年の瀬なので2000年にむけて、ラリーをはなれたいくつかのおハナシ。 僕の尊敬する人物のひとりに、リチャード・ブランソンという男がいる。いわずと知れたあのヴァージン・グループの会長である。彼の冒険的なニュースは’91,熱気球による史上初の太平洋横断くらいだろうか。’87にも大西洋の横断(これも史上初)に成功している。まあ誰も(日本人は)ヴァージン・グループの(当時はヴァージン・アトランティック航空が特に有名だったから)社長の道楽だろう、くらいにしか思わなかったろう。しかし今になって新たに思い知らされるニュースがあった。12月21日、ブランソンは記者会見で、ヴァージン航空の株式の49%をシンガポール航空に6億ポンドで売却する!という。まあルノーが日産の株式の36%を取得してアレだから、まあいろいろとウワサは流れるだろうし、それにしても49%というのは!!と誰もが考える。彼の自伝「僕が世界を変えて行く」(だっけ?)を読むと、彼はいつも資金調達に困ってて銀行と死闘?を演じてた。そんな時は彼は既存の事業を売却しては新しい事業や成長させたい事業にツギ込んできたんである。だから、今回はナ~ニか?と言うと、グループ会社のヴァージン・ドット・コム社にツッ込むそーである。92年にさかのぼれば、あのヴァージン・レコードをEMIに売って、当時資金難にあった?ヴァージン航空にツッ込んだもんである。で、そのハナシのさなかに、彼は熱気球を作り、計画を練り(スポンサーこそ探さなかっただろーけど)太平洋横断飛行に挑んでるわけで、やっぱりこいつはスゴイや!と思わせてしまうんである。つまりね、いつもチャレンジャーなワケです。ここで2000年をむかえるにあたって彼はネット事業こそが21世紀のビジネスだってなワケで新しい事業に挑戦するんですね。ナニカを拾おうとするとナニカを捨てなければならない...とかいうハナシではなくて、彼のように常にチャレンジャーでありたいというコト。チャレンジャーである自分が自分を輝かせ、雄弁にし、熱い光を目に宿すのである。さあ2000年、ナンであれ、僕もコレをお読み頂いたアナタもチャレンジ元年です。もう古いコートは脱ぎすてて新しい時代の挑戦を、リチャード・ブランソンのように、とりかかろうではないですか。ナニもビジネスのチャレンジだけではナイのです。自らの限界に挑むのは、ナニからでも出来るってワケです。
きょうの1枚
ついにアフリカツインの姿がこのHPに現れましたね。その左右のXR400はどうもダストランプから見るとラリーレイドレギュレーション仕様のようだし、ナニやら怪しい。むこうに見える林もどうも日本離れしてる。というコトで正解はあのモンサンミシェルへのツーリング中のワンカット。フランスでもこうしてツーリングしてるんですよね。でアフリカツインというのはフランスでは超高級なマシンで、スーパーテネレ、BMW-GSなどと並んで大陸ツアラーとして豪快に走り回ってるんですね。いいだろーな、こういうのって。