分断されるアメリカ」でアメリカの崩壊を書いているってまだ読んでないけど。
多くの価値観を有するアメリカは、アイデンティティとなる民族意識が乏しいはずである。こうした最近のテロ攻撃を受けた事に端を発した蛮行は、西部開拓史のフロンティア精神とは程遠いところにある出来事だろう。精神はともかく蛮行は同じ?賛否・是非・支持不支持は国論を分断する事はままある。しかしそれはアイデンティティあれば「国論を二分する議論」も余地はある。(日本は変だけど)

しかも世界最大の石油消費国アメリカ(世界の石油需要は1日8000万バレル1バレル確か157リットルだったので換算すると125億リットル!1日ですよ。一人当たり2リットルだな、60億人で割ると。ドラムカンにしたら6280万本!年間300億バレルそのうちの25%をアメリカ一国が消費しているのね。人口は5%?くらいなのにね)これはもう崩壊しなければ人類は生き残れないほどの危機をこの国がはらんでいる。中国もそう。今中国が世界2位の消費国。原油の取り合いが新たな戦争を生むだろうと思う。それを良く知るあるテロ組織は、つい先ごろには世界最大の産油国のサウジの外資系石油企業に仕掛けたのだろう。いずれにしてもアメリカの学者(誰かは忘れたけど)が言ったね。
「アメリカは世界を必要としているけど、世界はアメリカを必要としていない。」

なんてこんな事ばかり書いてごめん。それよか楽しく「燃費の良いバイク」で明日の世界を考えようではありませんかしら。

 

きょうの一枚
今日の一枚は「彼方へ」最終章突入記念で2002の試走からの2枚。
ジンストに96年に作った石積みを補強?する。こうしたコマ地図上の目印である石積みなんか「SSERオボー」と呼ばれるものもモンゴルの奥地にいくつかあります。もう一枚はデューンで遊ぶバイラーとアンチャン。疲れを知らない子供のようです。

2004/06/01 (火曜日)

スンゴイクルマが事務所にやってきたので、てっきり右翼かと!思って・・・と言うのも先週かかって来た電話。「おー、大会があるけんのお、頼むぞ、のお協賛金や。」ちょうど機嫌の悪かった僕は、なんか切れる音がしました。ブチッ!「ほーう。お前は馬鹿か、それが人にモノを頼むときの話し方か!ガチャン」と切ってしまっていたのだ。切ったあとで、面倒な事にならなければ良いなあ、なんてあとの祭り。でもすっかり忘れてしまっていました。
「あーあ、やっぱり来たか。参ったなあ。やっぱ警察に電話しよ。」
電話機に手を伸ばしかけていると、案の定クルマからは人相の悪そうな坊主頭の親父が!
「しかしどこかで見たことのある風貌ではあるなあ、あああそこの右翼だったのか(ウソ)」
なんて思いながら、クルマを良く見ると黒塗りのウニモグ・・・・右翼かと思しき親父は、胸にTBI2と書いたTシャツを着ている。
「何だ、脅かしやがる」
歩いてきたのは、高知のベンツオヤジことチカ○さん!ってごめん。そういえばゲレンデバーゲンもあるし、トランポのベンツトラックもあるし、フサベルにGSにtm!
「やっぱその道の人なのか?」
ウソウソそれなのに
「今月からタイヤ代が値上がりするのでしんどい!」
そーな。とまあそのくらいにして、でもとても楽しい人です。
「エントラントの荷物運ぶのにちょうど良いから、貸して!」
「ええーっ」
と言いながらパワーゲートの実演もやってくれました。
いやほんとに、ハマーに乗るおじさんもビックリでしょ。でも彼が着いたときに僕が読んでいた本は、ナショジオ「枯渇する石油!増え続ける需要。SUVの増加と中国のモータリゼーション」みたいなことが書いてあって。昨日OVに書いたなあ。無くなって行くものへの愛着はひとしおです。ねえ。
そんなこんなで今日の1枚は当然「ウニモグ」こんなレジャーヴィークルなつもりで作ったんじゃないんですけどねえ。

さてそのTBI 2DAYS!すごい事になってきそうです。


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No.0639 – Organisation Voice 2004/05/31

例年より早く入梅の四国は、ダムの水位も100%で降水量も十分、カラツユなんてこともなさそうです。がしかし、毎日のように高速に乗って通う道のりの「緑の濃さ」がいつもより激しいような気がするのです。花々も咲き乱れている。新緑から初夏への移ろいが「問題だ」まるで亜熱帯のような木々の緑の勢いではないですか。これは誰も指摘しないので「気のせいかなあ」なんて思うのでありますが・・

でもですよ、この降雨量の少ない瀬戸内のこの地の、この時期のダムの満水、いつもより早い入梅。おそらく7月中旬以降にずれるであろう梅雨明け。大型台風の発生と襲来。昨夏のヨーロッパの熱波ですでに今年はエアコンの生産が追いつかない状態。地球温暖化の影響は、確実に形となって押しよせています。

1990年と同等の排出基準を目指すと約束した京都会議。「いやだ」と離脱したアメリカを非難した日本は、「出来ない約束」をして「出来ない約束をしなかった」アメリカを非難したものの、結局日本の昨年の排出量は13億トン強と、1990年の11億トン台には戻せないのではないでしょうか。「THE DAY AFTER TOMORROW」がどんな映画なのかは知りませんが、TVの広告を見る限りでは、どうやらここらを突いて来ているのでしょうか。おそらく巨大竜巻やハリケーン、集中豪雨。どうかこうしたことが石油依存体質から、健康なエネルギーの循環へ進む大きな促進剤になればいいのですが・・・・って4600ccのクルマに乗るなって?自己矛盾だらけです。

きょうの一枚
なにか環境によさそうで清清しいと選ばれたのは、秋田杉。こうしてみても日本で丸太風呂を作るのは難しいかもだ。木は天然の二酸化炭素貯蔵タンク、若い木ほど多くの二酸化炭素を吸収する。老木は吸収量が衰えるので材として使うのが正しい。しかし燃やしてしまうと再び大気中に戻ってしまう。木造住宅やログハウスは優秀なのだが、流行の暖炉ではまた違う営みが・・・・。

No.0638 – Organisation Voice 2004/05/28

伝説の「TBI2」と「TBI 2DAYS」は同じなのか?違うのか?

最近良くある質問。「TBI2」ってなんだ?と言う向きも多いと思いますが、実はこれは歴史に残るほどの極悪非道な超ハードなラリーだったわけで、まさに「極限への挑戦」これはもう開催する事は不可能かもしれません。30時間以上連続して走らなければならないルート、ビバークポイントは夜が明けても参加者の姿は見えず、用意されたSSは眼下に美しい海が見えるというのに、参加者たちはほとんど記憶がなく・・・・という内容でした。まあ2日間で走るとすれば少しハードな部分も出てくるでしょうが、今回は「素晴らしい!」の連続をお届けしますよ。美しい四国の山と海、川とそこにある暮らし、そういったものを見ながら、オフロードライディングの喜びを全身で感じながら・・・・走り続けようと思います。

きょうの一枚
げげげっ。菅原さん若い!!そうです1992年パリルカップ!初めてカミオンで出場した菅原さんは、ワークスの特権ともいえる「ビバークでミニバイクに乗る」と言う暴挙?にでました。

No.0637 – Organisation Voice 2004/05/27

「TBI 2DAYS」来てます。なにが?って。はて。で僕はBMWのカレンダーの5月のビジュアルにあるような丸太の露天風呂を作ろうとしてるのですが「丸太がない!」誰かどこかで手に入らないですかねえ。

「ドラムカンでいいんじゃないすか?」

「ダメ。」

「じゃあ、久万町に行ってヒノキ材で作れば良いじゃないですか」

もちろんヒノキ風呂でもいいんであるが、やっぱワイルド感が足りない。

「直径1.2mで長さが2mくらいでないかなあ」

「ないでしょ」

「・・・・・」

とまあ、こうして、ひょんなことから日本では不可能?な丸太風呂に取り組む事になりそうですが、周囲の目は冷ややか。いやでも出来れば絶対入ると思うんですよね。さて小泉さんの再訪朝の成果について、再び国論が、2分されています。そこで僕は分析してみた。

支持しないと言う人・・・・・・経営者、スポーツ選手など。チャレンジングな人や、自信家。

支持すると言う人・・・・・・・主婦、出来の悪い上司を持つサラリーマン、公務員。

そこで、性格診断

支持しないと答えた人・・・あなたはなににでも自信があって、上手くいかないといらいらするタイプです。なんでも自分の思う通りにはならないと言う事を良くわきまえて、悔いのない人生を送ってください。また一獲千金を夢見るあなたは、まずはこつこつと貯金をする事です。

支持すると答えた人・・・・あなたは、人に恵まれていません。もっと理想を高く持って、明るい明日にむかって歩いていきましょう。でも現実的なあなたは、大きく儲ける事はありませんが、お金に行き詰まる事もないでしょう。上位入賞はなくても完走するタイプです。

なんて、全部デタラメだからね。

No.0636 – Organisation Voice 2004/05/26

気が早いのですが、今年のガストン・ライエ・ミーティングのルートは京都・奈良?ガストンは「今度はKYOTOが良いなぁ」といったのがはじまり。でも、この紅葉の頃の京都見物?はいかがなものかと思いながらも、すでにルートプランを考えてる自分。一方、TBI 2DAYS のルートプランもとっても魅力的なようです。ビバークは標高1500mの山の上。露天風呂を作ろう!と頑張っています。はて、どうなる事やら・・・・またCPには「かき氷CP]や「鍾乳洞CP]といった納涼にも配慮。満天の星空の下で露天風呂!TBI 2DAYS! なかなかやりそうですぞ。

きょうの一枚
せっかくの盛夏のTBI。四万十川沈下橋からの「飛び込み大会」をしよう!といったら「一人ですればいい」だって。

No.0635 – Organisation Voice 2004/05/25

今年の秋は「えひめ町並博2004」僕が担当してるのは大洲市。ぜひ遊びにきてください。ツーリングで訪れるのにはバッチシ。で毎週のように通ってるんですが、ここは伊予の小京都!水郷、そんなだから、和菓子がとてもおいしい。500m四方の古い町並みの中に、何軒もの和菓子屋さんがあります。名物は「しぐれ」これがお店によって劇的に違う。まったく別物かと思うくらいに違う。

そして絶対お勧めの2件を発見!!期間中だけオープン予定の、オープンカフェ(SSERで運営するかも)で、食せるようにするからさ。そこのカフェには、古いトーハツとBMW-R69Sが飾ってあるかもだよ。古い町並みに、ぜひお越しください。ヒマな僕は、一緒に走りに行くかも。

さて20年記念!只今始動開始!!こうご期待!でも今からTBI2Daysの予約がたくさん来るのは!!

きょうの一枚

こんな感じのスペースもあります。予算?の都合でこんな看板を着けてるのもわれわれ。

No.0634「菅原さんがやって来た。」- Organisation Voice 2004/05/24

TDNが走り足りなかった菅原さんは、R1200GSの慣らしを兼ねて全国行脚!?の旅に!まあ、まずシュラフとマットを括りつけて走ってる60代は居ないでしょう。ことによると50代でも居ないんじゃないか、そう思います。「歯医者の予約を忘れてた!」とか、その歯医者さんから譲り受けたBMWのラリージャケットを着て、ビューンと東京に帰っていきました。

TDNや昔のTBIでもそうでしたが、「リエゾンばっかりでつまらない。SSとリエゾンが反対ならいい」と言ったジャーナリスト。その言葉が僕の頭の中にはいつもコンプレックスのように渦巻いていて、まあそれがモンゴルの開催につながったわけですが。その方はモンゴルにはきませんでしたが。

でも最近では、確信的に思うんです。「移動する距離を体で知るということ。そうして研ぎ澄まされていく過程で、人間の体内には微妙なGPS機能が芽生えてきます。不思議なことですが、考えていなくても方位や距離と時間を瞬時に計算して、残りの燃料や体力などを判断します。」最新の車につけられているドライブコンピューターみたいなものですか。それが狂うと「もうだめだ、間に合わない」とか「体力の限界だ」と判断してリタイアする原因になります。そうした人が、翌朝になって少し体力が回復してゴールまでがわずかの距離だったりして悔しい思いをすることは少なくありません。

また日本国内でのSSが短いのは物理的に仕方がありませんが、アフリカやモンゴルで、700kmのSSを走るという感覚は、日本国内をリエゾンで同じ距離を走る行為に似ています。もちろん全開で走り続ける一部のライダーはまったく別ですけど・・そんなに集中していてはもちません。頭の中で集中するプログラムを「走ること」「ナビゲーション」「マシンのコンディション」「気温や体調、水分の摂取や塩分量」そういうモードを切り替えながらチェックして、走り続けるわけです。この行為は、長いリエゾンの延長線上にあるものです。そうしたセルフマネジメント技術が、菅原さん的には面白いのだろうと、僕はそう考えています。

昨日の日曜日は、NEWSがいっぱいでしたが、特筆するならば「SPORTS DAY」一つの面白い関係性に気がつきました。ウウウ。F1・・・BAR-HONDAがモナコを制するのか?という勢いでルノーを追い詰めていきましたが、わずかに届かず。男子バレーは中国戦、山本の素晴らしい活躍でフルセットの末ジュースに、勝てたはずなのに・・・そして敗れる。ウウウ。大相撲は、モンゴル人横綱朝青龍に、巨人-阪神戦はもつれにもつれ阪神がギャクテンサヨナラ!すべて(巨人阪神戦は意見の分かれるところですが)日本人の多くが、手中にある勝利を失った、喪失感を味わった日だったかもしれません。それは一昨夜の首相訪朝に似ているんでしょうか!阪神ファンの方ごめんなさい!ちなみに僕は巨人ファンではありません。

No.0633 – Organisation Voice 2004/05/21

おわび・・・

パリダカ2005のルートが45%短縮されるという情報は、誤りのようです。これは某スポーツ紙の記事を鵜呑みにしたもので、正確には長くて不評だったアシスタンスのルートが、45%短縮される見込みのようです。

ふと見てみればパリダカは来年で27回目の大会。もう4半世紀を越えたわけです。年金でも払っとけば、とっくに受給資格が発生するほどの歳月!です。

モンゴルも続けてれば今年で10回大会、なんか歳月の重みを感じます。初めて訪れたときのモンゴルは空港設備も危うかったものですが、市内に走るクルマもまばらでレストランもない状態だったことが忘れられません。いまでは、モンゴル情報局の報告にあるとおりです。

さて、20周年記念企画がいよいよ発表される見込みです。第1弾はSSER 20th ANNIVERSARY VERSION TOUR DE BLUEISLAND 2004年7月31日から8月1日の2日間です。詳細やエントリーに関する情報は、間もなく発表されます。ご期待ください。

きょうの一枚
危うく季節外れになりかけた、当時TBIのシンボルの一つだった四万十川にかかる鯉のぼり。TDNでも良く見かけましたが・・・

No.0632 – Organisation Voice 2004/05/20

さて、2005パリダカールはバルセロナスタートというのは既報の通りですが、45%短縮されるルート?というのが「意味不明」な感じがします。でえOVなんだけど突然アンケート!!

あなたの参加したいパリダカールとは(2つお選びください)

■過酷でハードなサハラ砂漠越えの連続

■愉快で快適なデザートレーシング

■ほどほど過酷でも楽しい

■レーシングなピュアな世界

■短いコースで毎日午後にはビバークにゴール

■時には徹夜も辞さない長大なルート

■アマチュアには完走するのも困難な2004年のような設定

■アドベンチャー精神に富んだ初期のパリダカ

アンケートは終了しました。

集計結果はコチラでご覧頂けます。

こんなのを聞いて僕はどうしたいのだろうねえ?!

No.0631 – Organisation Voice 2004/05/19

こりゃあ梅雨じゃないのか?という毎日の雨の降りよう。よくぞTDNは晴れてくれたものだ!と感謝。でも降ったらもっとも大変なエリア(北海道北部)では、きっちり降ってくれましたからね。残念。それでも東北では快晴につぐ快晴。「こりゃあ1年分のつきを使い果たしたかね?」という感じだ。なんか年々悪化するように感じる気候の変化は、なんだか歯止めが利かないような気がする。

今日のニュースでは、地球温暖化の原因となる二酸化炭素(CO2)などの温室効果ガスの排出量が、2002年度では京都議定書の削減目標の基準となる1990年に比べて7.6%増え、13億3100万トンだったという。議定書では2008~2012年の平均排出量で11億6300万トンまで落とさないといけないので、まあ絶望的な感じがする。平気で批准していて、こんな状況の日本が、議定書を蹴ったアメリカのことを非難していたのもおかしければ、途上国ということで免除される中国もいかがなことか。しかし部門別では唯一だが運輸部門が1.9%減と、まじめに取り組んで結果を出してるんだが・・・・それ以外は軒並み増加の一途。

日本のエネルギー事情を垣間見る今回のTDNでは、人形峠を越えて、原発や核燃料リサイクル施設の横を通り(ってもフェリーからだけど)北海道では風力発電銀座を見たかと思うと、戦後までの日本のエネルギー需要を支えていた、炭鉱の町、芦別に。むつ小川原湖あたりの国家エネルギープロジェクトの威容を見せ付けられ「まあ原子力発電は2酸化炭素を排出しないって言うしなあ、でも時々もっと大変なものを排出したり?」このまま増え続ける温室効果ガスなどのおかげで、人類の生存環境はきわめて危機的なものに。どうする?人類。

あるアメリカの学者が「中国の国民がアメリカ人と同じような生活水準に達するまでには地球が4コ必要だ。」と言ったという。うっかり聞くと、おごりとも取れる発言なのだが、また正鵠を射てもいる。こんなことを日本にいたら考えるんだが、ぼんやりとモンゴルの草原で、もっと哲学的なことを考えたいなあつと。

きょうの一枚
モンゴルの草原は、近年の少雨でこのように濃い緑が少なくなってきたようにも思いますが、昨年は一転、とても緑が深く印象的な年でもありました。

No.0630 – Organisation Voice 2004/05/18

20周年の今年の夏は、愛媛県の「町並博2004」なんてイベントのディレクションを任されて、何年か前に「2004年の夏は愛媛にいてもらわなければ困るぞヨ」「へへーっ」だったんですが、ふたを開けてみれば、まあそんなに忙しくはなさそう。んじゃあと言うことで夏場のイベントをSSER20周年企画シリーズやろうぜ!という流れが濃厚に。「じゃああ、なにする?」「四万十川カヌーレース!」「違うでしょ、バイクでしょ!」「暑いしなあ!」、「なに言ってるんですか、SSERも昔は8月開催だったでしょ」「おれ、カキ氷係する!」とまあ会議のような雑談のような話から↓↓のようなアンケートが生まれました。TDNのミニチュア版で「今度こそ参加しようと思ってる方や、TBIに出損ねた方やTBIを懐かしむ方のために?四万十と剣山納涼?ミニTBIっていうかT DN」なんかを開催!20周年を盛り上げていきましょう!!!!

あとはパリダカ!!スタートはバルセロナ!みんなで行こう!!キャンペーンを開催しよう!ってどんな?「ルートの難易度はそのままで距離は45%短縮?!」コースの距離が半分になって難易度はそのまま?訳が解りません。こうしてパリダカは、厳しい年とそうでない年が交互にやって来るんですねえ。みんなはどんなパリダカを目指すのかしら?僕なんかクルマスタンバイOK!なんだけど。

No.0629 – Organisation Voice 2004/05/17

あれから1週間。モンゴルから来ていたムッホ君も、今朝の飛行機で帰国しました。これからはまた「モンゴル情報局」に現地からのレポートを送ってくれることでしょう。

さて、TDNにうつつを抜かしている間に、このところの世情が、ますます混沌としてきていました。なかでも気になるのがイラク情勢。なんか罪のない女子供まで10000人を超える市民を巻き添えに殺しておいて、収容所の虐待ぐらいで、こんなに騒ぐアメリカのバランス感覚の欠如には、いかがかなあと思わざるを得ません。いや、もちろん虐待もとんでもない行為なのですが、大量殺戮はさらに大きな問題のはず。誤射しても「アイムソーリー」で行ってしまうなんてねえ。ヒドイヨ。

年金問題もいかがかなあ!です。事務所に、ふらりと遊びに来た友人に「ひどいもんだぜ、まったくなあ」と言うと「そんなこよないよ、僕も払ってないし」だって。「なにー!俺なんか25年以上完璧に払っているぞー」「いいやん。うらやましいよ」払っていることが羨ましいのか、払ってないのが羨ましいのか、年金問題は一体何がなんだかよくわかりません。

で、最期は昨晩のNHKスペシャル。先にも話題になっていた無人の自動車による砂漠のレース。それは外部のコントロールに頼らない、ロボット型の自身によるコントロールシステムでの競技。無人で戦場を駆け巡る車両の技術開発のための、米国防総省主催の、まあロボットコンテストとバハ1000を足して2で割ったような試み。優勝賞金は1億円。

位置情報はGPSで問題ないとしても、センサーリング技術と、それを処理して操作系に正しく情報を渡す。見事にどのマシンも脱落していく姿を見て、やっぱ人間は素晴らしいなあとつくづく感じつつも、いやな世の中になりそうだなあと言う予感。無人のオフロードバイクなんかも登場していましたもん。次回は優勝賞金2億円!!えらい凄い金額!と思うか、なにケチってるん?と思うか。いずれにしても、スタートしてからの風景が「やっぱ、そそるなあ」なんです。モンゴル行く?

きょうの一枚
今日の1枚は2枚!モンゴル、もっとも印象的なゾーモット!そして、ラリーのビバークを訪れる、モンゴルの劇団。草原で観ると感慨もひとしおだ。

No.0628 – Organisation Voice 2004/05/13

ツールドニッポンが終わりましたね。準備に疲れていたので本番がきつかったこと。でもガストンも病身を押して来日参加で感謝!!初夏の宵の東京プリンスホテルにたどり着いたときには、異国のラリーを感じましたよ。そんなフランス遠征組みも無事帰国との報、紙面を借りて(って紙面て言うのかな?)皆さんにも報告しておきます。

ガストンとレンジローバーの中での会話

「パリダカはスペインの会社が買ったの知ってるか」

「知らないよ」

「WGPとかやってる会社だよ」

「いくらで?」

「2100万ユーロ」

「それって権利だけ?それともオールインクルーズ?」

「すべてだよ。事務所のゴミ箱までついてくるよ。」

「ふーん、2100万ユーロかあ」

「お前が買うか?」

「買おうかなあ?」

「買え買え!」

「2100万ユーロっていくら?」

「・・・・・」

「30億くらいかなあ?」

「・・・・・」

てな感じ。ラリーが終わって大勢の方が、僕のところにやってきて

「ありがとうございました」

「いやいや」

「楽しかったです」

「そりゃあ良かった。」

「何か僕にお手伝いできることがあったら言ってください」

「そう。じゃあパリダカを僕に買って?!」

「&$?!・・・・」

黙ってあっちに行っちゃった。

それからというもの、俺だったらあそこの部分をこうするなあ、ああするなあ。だいいちビバークを空港以外でやる方法はないんだろうか?なんて夢のようなことを考えてるとスガワラテルヒトのディープな世界じゃあ、もう来年のコースなんて毎年行ってる人には80%以上の確率で予想されちゃって、んでもってコマ地図なんかも「これこれ」とかって出してきて、穴の場所まで覚えてる。そんな情報量の差に愕然とするんだよキット。旅は未知との遭遇であるのだよ。中国の故事に「未知という言葉は、道の語源である。」うそ!今思いついた。まあ、ことほどさように地球は狭くなったものですねえ。

いまだに僕はゾーモットの光景と、そこから恐竜の谷に伸びる未知の道が忘れられない。もっとクローズアップすれば、モーリタニアは凄いのになあ。空港に縛られすぎてるよなあ。と妄想が膨らんで、仕方がないのだよ。

きょうの一枚
そういえば岩崎君は、モンゴルにもATVでエントリーしてたし、なかなかチャレンジングでした。KTM顔ですがXR250!今年はファラオにも行くようです。顔が合うたびに「モンゴルやってください」の連呼!見事、初優勝です。


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2004/04/22 (木曜日)

あああっ。TDNカウントダウン!!なのに細部に詰められないことがたくさん!都内のディーゼル規制のためオフィシャルカーも全車出場不可能。かろうじてカミオンには、スポンサー様のおかげで出走可能。でもバスは「今回はあきらめてください」ということで集計センターや本部まわりの備品が運べないはめに。

そこで荷物の徹底的な見直し。毎日の参加者のダッフルバッグの計量も厳しくなりそうです。コンプレッサーも置いていきます。でもエアは大丈夫、やっとカミオンのエアタンクにチェックバルブを取り付けましたん。何でもっと早くせんかったやろね。

北海道はいまだに雪混じりの雨が振っているらしくて、正直ビビリがはいっています。日本の広さをたっぷりと身にしみて感じていますバイ。

きょうの一枚
きょうの一枚は、菅原さんの送ってくれたニセコアンヌプリと羊蹄山。いい写真です。


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2004/04/20 (火曜日)

イラク人質問題の顛末が、非常に興味深い展開になっていますね。いったいこれは何なんだろうか?日本人の面白い側面を、海外のメディアは注目しています。特に一夜にして世論が一変するさまはすごく、論点も全く変わってしまったりすることに無頓着。情緒に流されヤスク、マスコミにおどらされる。

それでもまあ、時間と共に、正常な論調などで修復気味にバランスを戻してきていますが、依然、危険な国民性?であることを覗わせます。僕も某国で拉致同然に連行されて、カフカの世界を体験しました。救出してくれた某国政府関係者には、その場では悪態の限り、あんなものが録画されていたら、あんなもんじゃありません。まあそれはともかく、世界はメディアの力で小さくなってしまいました。とても放送用のカメラじゃないなんてたかをくくっていたら立派にTV放送に乗ってしまうんです。ゆめゆめ油断召されるな。

さてTDNでは5月4日午後1時から芦別市の北日本自動車工学専門学校すぐ近くの、特設会場で「ラリークロスASHIBETU」が開催されます。伝説のライダー、ガストン・ライエの本気の走りが、レーサー長谷見昌弘が、はたまたKTM950やBMW1150のバラエティ?豊かなタイムアタックのトーナメント戦が見られます。これは必見!!!実況放送もあるよん。ってたって北海道の人しか見られないかもだね。いやでもガストンの本気の走りには興味ないですか?みなさん。

きょうの一枚
試走中には風景ばかりではなく、野の草花もパチリ。TDNのオンコースには天然記念物の山桜があって祈るような気持ちで「どうか参加する皆に、満開の花を見せてくださいな」と。山奥の林道脇に立つその老桜の満開の姿を見ることの出来る人は、世の中にどれほどいるのだろうか、と万葉の歌人の心境の主催者でありました。

 


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2004/04/17 (土曜日)

愚痴を書いちゃる。

土曜も無く。日曜も無く。ラリークロスの準備と本番が終るや、長い旅にでて、29時間のフェリーの長旅に、つかの間の休息を覚え、帰ってくるや土曜も無く、日曜も無い。

夜は、いまだに新しくなった、みんなの批判?集まる報道ステーションも見ることも無く。日曜はみんなの批判集まるという新撰組を見ることなく。ああこのまま本番!!ああまだコマ地図が書けてない。イラクの人質のニュースもよく知らず、バイクやサンに預けっぱなしのバイクも、預けたまま車検が切れ今年の春先に着ようと手に入れた革ジャンは、袖を通すことなく「もう暑いかなあ」となり、日曜の楽しみのスポーツカー?は、バッテリーは死んじゃっているし。

もーやだ!こんなの!!と書いてしまってみましたが、本当は満更でもないのですねえ。ちょうど市内の大通りに八重桜が咲いてこの色がとてもいいので、ちょっと写真を撮りに行こうか、とかね。

試走では秘湯の連続。下北半島のサルにしばらく見とれて、仙台を北上するサクラ前線に遭遇。本番ではどこであえるか、なんて楽しみ楽しみ。もうすぐTDN!それは、壮大なお休みじゃないですか。どうか参加される皆様、ぼくにすばらしいGWの壮大な休日を!!退屈で昼寝ばかりする10日間を!で、試走風景の動画をUPしてるのだれも気がついてない?ようですね。へへっ。

 

きょうの一枚
下北のダート、ですが生活道。やっと雪も解けて、久しぶりにおばちゃんはお買い物に行きます。

 

No.0624 – Organisation Voice 2004/04/14 (水)

長い試走から帰ってきました・・・・・・という書き出しで書き始めることの多い僕ですが、コマ図を書かせたらその距離・量共に世界一を自認しています。そんな中で今年のTDNの試走ほど苦難の道程は無かったでしょう。その原因は「雪」とにかく異常。

降雪量全体は例年並なのだけど、遅い時期に降雪があって、山陰、北海道、東北を主舞台に考えていた今回は、「やっぱり10月から11月にやっとけばよかったよぉ」という有様です。やっと越えてきた林道も、最後で雪の壁に阻まれて延々出口側に迂回、徒歩で積雪部分を計測します。たった200mのために100km以上も迂回の連続で、5分の時間を5時間以上かかるということがしばしば。その上GWでも通れるかどうか怪しい!部分もあって「こりゃあ本番でのオペレーションが厳しそう!!」な感じになってきました。

なんと北海道は、4月25日過ぎてから最終試走!!の予定。ラリーが始まっているのにまだ試走が終っていない場所があるという事態に。それでもルートは長崎から東京まで完成しました。距離などの詳細は、まだ発表できませんが、なんていいますか「これが日本だ!!」って感じです。

最近はドイツの環境保護は、大戦後に作った河川の護岸などを、元の自然なものに戻すなどというところも終りかけているそうです。きっと旅をすればいい環境が戻ってきているのでしょう。ところが日本も、多くの河川は美しい水を取り戻し、雪融けの水を流すその姿にたびたび足を止められました。地域の文化や旧きよきものの見直しも進められ、貴重な文化財や旧い町並み、桜堤ありとあらゆる日本文化のルネサンスが進んでいます。美しい私たちのニッポン、どこかの広告のコピーのようですが、まさにそうした旅になることでしょう。

きょうの一枚
山陰ステージ4WD不可ルート計測班から報告が・・・・なんじゃ東北よりもひどいんじゃないの?というところ


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No.0623 – Organisation Voice 2004/04/07

北海道を試走中です。国道、道々以外のところへは除雪が終わっていません。だから入ることができません。北海道ステージは4月末に再び試走する予定です。そんなわけでススキノの夜は春○君とふけていくのでした。今年は鰊がかえってきて捕れたらしくて、ニシンのサシミもウマッ!ニシン焼きもウマッ!!です。雪のおかげで試走が進まず、おかげでグルメがすすみます。さて東北はどうでしょう。

でもルート制作は困った。

 

きょうの一枚

先日行われたSUPER-Nから一枚。OVでもご覧になったように天気も良く絶好のラリークロス日和でしたが、この次の週の美馬は数センチの積雪だったとか。なんともイイ天気の巡り合わせだった今回のSUPER-Nでした。


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No.0622 – Organisation Voice 2004/04/02

「まいった。」

というのはTDNのコース制作のお話。北海道と東北ステージが残っているのですが、いろいろな役場に電話をかけて、

「雪はどうですか?」
「いやあ、今も降っていますよ。除雪は、あきらめています。」
「・・・・・・・」
「まあ25日過ぎれば、除雪に入れるかなあ。今年はとんでもないですよ。」
「・・・・・・・・・」
「まあ国道だけだけど」
「あの県道は?」
「5月だね」
「・・・・・・」これが青森県のある役場。

北海道も「いつもはもうほとんど無いんですけど、今年はひどいねえ。ゴールデンウイーク?ウーーン」だって。

試走隊は急遽「スノータイヤ、ハンドウインチ」などなどを調達に。

「それでも行くんですか?」
「ウン」「北海道とか、まだ無理なんじゃないですか」
「ウン」「じゃあ行っても無駄なんじゃないですか?」
「ウン」「どうするんですか?」
「ウン」「ウンウンって、運を天に任せるってことすか」
「それ面白い!八甲田山で言おう」「なんて?」
「ああ天は我を見離したか!!って」

というような朝、われわれは立ち往生に陥っている。もう残された時間は無い。

「助けてーっ」

きょうの一枚
3/27の1日目はタイムアタックです。ゼッケンの逆順にスタート。コースを2周、コレで翌日のトーナメントの枠組みが決定した。総合成績はSS1に該当します。

※ きょうの一枚のリンク先は動画です(WMV形式 サイズ:11MB)
※ 動画は掲載終了しました


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No.0621「ルネメッジのこと」- Organisation Voice 2004/04/01

今日のこと、オフィスに2004RALLYE D’ ORIENTのインフォメーションが届きました。主催団体名は「Rene Metge Concept」とあります。そう、あのルネメッジさんです。メッジさん、やっています。ご存知の方も多いとは思いますが、彼は1981年レンジローバーでパリダカ初優勝。その後ポルシェのワークスドライバーとして1984年にロスマンスカラーの911で優勝。ちょうどガストンもこの年BMWで優勝!で水平対向エンジンのアベック優勝!って今日の話には関係ないか。でもついでだから書いちゃう。この年オリオールはBMWで2位、R・ロワゾーもBMWで5位、と僕はすっかりBMWやら砂漠やらにはまってしまったのがこの年でした。ビックリしたのは翌年1985年、僕がSSERを立ち上げる年の正月、ポルシェはプロトタイプ959を投入。悲願の初優勝に燃えるミツビシは進化したプロトパジェロを投入、いよいよ新しいパリダカールの幕開けを感じさせます。勝ったのはP・ザニロリのパジェロ、959は失敗だったかと思われた翌年!再びルネメッジは959を駆って総合優勝!!ああ、なんとロスマンスカラーの959のかっこよかったことでしょう。しかしこの年は史上最悪の完走率だったはず、確か15%ティエリー・サビーヌも帰らぬ人に。

話が大脱線!僕が書きたいのは、メッジが少年のようにロマンを持ち続けている!?ということです。1988年ティエリー亡き後のTSOに迎え入れられた彼は、気合の入ったパリダカを作りますが、終るや大反発の嵐。静かにメッジはTSOを去りました。理由は彼の理想とするところと現実のギャップだったかも知れません。そして彼の後半生を決定付けた出来事はパリ・北京のディレクターになったことです。終ってからのひと悶着も、なぜだか間違いFAXで、うちのオフィスにも届き「なるほど、そんなことでもめているのか」なんて一幕もありましたが・・・。

企業の思惑と、為す者の思いは時として大きな蹉跌を生みます。自分に置き換えてみるほどに実感するわけですが。そこで昨日書いた「六分の侠気四分の熱」を思い出すのです。メッジはパリ北京を続けたかった。そしてロシアのマスター社とマスターラリーをつくり、やがてそれも大きく成長することなく、今のオリエントラリーになってきたわけなのです。

彼は熱心にマルコ・ポーロの東方見聞録を読み、オリエントへの憧憬を子供のように高めて行きます。僕は僕で西域への憧憬を深めてゆき、やがて僕とメッジは、ゴビ砂漠で邂逅するというわけです。いまだに理想とするラリー作りに燃え続けるのは、いったいどういうモチベーションなのか。ああ、こうしたテーマで書き出すと終りそうにありません。難しいものです。理想に妥協することの出来ない者は。

きょうの一枚 (昨日と同じです。もうすぐパート2登場)
ファイナルクロス進出を決めたのは9名。トーナメントを勝ち抜いたゼッケン1池田秀仁(高知)ゼッケン8後藤勝彦(高知)ゼッケン50 辻本勝行(兵庫)そしてワイルドカードからはセミファイナルクロス第1レースの4名、Wワイルドカードからは2名がファイナルに。そのファイナルクロスの動画。第1コーナーの混乱がリザルトを決定付けるのか。
*きょうの一枚のリンク先は動画です(WMV形式 サイズ:9.5Mb)


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(2022/06)Organisation Voice は現在旧サイトからデータ移行中です。
工事中のところが多数ございますがご了承ください。

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2014年 | 01 : 02 : 03 : 04 : 05 : 06 : 07 : 08 : 09 : 10 : 11 : 12
2013年 | 01 : 02 : 03 : 04 : 05 : 06 : 07 : 08 : 09 : 10 : 11 : 12
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2011年 | 01 : 02 : 03 : 04 : 05 : 06 : 07 : 08 : 09 : 10 : 11 : 12
2010年 | 01 : 02 : 03 : 04 : 05 : 06 : 07 : 08 : 09 : 10 : 11 : 12
2009年 | 01 : 02 : 03 : 04 : 05 : 06 : 07 : 08 : 09 : 10 : 11 : 12
2008年 | 01 : 02 : 03 : 04 : 05 : 06 : 07 : 08 : 09 : 10 : 11 : 12
2007年 | 01 : 02 : 03 : 04 : 05 : 06 : 01 : 08 : 09 : 10 : 11 : 12
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2004年 | 01 : 02 : 03 : 04 : 05 : 06 : 07 : 08 : 09 : 10 : 11 : 12
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2002年 | 01 : 02 : 03 : 04 : 05 : 06 : 07 : 08 : 09 : 10 : 11 : 12
2001年 | 01 : 02 : 03 : 04 : 05 : 06 : 07 : 08 : 09 : 10 : 11 : 12
2000年 | 01 : 02 : 03 : 04 : 05 : 06 : 07 : 08 : 09 : 10 : 11 : 12
1999年 | 10 : 11 : 12月
旧Organisation Voiceはこちらからご覧いただけます。
 

No.0620 – Organisation Voice 2004/03/31

※上記動画は掲載終了しました

このHPに「パリダカールのディープな世界」というタイトルで菅原照仁さんに文章を書いていただくようになって、思いがけない反響が寄せられ始めています。

最新のコラムで「アンヌマリー去る」と書き出した彼の、ものの見方考え方に興味を覚え半ば驚かされているところです。というのも菅原邸には10年以上前からお邪魔を繰り返していたわけですから、彼はまだ子供だったという印象が強く、そういえばいまはGKデザインUSでバリバリやっている彼のお兄さんでもまだ美大生だったか?と記憶しているくらいですから。

で、彼の部屋をのぞくと実に僕とよく似た読書傾向があって池波正太郎から陳舜臣。ことに中央アジアや中国の歴史なんかに傾倒しているのが伺えます。「耶律楚材」なんてなかなか読まないなあ、なんて思ったり、案外チンギスハーンやフビライなんかも読んでて、きっと話をちゃんとすると、大きな引き出しを持ってるんではないかいな、と思っていたものでした。そんな彼の読書傾向が、パリダカに向かう彼の精神を鍛錬させ、彼の独特の鑑識眼のようなものが確実に芽吹いて行っているのもまた感じ取れたわけです。

そして文章を書くということは、出来ても思いつきにくく。思いついても書きにくいものなのです。書いていて、考えつき書き悩んでは考えが至るというものだと思います。さらに書くということに自分の行動への責任さえ生まれてくるように思います。言うはやすしなすは難し、とよく言いますが。言うのは難しく言った通りの行動を自身に課すのは、さらに難しいものなのです。それが証拠に日本の言論界は、まあ言論界なんて言葉もどうかと思うのですが、底が浅くて言葉の重みよりも声の大きさを競っているように思えて仕方ありません。

これから彼らの世代に期待すべきことは、真のリーダーシップとかキャプテンシーを持つことだと思います。真のリーダーシップは、と二宮清純がよくJリーグの川渕三郎を例にとって話しています。「それが出来ないという者は100年しても出来ない、前例がないという者は・・・・」と続くのです。情熱と知識と行動力がリーダーの条件だと言います。僕は最近になって悟ったのですが、ほんとうは与謝野のいう「りくぶのきょうきしぶのねつ(六分の侠気、四分の熱)」だと思い始めています。情熱は時として人を裏切ったり、置き去りにしてしまいかねません。情熱よりも少しそれを上回るだけの義理人情を持たなければならないのだと、作詞した与謝野はそう気がついているのです。そしてその前には、友をえらばば書を読みて・・なわけです。リーダーの条件ではありませんが、そんなリーダーに成長して欲しい人がたくさんいます。今日はこんなところです(筑紫さんのまねなんだけど・・・)

きょうの一枚
ファイナルクロス進出を決めたのは9名。トーナメントを勝ち抜いたゼッケン1池田秀仁(高知)ゼッケン8後藤勝彦(高知)ゼッケン50 辻本勝行(兵庫)そしてワイルドカードからはセミファイナルクロス第1レースの4名、Wワイルドカードからは2名がファイナルに。そのファイナルクロスの動画。第1コーナーの混乱がリザルトを決定付けるのか。
*きょうの一枚のリンク先は動画です(WMV形式 サイズ:9.5Mb)

No.0619 – Organisation Voice 2004/03/30

さてと、土曜日曜の2日間、参加された皆さん!オフィシャルの皆さん!大変お疲れさま。

そしてまれに見るほどの良い週末でした。初めての試みのラリークロスも、なかなか上々の出来ではないですか。やっぱり主催冥利に尽きるのは、参加されている皆さんの真剣なまなざしと、心からの笑い声。会場には心地よい緊張と、同じ時間空間を共有する一体感のようなものが、春の日の好天のように会場を包んでいました。

いずれにしても新提案・新企画のラリークロス、評価するのは参加された方で、主催者の論評こそは、ほどほどにですが、セミファイナル以降のあのホコリ、終った後で役場の課長さんたら「ここには散水栓があって、消防と同じシステムで会場に水が撒けます」はよ言わんかー!集計用のパソコンといわず放送機器といわず、パリダカ、みたくなってしまいました。

さて、次はTDN。何かと忙しく、花を愛でる暇もないのですが、どうも気になるのはサクラの咲き方の異常さです。卒業式にはサクラが満開!入学式の頃は、もう散ってしまっているというこの数年。このまま年々温暖化が歳時記にもおかしなものを感じさせそうです。でTDN、今年のGWに北の大地でサクラに会えるでしょうか?今日はこんなところです。

きょうの一枚
ラリークロスはトーナメントを無敗で勝ち上がった3名に、ワイルドカードなどで勝ち残ったもので行われたセミファイナル第1レースから4名、同じく第2レースから2名の計9名によるファイナルクロスで争われることになりました。1枚目はファイナリストの集合写真。不思議と背格好がみんな同じ!年はいろいろですけど?で2枚目はそのファイナルクロスの第1コーナー。ホールショットを決めるのはやはりこの人池田選手でした。

No.0618 – Organisation Voice 2004/03/25

最近「パリダカに行く!」とか「行きたいと思ってるんです」または「いつかはパリダカに」というメールをたくさん頂くようになりました。

いつかはパリダカ!クーーッ、ナカセマス。だって、これは20年近く前の、僕たちの身の回りにあった常套句です。もちあの頃はTVもNHKが連日放送していて、4WDブームと共に大きな盛り上がりを見せました。男の子は「いつかはパリダカ」アンケート結果も、カラオケの映像もパリダカパリダカ、パリダカ行っているってだけで講演も引っ張りだこ。

「いやあパリダカやってるんですって、どうです今晩あたりご一献」

「行きましょ行きましょ」

「いやあ、いい店があるんですよ」

「いい店って、いい店ですよねえ」

「いい店ですよ」

時、バブルの絶頂期!!!もちろんその恩恵に浴したことは無かったんですが、そう考えてみればあったのかなあ。なんかパリダカのそれを思い出すと、まさかバブルの再来じゃないのか!!なんて変に勘ぐってみたりなんてしていません。やっぱり遅れて成熟してきた日本社会の、何かやり忘れたことがあるとしたら心の開放や、未知への憧れ冒険などなどです。よっしゃあ、今夜も冒険の旅に行きますか!!いい店ありますか?

きょうの一枚
こりゃあ景気がいいやい。長崎の夜を走るパリならバトームーシュ。その明るさと走る速さは異常!でも普段はいません。

No.0617 – Organisation Voice 2004/03/24

「打たれ強い」について考える。小沢正一的心だああ。

僕は今日、打たれ強いと言われたのでございます。えっ、「打たれているの僕?」「そうですよ」「いやあ、打たれているって感じがしないけど」などと話をしていて思い出したのでございますよ。

それは忘れもしない先々週の日曜日の夜、場所は菅原邸の常設宴会場。メンバーはそうそうたるもの。このメンバーについてはまたの機会とさせていただければと思うのでありますが、その中に世界スーパーバンタム級で数度の世界戦を闘っている石井広三という現役のプロボクサーがいらっしゃったのであります。その戦績たるや見事なもので、世界3位、まあ世界チャンピオンに一番近いとこにいる方なのですよ。その彼は「打たれているのに気がつかない」と言うではないですか。それほど闘うことに夢中になっているのでしょうか、敵を仕留めること以外に、やられるという事は考えないのでしょうか。

僕はあまりボクシングに興味は無かったのですが、こりゃあ彼の試合が見たい!とそう思った次第です。つまるところ、何度も彼に「打たれ強いんだ?」と聞くのですが「そうなんですよ」とは絶対に言わないではありませんか。逆に「打たれたことは無い」と言い張る始末。周囲は爆笑なのでありますから、やっぱり実は打たれているのでしょう。

つまり打たれ強いということは、逆境を逆境とも感じない、むしろそれに幸福感を見出すことなのか、そのとき僕は植村直巳を思い出したのであります。んでその石井選手の風貌も、植村さんに似ているのであります。真のスポーツマンは冒険家に似ているのか。いや冒険家はもうちょっと冷静じゃないといけないのですから、つまり打たれ強いということは、冒険+スポーツのこころを持つラリーレイドの心ではありませんか。つまりまあなんですが、パリダカなんかをやっている人というのは「打たれていることに気がつかない幸せな人たちなのである」と言う結論に達したのであります。

ほんじつはこれまで。

きょうの一枚
打ち合わせで出かけた内子町の、どこよりも早い?枝垂れ桜、いいでしょ。で、もう一枚は事務所のすぐ近くの菜の花畑、いいにおいが充満していて、春たけなわでございますよ。

No.0616 – Organisation Voice 2004/03/23

ラリーマシンを貸してくださいな。という昨日のお願いに早くも数名の方から「ありがたい申し出」本当にありがとうございます。でもまだまだ連れてきそうなガストンさん。なんか外国人比率が多くなりそうな今年のTDN。選手ではフランス人3、アメリカ人1、スタッフではモンゴル人2、計6人のフォーリナー!美しい日本を、たっぷりっ、と堪能してくださいな。

それにつけても気がかりなのは、世界の安全。やっぱり人類というのはダメなんですかねえ。もうやっていることが絶望的。パレスチナもイラクもアフガンも、でもってそれらが飛び火して世界中のどこにいても危険だという昨今。「テロにけっして屈することなく」なんていうのは簡単ですが、根治療法にはなっていないように思います。それに出兵していく、いや出征していく日本軍!日の丸の小旗が打ち振られ「行って参ります!!」と、なんか言うことと実はやっていることがここでも違うような気がしてなりません。本当はサッカーの日本代表みたく応援したいんですけど、なんか応援しにくい。なんていうか少し手法に難あり。あの観光バスもおかしい。じゃあどうすればいいかって言うと「わからない」としか答えられないけど、なんか違う。

まあ平和を希求する?当サイトとしては、祈るしかないんですが、祈るだけではうまく行ったためしがない。ということも知っています。そんな長崎が出発点。平和を祈るささやかなきっかけにしましょうか。

きょうの一枚
試走中に見つけたヘンな茅葺!近づいてみてパチリ「なんでしょう?」

No.0615 – Organisation Voice 2004/03/22

植村直巳記念館へ行ってきました。といっても試走のついでに寄ったものです。ありゃルートが分っちゃう?まあ、それは良いとして。その建物が実に素晴らしくて、当然のように学会賞を受賞されていて、例によって誇らしげにプレートがはめ込んでありました。いや、実は真に素晴らしいのか?というと疑問が残らなくは無いのですが、そんなことより彼の足跡を伝えるには見事だと思うのです。とくにアプローチと建物を取り囲むランドスケープが秀逸でした。まるでエベレストのアイスフォールを(ってったって行ったこと無いけど)髣髴させるような、あるいは乱氷帯を行くような、話しながら進むと声が近距離で反射しあって、それを知る人、または想像できる人にはたっぷりの緊張を伴って臨場感を与えます。知っている人が設計している、という感じでしょうか。で、今ならともかくですが当時の装備にはやはり脱帽です。ヒラリーやマロリーの頃の装備にも驚かされますが60年代は、それにわずかな毛が生えたようなものです。なんといってもゴアテックスなどの新素材系がまだ生まれていません。又さまざまなものが小型化軽量化される過程だったのでしょうか。その植村さん、ご存命なら今年63歳です。マッキンレーで消息を絶って20年が経ちます。

そういえば、今回のTDNには、3人の60才代が参加されています。彼らもまた冒険家たちなのでしょうか、尊敬するアルピニスト長谷川恒男は、彼の著書「北壁に舞う」のなかで父親の言葉として「生きることは大変だよ、生きることは冒険だ」と記しました。つまるところ生ある者、みな冒険者ってところです。

太陽系に新天体が発見されたというニュース。イヌイットの言葉を取って「セドナ」海の神の意、と名づけられたそうです。何が言いたいのかというと、その公転周期は1万500年だそうで、地球上の時間で言うと105世紀かかるんです。今の地球は文明らしきものが生まれてまだ40世紀ほど。この間にセドナ時間では、まだ半年しか経っていないということですね。なんか人類こそが宇宙の囚われ者で、冒険家なのかとも思ってしまいます。

きょうの一枚
そんな植村さんの記念館のアプローチをパチリ

お願い!

今回のTDNに、海外から参加のフランス人選手のマシンが用意できなくて困っています。ガストンライエと同行して来日される選手で、ガストンには提供が受けられることが決まっておりますが、彼には用意できなくて困っています。よし俺がスポンサーになって、自分のラリーマシンを貸与してやろう!なんて方居ましたらご連絡ください!薄謝進呈。

No.0614 – Organisation Voice 2004/03/19

なーんか最近、このOVって面白くなくなーい?いやいや面白いよ、という方はYESに、面白くないぞ!という方はNOに、なんてやったらやる気なくなっちゃいそうなんで、ここは自主再建と行きたいと思います。

なぜ自分で面白くないと感じるようになったか?を分析したいと思います。まず (1)年を取って理屈が多くなった。 (2)なんか世相に疲れている。 (3)ひらめきが弱くなってきている、などなど本業の広告屋さん的にも同じことが言えて「無理をしたがらない、無茶をしたがらない、無駄をしない」という素晴らしい真人間に生まれ変わりつつあるのです。というのは真っ赤なうそ。

やっぱり僕は歩く不条理、4.6LのV8極悪燃費チョー高級4WDを林道で走らせ、「うーむ、大体地球温暖効果ガス削減には、当面は省燃費車の普及に頼らざるを得ないのです」なんて会議の席でぶちまけ、言うこととやることが違っていて、それでも「夢」ばかりやけに持っててってな具合で。

このサイトを楽しみにしていてくれる人がいるとすれば、その人は「あいつはいくつになったら懲りるんだろう」とか「いつになったら言っていることとやっていることがかみ合うんだろうか」とか「いつまで、あんなことやってられるんだろう」とかとかって絶対思っているに違いない。とだんだん被害妄想みたいになってきていて、まあそういいながら、またもTDNのルート制作の旅に出る週末なのでした。

なんかせめてツキイチで、イベントじゃなくって面白いことしたいなあ!って思ってるんですけんど。なんかアイデアないですか?MY BIKE情報:BMW80G/Sいまだ退院せず。入院先のBMWのショップでちょっと試運転したら、やっぱりフルーイ!1200GSまだ来ないかなって頼んでいるわけではない。やっぱHPNかなあ。でも950ADVなんか良さそうじゃん。ORANGE DAYって四国じゃやんないの!!まあ四国だからねえ。

きょうの一枚
いつか「彼方へ」のなかに登場させたいRRMの聖地!なんて思い込んでるゾーモッド!の木々です。本当にこの土地には強いインスピレーションがあるのです。

No.0613 – Organisation Voice 2004/03/18

松島です。西日本では松枯れで、もう美しい白砂青松や風情をかもす美しい松を見ることが少なくなりました。そんな身には、この地の日本の美の象徴のような松の見事さが心にしみました。それにしても酸性雨だか松くい虫だか?による西日本の松枯れは、ちょうど黄砂と同じように偏西風に乗ってくる中国の世界一になった製鋼場などからの排気によるものだというニュースには、腹が立つじゃあないですか。途上国?ということもあって京都議定書には調印しなくていいし、でもなあ。あまりにやりたい放題だ。

一方、なんかテロの脅威が足音を立てて日本に迫っているような気がしますが、みなさんはいかがお感じですか。かたや国立競技場では、サッカー日本代表U-23がアジア最終予選で見事アテネへの切符をゲットしました。それは、とても素晴らしいことです。文化やスポーツは、政治や宗教や、そして恩讐や国境を越えて世界を包むものだと思いますが。そうあり続けて欲しいものです。モンゴルからの便りには、今の脅威がかなりグローバルなものになっているということを再認識せざるを得ません。グッドニュースはバッドニュースを上回ることが出来ないのでしょうかねえ。

いよいよラリークロス!参加台数は少し寂しいんですが「おもしろいですよう!」システム新しくて!!

No.0612 – Organisation Voice 2004/03/17

「持続可能な社会」それは、国が(というか世界が)声高に叫ぶ、件のサスティナビリティというやつのことです。そういえば、2月にこのOVにも書きました。愛知万博(愛・地球博)ウッ、サブッ!のテーマ「自然の叡智(えいち)」(・・・・これもアイチにかけている!サブッサブッ!!いったいどういうオヤジ達がやってるんだ!!!)に沿って、持続可能な社会の実現に役立つ技術や、その開発者たちに光を当てようと、愛知万博協会は16日、100の地球環境技術を表彰する「EXPO2005愛・地球賞」を創設すると発表した。 というんです。(アサヒ・コム)そんで僕は思うです。平家物語を読みましたか?と。もう一度平家物語を読んで御覧なさいと!!これまで変革、技術革新こそが人類の発展と信奉していた科学技術は、なんと持続可能な技術!という風に変化を遂げてきました。このことからも分るとおり「変化する」ということのみが唯一変化しない事実だ!というのが僕の持論です。「今地球はこれ以上の変化を恐れています」という言葉はウソです。「人類は人類の生存に適した環境が失われることに恐れているに過ぎないのです。」どんなに環境が破壊されつくしても大丈夫!5000万年から1億年もかけた循環で、地球は元の美しく青い地球を取り戻すでしょう!!と、僕は安心していました。すると火星!にはかつて水と大気が存在していた!ということだと地球もいつかは火星みたいになるのか!と不安でたまりません。でも大丈夫。50億年後には巨大化した太陽に地球も火星も飲み込まれてしまうじゃあないですか。ということは「持続可能な社会」とはいったい何を意味するのでしょうか。なんてばっかり考えているのは、もうやめようかなあ。

さて、いよいよ春も本番!!花見の宴も忘れて僕たちはSUPER-NとTDNに邁進してまいしんます(アイチ万博級のダジャレ)走るよん!

きょうの一枚
サクラ・・・というのは、本当に日本人の気分を象徴しているのでしょうか。ラストサムライに平家物語の滅びの美学に、同期のサクラに、敷島の大和心をひと問わば・・・に、えっと寅さんの妹に、最近はそうして「サクラ」が日本人の気分になっています。

「世の中にたえて桜のなかりせば春の心はのどけからまし」

そう、サクラです。

No.0611 – Organisation Voice 2004/03/16

すっかり春めいてきた先の週末は、お察しのとおりTDNのルート制作。

それも主に東北方面!!そして東京までひとまずゴール!というと全て終ったみたいですが、まだまだ雪に閉ざされた北海道や下北半島が残っているではありませんか。日本海側では、中国地方といえども残雪に行く手を阻まれ、逆に東北では明るい陽光で快適な林道に「キャッホー」を連発するといった按配。ことほどさように日本とは広い!わけです。広大な国土を持つ国なら、どこでも気候風土は一様ではないでしょう。大きな時差のある国だってあります。時には言葉だって違う場合があります。しかしそれらを繋ぐ「道」はいつも魅力的で、古くからさまざまなものやことが行き交ったものです。その道でつながるものは季節感が違えば違うほどに、文化や言葉が微妙にでも違うほどにそれには尽きぬ興味をそそられるというわけです。異文化に対する憧憬を、温度差にこそ風が起きるという理屈で言いくくることが出来るでしょうか。こうして人生の真ん中に「旅」とか「道」というキーワードを置くと、かなりなことを整理して考えることができます。自分と世界の位置付け、歩んできた道とこれから歩もうとする道。その道の果てに何に到達するのか?

ああ、松尾芭蕉の心境です。これってTDNのヒントだ!!

きょうの一枚
四国といえば雨?SSERの第2回大会1986年モノの3枚。マシンが垂涎モノと思い出したアナタ、トシですよ。

No.0610 – Organisation Voice 2004/03/10

やっと日本列島に春がやってきました。桜の開花もまもなくです。皆さんの地域はいかがですか。さて「そのとき、とんでもない出来事が襲います。絶体絶命です。」と安物の連載モノのような終わり方をした昨日のこのコーナー、そのトンでもない出来事とは・・・・ゴメンなさい、想像していた人も多いと思うけど・・・・たいしたことじゃないんです。

でもビックリ!空からジェリ缶が降ってきてフロントガラスに激突!ドッカーン!!フロントガラスは粉々かと思いきやひびが入った程度。「なんだなんだ」気がつくとルーフキャリアに積んであったスペアの燃料20Lが、フルブレーキングのときに飛んできただけのことです。しかし遭難しかけたときなどはこうしたトラブルはよくあります。

ミスコースして分らなくなったときにパンク!とか・・ショートカットを狙って山越えに挑戦しててミッション壊して動けなくなったり、山登ってる時は「このままじゃあやばいぞ」となったときに限ってアイゼンを反対の足のパンツに引っ掛けて滑落とか・・・。あるんです。それがさらに心理的な負荷をかけます。そのときの僕は、心臓が口から飛び出るほどビックリ!!で告白

「ゴメンね、実はミスコースしてて、今どこに居るのか分らないんだ」

「:::::::::::::」

通訳はなんと言ったのか反応は「へー」くらいなものですっかり拍子抜け。僕は禁を破ってショートカットして、さらに事態を悪くしていた。「ここに居たのでは、ヘリで捜索しても分らないだろうなあ。」それほど思いっきりオンコースから外れていた。全く訳がわからなくなった。プラトーに上がって大きな円を描きながら無線でカミオンバレイを呼んだ。全く無反応。もちろん本部も無反応だ。「しゃあねえなあ」残りのガスと後続距離を計算する。食料と水も計算する。「まずゲルを探そう、だから人間の痕跡を探すんだ。」と思った。

そのとき無線機のメーターがわずかばかりノイズを拾った。すかさずスケルチを開く。音声が乗っているようだった。さらにCAP300くらいで30kmほど移動する。「カミオンバレイ!」と呼ぶと「はあい、はあいどこにいるんですかね?」とのんびりした菅原さんの声。「実は・・・・・」とそこを動かずに無線で呼び続けてもらうことにしました。そして最初は小さくだんだん大きくといった渦巻状の半径5kmくらいの円運動をして、おおよそ無線の受信強度から方向を割り出したのでした。フーッ。とため息をついて、「こっちだ」と思うその角度に一直線で向かいました。

GPS、マップツイン。現代の利器も必ず壊れます。そのときに人間の頭も壊れてしまう可能性があります。壊れたときの事を考えておかなかったり、このときの僕のように、まあいいか何とかなるだろう、という判断は危ういものです。今までそれで何とかなっていたというのは偶然なのです。

人も企業も、こうしたリスクへの想像力を高めておくことが必要だと思います。○インフルエンザの養鶏業者も、ジャパネット○かた、もその想像力と実際の危機にあっての対応力が問われています。一緒に乗っているモンゴル人医師は、カミオンバレイが見えるや「パトロールの走破性はすごいなあ、これ買おうかなあ」だって。のんびりと考えて危機を危機と考えないのも一つの効果的な方法かとも思うのですが、いかがでしょうか。

きょうの一枚
この時代(1985年ころから)はヤマハDT200の全盛期です。みんなこれでしたね。僕も買って毎日のように走っていました。大会本部のスタートステージも懐かしいもの。それにしてもこの年からの車体ゼッケン、今と同じです。

No.0609 – Organisation Voice 2004/03/09

昨日からの続き。遭難とは、自分が今どこに居るか分らない状態のことを言います。もちろんそれだけでもないけど・・・そんで、どこに居るのか分らないことも分類されていて「全く見当もつかない状況」なのか「おおよそ見当はついている状態か」でしょうか。前者でやみくもに動くことは危険ですし、後者の場合は、おおよそで動くことによって、さらに危険なことになりかねないということが言えます。まあどちらにしても「今自分がどこに居るのか」がわから無いということは、危険な状態であるという認識が必要でしょう。企業にも同じことが言えます。

さて、モンゴルの奥地しかも遊牧民も居ないゴビの奥で、遭難したわれわれメディカルカーの運命はいかに。続きは明日だ・・・・・・・・・って引っ張るねえ。んでホントはどうなったかというと、「おそらく南下しすぎている。途中で西に向かう広いピストを見落とした」と判断しました。つまり目的地の方向は、今の進行方向に対して3時の方向だろうと見当を付けました。で、なんと禁じ手のショートカットに出たわけです。進行方向に対して4時の方向にステアリングをきりました。そしてこのCAPをはずさないために、とりあえず遠くに見える小山のピークを目標に定めたのです。「こんなことをしていていいのだろうか」だれも不安な顔ひとつしません「まあ、分ってやっているのだろう」と。ぼくは「実はと、告白しようか」と悩み始めました・・・・・・なんか「彼方へ」を書いているみたいになりましたねえ。・・・・・・・と、その時、とんでもない出来事が襲います。絶体絶命です。

へへっ。マジで続きは明日だ。メディカルカーの運命はいかに!果たして無事生還できるのか?まあ、していますけどね。

きょうの一枚
20年前の第2回大会風景シリーズの今週!一枚は町内パレードに向かうの図、このクラシカルなスタイルをマシン、ウエアともに分析をしてみたら実に面白く興味深いものです。明日からもありったけの 当時の写真をご紹介、昔を懐かしむようになったらトシですかねえ。

No.0608 – Organisation Voice 2004/03/08

「北の島」に対抗「方向感覚について」

僕は子供の頃山によく登っていて、地図とかコンパスとかが大好きで「大きくなったら地図やさんになろう」なんて考えたときもありました。過去のパリダカ、まだGPSの無い時代、それにモンゴルのコース制作(試走)の時、僕は「頭の中にジャイロがある」なんて言い放っていました。世界中のどこの都市でも「北はあっちだな」と認識して、確認のために手元のコンパスを見て「よっし、合っている」としていたものです。そうすれば、おおむねその都市の性格も把握できて、風水じゃないけど、そういう地政学的なこともおおよそ見当がついたものでした。

まあ、それでこそ未知の大地に飛び込んでいく勇気もあったわけでしたが・・・・・ところが最近「方向感覚が、とても狂い始めた」のです。これは老化の一種かと片付けているのですが、本人としてはとても怖いのです。それは方向・・・のみならず美的感覚や、マーケティング的な感覚やらにも連動しているように思えて仕方ないからです。

2001年のモンゴルの大会中のことです。体調不良を訴えるメディカルカーのドライバーに代わって1日だけ運転をしました。目的地は砂漠の真ん中「バロンバヤンウラン」という町。クルマは二ッサンサファリ輸出モデルだから正しくは「パトロール」乗っているのは僕のほかは通訳、医者の3人。スタートしてしばらくすると距離を示すマップツインが止まった。CP1の到着は最後尾。カミオンバレイはひとやま東のルートで行っちゃったみたい。「まあいいか」とGPSを頼りに走っていると「どうもGPSがおかしい」ことが判明。いったいここはどこなのか、どちらの方向に行けばいいのかわからなくなった。しかし、そんなことを言える相手はだれも乗っていない。信頼しきってぼんやり外を眺めながら「けが人とかマシントラブルでストップしてないなあ」と考えているか寝てるかだ。「まいった。」思い描いたルートは狂ったGPSで修正したものだから自分の中でまったく分らなくなったのだ。せいぜい天頂にある太陽が頼りなくらいだ。遊牧民の居るようなエリアならいいのだが、それも望めない。

遭難とはこんな感覚なのかなあ、さあどうなったのでしょうか、事の顛末は次回。

きょうの一枚
なんと第1回SSERの写真が2点!町内パレードに向かうカットと、新設なった林道での走行風景。「僕が写っているう」という方にはLEDのランタンとフラッシュライトになる2WAYのランプなどをプレゼント。でも次に更新されるまでの1日だけの間にお申し込みくださいね。でもさすがに第1回大会では・・・ですねえ。

No.0607 – Organisation Voice 2004/03/05

さて、シルバーエイジにはまだ間があると思っていたのに、老眼がひどくてやっと今日から、目に優しい大型のディスプレイがデビューしました。デビューといえば、BMWの1200GS!!間もなくですね。KTMの950ADVもバイク雑誌ではインプレッションが盛んで、気になります。

もともと「旅」をすることをキーワードに始まったわれわれの20年。例えばパリダカやパリ北京、モンゴルなどの準備やら本番やら、またツールドブルーアイランドやガストンライエモノにしても。はたまたTDNしかり。いったいこれまでの20年間に、どれほど旅をし、どれほどテント暮らしをしたかちょっと数えてみようかなあ、と考えました。それほどに、この桃の花の咲く頃は、そぞろ旅に惹かれるのですねえ。で、今年は特に忙しいのですがバイク全国行脚がしたい!と思っています。

さて、きょうの2枚はSSERから。これからしばらくこれらの写真をUPして行く計画だそうで、あなたの写真もUPされるかもだよ。お楽しみに。今日から1週間UPされた写真に「写っているのは俺だ!」という方にステキなステキなプレゼント!を贈りますので即メールください。但し次のがUPされるまでです。プレゼントは?これから考えて、毎日発表。ちなみに選んでいる人は、かっこよさのみをテーマに選んでいるそうで、趣味がばれるかもですねえ。昔々の写真も登場するかもです。

PS・・SSER SUPER-Nに早期お申し込みの方にお届けする「ラジオ」遅くなりましたが本日発送いたしました。「ちょっとチューニングが・・・」なんてやってるうちに3月!

PS2・・プレゼントはなに?にするのかと早くも大騒ぎになった「今日のイチマイ、この写真はだーれ」って勝手にタイトルつけてますが、今日からですよ!今日のプレゼントは・・ヒミツ

No.0606 – Organisation Voice 2004/03/04

ひさしぶリ、というか初めての感じがしたんだけど、第8回ラリーレイドモンゴル2002のポジフィルムの山を見ました。1枚ずつ丹念に見ていくと、昨日のことのように思い出されることばかりです。いつ何度みてもモンゴルは美しいなあ。とそう思います。

かつてラリーが最も足を延ばしている時代に行ったウブス湖は、いま世界遺産に登録されています。あの美しいモンゴルの中で唯一1箇所なのです。また行きたいなあ。6月くらいにヘリのツアー組んで行こう!って言ったら大反対されましたが・・・まあモンゴルの水辺の風景は、なんというか筆舌に尽くしがたいのです。

で今スーパーNの会場の美馬の会場から見下ろす吉野川の風景もなかなかです。桜も早いということで、お楽しみに。

きょうの一枚
今日の一枚は2枚、スーパーN2001のときの模様です。

No.0605 – Organisation Voice 2004/03/03

今日の日経新聞の全面広告には、カラーでHONDA RC211Vの勇姿が、といってもカウリングなど取り外されたセミヌード、なぜこんなビジュアルがこんな新聞に、というミスマッチ感覚がインパクト大!そのコピーには「驚きを、歓びを、開放を生め。快感を、未来を、自由を生め。・・・・」むむむ、良いのだが分りにくい。しかしその写真の持つ迫力、HONDAは本当は何が言いたくて、こんな広告を3月3日付で出稿したのか!

その新聞の一面には「韓国現代自動車ホンダ抜く」と、記事を読むほどに、紙面を見回すほどに、困難な時代にもかかわらず利益とかシェア拡大とか、最高益だとかだという言葉が踊る。経済という名の世界大戦は、恐ろしいほどの段階に入っている。中国国民が、かりに米国国民と同じ生活をするためには、あと地球3個分の資源が必要だといわれている。まあそれはアメリカの雑誌に載っていたので、その表現はいかがかとは思うけど。だれもがこぞって「中国!中国!」と叫ぶ今の風潮もいかがかと。

今朝未明に、NASAが重大発表として、かつて火星には水が大量に存在した証拠を発見した。そこは温暖で湿潤な土地、そして温泉だったらしいって。それを生命があった可能性としている。もうちょっと行くと有人探査!火星の表面で倒れた自由の女神像を見つけたアメリカ人は、ふと空を見上げると火星のようになった地球。「いや待て、今ここにいるのが地球で、あれは火星?」なんてことにならないように。みんなスローライフ、スローフードを心がけましょうよ。

で、今朝のHONDAの広告、最先端のテクノロジーを謳いながらも、何かこう共感できたのはなぜだろう。TOYOTA的なことが何か中国的で、HONDA的なことが「ちょうど今の日本的」なような気がしたのはなぜかしら。と説いた口も渇かないうちに、

「さて、ランクル乗って飯食いにいくか!」

「やっぱ100かなあ」

「ガソリンの4500でしょ、燃費なんて気にしないでねえ。」

「上海蟹が食べたーい」

訳が分かりません。

きょうの一枚
これがラリークロスの模様。写真は昨年のTDNのときのものですが、今度の美馬のSSER SUPER-Nでは、あのトップグループの走りが白日の下に晒されてしまいます。いよいよです。


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No.0604 – Organisation Voice 2004/03/02

「彼方へ」ってタイトルでノンフィクションを書きながら、このタイトルってどこかで聞いたことがあるなあって考えていたら、なんとパリ北京の時のテーマソング!もちろん記憶の片隅にあったのだけど、で旧いCDのサイトから探し出して発見。注文しちゃった。

まあ、人の記憶力なんて頼りないものなんですが、この「彼方へ」を書いていると、みるみる思い出すのです、山ちゃんは「日記つけていた?」とか「誰か横について摘録していた?」なんて聞くんです。残念ながらすべて記憶!最近のことは良く覚えていないのですが、昔のことほどよく覚えているというのは、もう老境に差し掛かったということかしらねえ。

きょうの一枚
1996年第2回大会まで使用されたSSERの大テント。これが2セット、天幕は4セットあるから驚き。翌年からは、強風対策でゲル型を開発して、このテントは国内専用となった。1996年エタップ8サインシャンドのビバーク。GPSポイントが間違っていたいわくつきのビバーク。


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No.0603 – Organisation Voice 2004/03/01

雪でした。山陰の山々には、たっぷりの残雪。そればかりか雪害の倒木に行く手を阻まれ「チェーンソーもって出直してこよう。」みたいな林道。こりゃあ4月に集中してやらナきゃあ。とスケジュールを考えて、暗くなっています。考えてみれば今年のTDNのルートは、九州を除けば豪雪地帯?ばかりではないですか。よっしゃー、それならそれで、徹底的にやりますよ。でも問題はルートブックの印刷日数。それに、注目のスーパーN!!手が足らない!です。

といいながらスーパーNは、どうぞお楽しみに。徳島道美馬IC下りてすぐに主会場があります。どこから来るのも便利ですよ。もうすぐ締め切りぜひお早めに。

きょうの一枚
ご覧のとおりの残雪!です。コノ調子じゃあね、トホホホホ

 


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No.0602 – Organisation Voice 2004/02/27

週末試走と書こうと思ったら、終末思想だなんて変換されて、「ハルマゲドンがやって来るゥ」みたいなやつですねえ。まあそれはともかく、まだ雪の深い山陰北陸あたりの試走に出かけます。行ってキマース!ので、見かけたら声をかけてくださいね。さあ、最後の寒波ですが、もうすぐ春本格的です。スーパーN,TDNともどもよろしくお願いします。

と書いていると、駐車場に見慣れない神戸ナンバーの車が入ってきて、「だれだろう?」と見ていると降りてきたのは池町君!相変わらずふらりっと旅をしてきていました。パリダカの話も面白おかしく聞けて、裏話も面白くて、「しゃべりたい」衝動を抑えてキーボードに向かっています、彼は初めてブルーアイランドに来たのは19歳のときだそうで、それからひたむきに走ってきて、今充実した域に、いまだ若くして到達しています。ただ残念なのは「ルーキー」とか「若手育成」プログラムとかで、もっと適切な表現はないものかと思ったりします。

ああ、早く出かけないと日が暮れるう。

きょうの一枚
愛媛は佐田岬付近の一枚です。愛媛から九州に渡るときはよくこの佐田岬をよく通ります。右も左も海なので魚介類がおいしく、じゃこてんなんてのもおすすめの1品です。


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No.0601 – Organisation Voice 2004/02/25

メルマガ100回記念!!

昨日はOVに継続するということを書きましたが、なにも継続することが「えらい!」とは思いません。人間は、常に変化を恐れ、そして変化を求めます。普遍の真理があるとすればそれは、「変わらないものはない。唯一変わらないのは、変わらないものはないという事実である。」とそう思います。ゆえに持続性、持続可能性が大切にされるのであって、サスティナビリティという掛け声も、変化を恐れる経営者や国の心の闇のようなものです。こうして、実にスローガンほど危ういものはありません。

例えばあなたが旅をして、ある町につきました。町役場には「暴力追放の町」と書いて懸垂幕が下がっていたら「この町は、きっと暴力団の巣窟なんだ。」と思いませんか?「売り上げを上げよう」と会社に貼ってあるところは、きっと売り上げが上がらなくて、「よっし」と書いて貼ったそのスローガンだけでは永久に売り上げは上がらないでしょう。それは社会主義の、旧ソ連や、もちろんモンゴルもそうでしたが、町のいたるところにそうしたポスターやスローガンが掲げられています。キュービズムという20世紀が生んだ変な画風が特徴的ですが、それは怠けることを恐れる指導者の生産性向上のキャンペーンだったのでしょうか。その答えは、ご存知のとおり。

「変わって良かった物は、将来には変わらなかったら良かった物になります。変わらなくて良かった!って物は、将来には、変えてれば良かった!」と思うようになります。何が言いたいのか?すべては思うようにならない事だということです。

さて、おめでたい100回に、またなんや訳のわからないことを書いて!ごめんなさい。今年のコンセプト!まあスローガンです。

「To be continue!」

笑うとこですよ。

きょうの一枚
これは、いったい何を意味する一枚でしょう。パリダカでは良くみかけますよね。バリース、みんなの轍。1台だけ違う方向に行く。勇気なのかミスなのか?


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No.0600 – Organisation Voice 2004/02/24

「彼方へ」が終りましたねえ。と、今日もやって来た山ちゃんがしみじみと言うではありませんか。なんか自らの、この10数年をあからさまに書いてしまったので、充実感ありです。ってウソ。まだまだ続いているのです。

毎日30分だけ、この原稿とOVの執筆に当てるのですが、毎日書くというのは、なかなか大変です。でも書くこと、という行為は自らを少しずつ磨くような気がします。バイクも、毎日仕事が終ると川原に行って、走り回っていた頃は、とてもよく乗れていて、今はもうどうしようもないくらい乗れません。つまり継続すると言うことの偉大さを、感じるわけです。

ところで企業や国がこぞって掲げる「持続性のある発展」Sustainability持続力とか持続能力とかのコトです。ことさらにそれを掲げるのは、破綻におびえている証拠です。逆説的には、さまざまなものが破綻に向かっているのを認識すればこそという言葉が出てくる訳なのです。覚えておいてください「サスティナビリティ」ってそんなんとっくに知っているよ、という方はごめん。

まあ持続可能性って言ったって。50億年後には、地球は超巨大化した太陽に飲み込まれてしまうんです。「そんな先のことしるか」とか「人類がそんなに存在しない、恐竜でも2億5千万年くらいで人類なんて、たかだがまだ500万年くらいでしょ」とか、結局持続可能性を謳ってもせいぜい10年20年の近視眼のことじゃあないのかと疑いたくなります。それよりも地球や人類の破綻に必ず立ち会う羽目になる人類の末裔のことを思うと、中島みゆきの「最後の女神」を思い出してしまいます。万物は、形あるものは必ず滅する、栄えるものは久しからずで、諸行は無常でっていったい僕は、何にひねくれてしまったんでしょう。継続する、ということ。それはあり得ないという事かもしれませんねえ。でも、頑張るんだ。

きょうの一枚
「恐竜の谷」名づけたのはSSERですが、モンゴルでも今では恐竜の谷といわれています。全く遊牧民も暮らさない荒野、ゴビ砂漠の中にあります。恐竜の形にそっくりな緑色の岩がたくさんあったので名づけたのですが、なんと恐竜の化石もたくさん、しかも手付かずで。 TV番組で、モンゴル人の学者も連れて行ったのが今では懐かしく、時間の概念を変えられた土地です。


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No.0599 – Organisation Voice 2004/02/23

毎回のようにお天気ネタで始まるのもどうかと思うんですけど、この週末は、異様なお天気で「もうすぐGW?てな感じで、これなら北の雪解けも時間の問題か!と思わせたんですが、さすがに広い日本、北の大地はまだまだ雪が降ってるようです。参ったなあ。

さて、TDNのニュースは、もう1人若きクロカンライダーがヨーロッパからやって来るというものです。名前はMichacl Aparicio、先のスペインバハでは、なんと?125ccでクラス優勝、チュニジアでも勝っているようです。あらまあ、TDNの優勝争いが、混沌としてきましたが、問題はルート!ほとんどリエゾン!を、どう走るのでしょうか。それと、日本の隅々までを見て、何を感じるのでしょうか。とまれ、こうしたイベントを通じて、特に長丁場であればあるほど、こういった交流は、大きな楽しみの一つにもなります。みんな英会話の勉強しておいてね。

「彼方へ」も本にしたら?というリクエストが多くなってきて、書きなぐってきたので推敲も校正も出来てないままの掲載!だったので、第1話から「なんとリライト!」是非?お楽しみに!!って何時のことになるか全く分からないのですが、それでも推敲をしていたら、「よく恥ずかしくもなくこんな文章のまま掲載していたなあ。」と思う今日このごろです。これまた言うは易し、行なうはなんとやらです。

きょうの一枚
ぶ厚いアクリルに本物のゴビの砂が詰められた「SSER特製マスターオブゴビの楯」です。8回大会のほとんどの楯が、ガントルガのおうちにあるのです・・・なんということか。


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No.0598 – Organisation Voice 2004/02/20

4月中旬並みの陽気!四国は暖かい一日です。今年の春は、早そうです。GDPも7%の伸びだとかで、その実はともかく、こうしたグッドニュースは久しぶりのような気がします。

さて、一昨日のこのコラムの写真、ラリークロス!のお話をしようかなあ?と思います。

ラリーのスポーツとしての魅力。それはトライアルの競技や、ひいてはゴルフに似ているともいえます。いくつかのホールまたはセクション、またはSSを駆け引き?をしながら一緒にラウンドしていく。楽しい仲間となら心から楽しいのですが、大きいタイトルなどのかかる大会にともなると・・・・・・・そしてこれが、MXやレースなどの同時にスタートしてだれが1着だったかを競うものとは一線を画しています。こうした常にメンタルな部分が浮き彫りにされてしまうこうした競技は、目の前や、すぐ後ろ、またはサイドバイサイドに、とりあえず闘うべきライバルがいないところから、「自分との闘い」というような表現がされるわけです。したがって観戦しにくく、かつ勝負どころが捉えにくいのでもあります。しかし、ゆえに競技する者には、無上の面白さもあるというわけです。

で、今回のラリークロス!SSER SUPER-Nでの新しい試みとは、その両方を競ってみるのは?というものなのです。とりあえずマッチレースには勝たなければならないのですが、勝ちながらもタイムアタックもあるというもので、「勝つ」という意味をリアルに感じることが出来るという点の面白さと、すべてが終ってみないと分からないという、もうひとつの結果、で2倍は面白いのではないかと考えているのです。ギャラリーにも良く見えてわかりやすいという点も大きいですね。

きょうの一枚
連載中の「彼方へ」第1回ラリーレイドモンゴルは、いよいよゴールのウランバートルへ向かう日となりました。で、まあその記念に。


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No.0597 – Organisation Voice 2004/02/18

まあ、主催者がこんなこと書くのはいかがかと、思わないでもないのですが、今度のTDN。今現在届いて車両内訳だと、BMW7台 VS KTM7台なんです。いや、それ以外のメーカーもないわけではないんですが「面白いなー」と感じ入っています。どちらがどうの、なんてつまらないことは考えてないのですが、もうひとつの話題は、菅原さんの最高齢記録を破る64歳のエントリー!で菅原さんを含めると3名の60代!長谷見さんもまもなく60代?あっ、ごめんなさい。あと、ガストンと続きます。で、平均年齢は現在39歳!そうそう、それからPIYOKO隊の皆さんもエントリーしています。愉快な話が聞けることでしょう。とてもとても楽しく賑やかな大会になりそうです。どうぞお楽しみに!実況メール中継も計画中です。

きょうの一枚
これこれ、今年のTDNも、芦別でこれあります。2台一組でスタートするツインスラローム!!ってかラリークロス!でも実は勝ち負けではなく、SSですからタイム計測によるものです。昨年はゼッケン順でしたが、今回はここまでのリザルト順のスタート!!ガストンの走りもみんな見えますよ!で、950 VS 1150とかならないでしょうかねえ。見ものです。


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No.0596 – Organisation Voice 2004/02/17

TDNとRALLY CROSSが、同時に音を立てて近づいてきている!!

そんなだというのに僕は、暖かくなったからバイクに乗ろうとばかり画策をしていて、修理の上がったG/Sを取りに行って、ヨーシ今度の試走に持っていこう!としているのでした。実はここだけの話ですがこの一年というもの、実に体調が良くなく、慢性筋肉痛と腰痛、自転車で転倒して痛めた左手首、五十肩などの諸症状が、ついついバイクから遠ざけていたのですが、いや他にも訳もあったのですが、まあそれはさておき。

宣言「GSに乗って乗って、日本中を走る!」んです。なんかHPもブロードバンドかなんかにして、「あっと驚く放送局」みたく「GSの一宿一通」なんてコンテンツ立ち上げて、南は西表島でイリオモテヤマネコと遊び、北は稚内の林道でパンク修理をヒグマに手伝わせる。そうじゃなきゃあ、このまま年老いてしまいそうで怖い。なんか気楽な旅に、GSでぶらっと、出かけたいよねえ。

TDNの質問の中に、ケイタイのメールアドレスという欄がありましたが、これは必ず必要というのではありません。実は、オフィシャル間では、このメーリングのシステムを使って、全員に「7:00全車スタート済み、本日の出走○○台」「11:00CP1全車通過、撤収後マーシャルとコンボイで行きます!」なんていう連絡が、前回あたりから写真付きで特にヒマそうなCPから、届くのが楽しみなのです。山の中の移動中に連絡がつかなくても、里に下りてメールを読み込めばたちどころに状況が把握できるという優れもの。今年はこの一部を、参加者に向けてサービスをしよう!という案が出ているのでした。もちろんそればかりじゃなくて、何かあって参加者に連絡が取りたくても、そのほとんどが運転中!なものですからメールで送っておくから、後で必ず確認して連絡してね!何てこともできるというわけ!うまくいくのでしょうかねえ。

さあ、もうすぐですよ!ガストン・ゼッケン4でKTM450!!ミスコース&CPミス!をしなければ優勝候補か!?どう思う?

きょうの一枚
なんか、とってもありがちなカットですが、昨年の夏のモンゴルツーリングのひとコマ。ちょっと空の色と雲が、モンゴル?って感じですが、8月ともなればもう秋!の気配、で楽しい超ロングツーリングの1シーンでした。


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No.0595 – Organisation Voice 2004/02/16

「毎年、この時期になったら、必ず黄砂の話ですね。」

そういえばこの時期は、黄砂の話が多い。

「いやなに、個人的にも興味があるんですよ。」

「万葉の昔、初夏の季語でもある”かすみ”、あの時代には、いったいどういう自然現象なのか想像もつかなかったことでしょうね。」

「ころもほすてふ天の香具山、の衣は砂だらけになっていたという記述はないのかなあ。」

ところでこの天の香具山というのも、これは奈良県にあるのですが万葉集よりも古く古事記の頃より出てきます。

天から降ってきたとされるこの山は、実は天上界にあって2つに分かれて落ちてきたそうです。でそのひとつが天の香具山でもうひとつが伊予の国に落ちて、とあります。『釋日本紀』の伊予国風土記逸文は、次のような地名説話を伝えています。

伊予の郡。郡家より東北のかたに天山(あめやま)あり。天山と名づくる由は、倭(やまと)に天加具山あり。天より天降(あも)りし時、二つに分れて、片端(かたはし)は倭の国に天降(あまくだ)り、片端は此の土(くに)に天降りき。因りて天山と謂ふ、本(このもと)なりこれが実はうちの会社の近くにある天山「あまやま」と呼ばれるところです。

この空から降ってきてできた山という古事に、僕は新説を唱えようかと。それは「黄砂で出来た山なのである」と。

昔々のお話です。ある春の日、これまでだれも経験したことのないほどの西風が吹きました。だれも目なんて開けていられません。人々は家を一歩もでずに、息を潜めていました。家の中には風で運ばれた砂が堆く積もって行きます。そんな西風が3日3晩吹き荒れました。やっと風が収まったので、外にでてみると、目の前になんと小山が出来ているではありませんか。

人々はこれは天から降ってきた山なのだと畏れ大切にするようになりましたとさ。なんか日本昔話みたいになりましたが、それほどここのところの黄砂が気になります。

舒明天皇の国見歌です。

大和には 群山あれど

とりよろふ 天の香具山

登り立ち 国見をすれば

国原は 煙 立ち立つ

海原は 鴎(かまめ) 立ち立つ

うまし国ぞ 蜻蛉島(あきづしま) 大和の国は

さあさあ、松山にお越しの際は、その天山までご案内します。というわけで、春一番が吹き荒れた先週末は、砂混じりのすさまじいものでした。こうして、本格的な春は近づいて来ているのですが、林道の雪はまだまだ融けそうな気配はありません。

北の島に電話して、「雪はどう?」

って聞いたら「今も降っていますよ。」だそうな。いいよ雪は、春になれば融けるから。

きょうの一枚
この砂漠も生きていて、西から東へ移動しています。やがて湖を完全に覆いつくして、さらに東へ向かっています。TDNも、今年も西から東へ。そうそう、KTM950アドベンチャーも出場します。これも西から東へ、なのか?

No.0594 – Organisation Voice 2004/02/13

さて、昨日は黄砂から中国の危険な経済成長のお話を書いたところ、「昨年の原油需要、中国が日本を抜いて2位に!」というニュースの記事!おまけにOPECは、高値続きなのに減産に踏み切るそうな。まあ、問題は中国の石油消費量。一人当たりの消費量は日本の10%くらい。って新聞に書いているけど、そんなの書かなくっても人口1億2千万の国の消費量を、人口15億人の国が抜いたら、一人当たりの消費量は10分の1くらいって分かるよねえ。これが40%くらいになるとアメリカを抜いて首位に立つのでありますよ。でもってそれは時間の問題なのですが、やはり時代に逆行している感が強いですね。おまけにアメリカは史上最低の備蓄量になっているそうで、世界第2位の埋蔵量のイラクを武力で略奪したって「何か文句あるんかい。」という事なんですね。もう破綻しますよ。それに食糧事情も。このままの中国の成長は、食糧も、原油も世界最大の輸入国になって世界最大の浪費大国になって行きます。

中国での穀物の不足は深刻です。1994年に食糧輸入国に転落して以来、その不足量というか輸入量はうなぎのぼり。「安い中国産のネギだ、なんだ。」って言っているのは実はおかしな現象になってくるでしょう。しかも経済成長による食生活の変革で、動物性蛋白の摂取量が急増。動物性蛋白の生産には、同量のエネルギーを得るためには、より大量の穀物を飼料として消費しなくてはならないという悲劇も起きているわけです。2020年には、約2億トンの不足量を生じるという計算、これは日本の穀物生産量の20年分を超えるといわれています。

要は、まだわれわれが生きている時代にも、確実な石油と食糧をめぐる、時には武力衝突もありそうな過酷な弱肉強食の闘いがあるのです。日本も減反をしないで、アルファ米を作って備蓄をしよう!って本当にこの10年間提唱してきてるんだけどなあ。

で、結論。「牛丼くらいで騒ぐんじゃない」食べにいけなかったもんで。

きょうの一枚
なんや、このバイク!そうです試走に使っちゃったのは、この超町乗りBMW名前は何故かロックスター。乗って走ってる写真もあるけど、とってもおかしいのでヤメ。ここは雲仙普賢岳、ワインディングを楽しみましたがヤッパ次はGSにしよう。その向こう側には溶岩流で数十名の方が遭難された場所。

自然に対して畏敬の念を新たにします。合掌。でCP2はこの辺りらしい。