「MOTO表彰台を韓日蒙がシェアした2017」- 総評 – RM2017

2017のラリーモンゴリアは、聖地ゾーモットへ還って来た。

この地は誠に不思議なところで、まるで絶海の孤島にいるがごとき錯覚に陥るのだ。

どのルートを通ったとしても、そこまでの行程は平坦ではなく、砂漠の熱風が参加者の体力を奪い去る。反面に、その荒涼としただけの光景の中に不思議な精神的な神秘を感じ五感を研ぎ澄まされていることが分かる。

こうした経験こそ、このゾーモットへの思いを強くさせるのだろう。

そのゾーモットへは2行程をまとめたマラソンステージとして行った。エタップ1のビバークは、しわぶきひとつない静寂な夜だった。ゴールしたマシンはすぐさまパルクフェルメに入れられ翌朝まで手を触れることを禁止され、メカニックらはウランバートルをあとに長駆ゾーモットを目指していた。

このステージでラリーの前半の勢力図が決まった。総合1-2位はメーカーとしては初出場のCan-am maverick X3が飛び出した。マシンの安定性や走破性、さらには900cc+turbo-3気筒ロータックスエンジンは、700kgに満たないボディを170Hpで走らせた。

この2台が最終盤まで1-2を守り続け、TOYOTA Tacoma勢がこれを猛追し、最終局面ではなんとか2-3位をTOYOTAに獲られるという展開が興味深かった。

これからのこの競技のマシンの構成が大きく変わることを予感させた。

一方MOTOは、#7尾島嘉男が序盤から会心のレース展開。2位を引き離しながら余裕のリードを積み重ねたものの、最終盤にクラッシュ。すぐさま復帰したがメンタルのダメージが30分あったマージンごと失った。優勝は韓国チーム#19 RYU MYUNG GULに。圧倒的なスピードとナビゲーションはワールドレベル。ただし今回はモンゴルのトップライダーらがAUTOにコンバートしたり昨年優勝の#1 BATTUR BAATARが序盤からのマシントラブルなどで出遅れたこともありはしたものの、見事に3国で表彰台を分け合うこととなった。

2017年、新しい展開を試みたSSER ORGANISATION は充分な手ごたえと、こうしたラリーの可能性、モンゴルの素晴らしさの再認識。人々が再び集うということの高い価値などを改めて知るエポックメイクな大会となったことを総評としたい。

ETAP-8 – ETAP8 Report – 20 AUG. 2017

最終日ETAP-8の写真がご覧頂けます。

レポートはしばらくお待ちください

ETAP-8

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RM2017は本日ウランバートルにゴールしました。

RALLYMONGOLIA2017は、本日、ウランバートルに到着しました、大きな事故などはなく、ゴールでは大きな歓喜の輪が広がりました。苛酷を極めた今大会、完走された皆さまに最大の賛辞を贈ります。


リザルトやその他情報は閉会式終了後に掲載予定です。ご声援頂いた皆様ありがとうございました。

ETAP-6 写真速報 – ETAP6 Report – 18 AUG. 2017

ETAP-6 の写真がご覧頂けます。

レポートはしばらくお待ちください

 

 

ETAP-6

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リザルト速報

ETAP-8までのリザルトを掲載しました
The results on the eighth day are posted.
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リザルト – Results
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「#8福岡クラッシュ」- ETAP5レポート – 17 AUG.2017

この日は美しい風景が織りなす大パノラマに参加者の誰もが息をのんだと口をそろえる。

SS-1のフィニッシュの近くで#8福岡が転倒、ヘリで緊急輸送された。腰部の圧迫骨折の模様。本人は至って元気だ。また#7尾島もこの日のSS2ゴール前で転倒、タンクとハンドル周りに大きなダメージを受けたが幸い体へのダメージがなく、またゴールも近かったので何とか順位を死守した。

Can-am勢の1-2は守られたものの#109 TOYOTA TACOMAが背後に6分差まで詰め寄った。勝負は明日の一斉スタート、そして終盤のデューンに見どころが変わった。

とにかくリタイアが多くサバイバルレースになったように見えるのだが、不思議なことにAUTO勢はリタイアがなく、大きなトラブルを抱えてるチームもない。モンゴル勢の練度が極めて高くなっていることを示している。

 

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「恐竜の谷を巡るショートトリップ」- ETAP4レポート – 16 AUG. 2017

深夜スタートの予定は、午前10時に変更されデイライトのステージとなった。はじめて通るルートは新鮮で驚きに満ちていたし、少し気温が低くやや快適なルート。CAP走行で谷の入口につき、たくさんの恐竜が集まってきているように見える緑の岩の中を抜ける。総合優勝を手中に走るのはCan-amを使う#108 SARUULKHANGAI、2位には同じくCan-amの#109 GANBAATAR、並み居るMOTO勢を抑えこの2台が1-2を飾れるかがラリーの注目の的にもなっているのだ。そこに3-4位にTOYOTA TACOMA Bajaマシンが僅差まで詰め寄ってきた。MOTOは#7尾島が首位固め。2位に韓国の#19が懸命に追走。尾島は「絶対的なスピードは#19がはるかに速いので、ナビゲーションで勝負」と語る。

明日はいよいよ後半の長丁場、ラリーのビバークにはテーブルクロスとワイングラス、ワインが用意されてつかの間の晩餐会を愉しんだ。

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「ゴビに湖を探して」- ETAP3レポート – 15 AUG. 2017

ゾーモットをあとに大きくループを描くステージ。2つのSSで構成されていて変化に富んでいる。

そして大平原に出ると湖を探す。この日の注目はMOTOのトップ争い。SS1-2ともに僅差ながら#19 RYUが#7尾島を抑えステージウイン。しかし総合では尾島が5分余りのマージンで首位。これからはこの5分をめぐる争いに注目が集まる。マシントラブルを克服した#8福岡HONDAが復調。この日MOTO部門3位でフィニッシュ。総合では17位まで順位を上げた。AUTO部門はCan-am勢が1-2を固めたが#106ボルドバートルもここにきてプレッシャーをかけ始めた。2位にわずか2分台まで詰め寄る。

日本勢は#103中野/中野組がAUTO7位。総合10位と健闘中。
明日のET4は深夜のステージを変更して午前10時スタートとした。

 

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「恐竜の谷を越えた」- ETAP-2レポート – 14 AUG, 2017

ETAP2レポート

「恐竜の谷を越えた」

前半最大の山場、マラソンエタップ2日目は南ゴビの深部をえぐるようなルート。激しいカレ川に熱風が吹き付ける苛酷な1日。MOTO部門は尾島KTMが好調でこのエタップを5時間45分09秒で1位、総合でもMOTO部門1位。そのあとには韓国のトップライダー#19 RYU MYUNG GUL KTMが9分差。続いて3位に#20 CHOI JUNG GEUN KTMが20分差、その後ろにモンゴル勢と日韓蒙の三つ巴の様相は興味深い。

一方AUTO勢も興味深い。

2日を終えて総合1位、部門1位は#108 SARUULKHANGAL/KHATANBAATAR Can-am 900ccターボの2シーターのバギー、このマシンは3位にも#107がいて上位を形成している。2位にTOYOTA TacomaとAUTO部門はモンゴル勢の圧倒的優位。しかし#103中野/中野組TOYOTA HI_LUXが部門7位、#102 松野/田代組SUBARU FORESTERは部門8位、続いて#100 菅原/高橋組HINOが続く。特に今回はリエゾンの設定時間が短く多くが対象のペナルティを受ける中上位に入るこれらのチームはいずれもノンペナルティで完璧なレースマネジメントが出来ているのが素晴らしい。エタップ1で好発進を見せた#8福岡HONDAは、ナビマウント周りのトラブルとチエックカードの紛失などで大きく出遅れたが挽回には期待できる。 さて注目の#5 井手川まみKTMは総合25位MOTO部門16位とラリーの感触をつかみかけている。#18三上KTMは撮影をしながらラリーを愉しんでいる。

 

リザルトがご覧頂けます
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「快晴のウランバートルをスタートしました。」- ETAP-1 レポート 13 AUG, 2017

ETAP-1 レポート
ラリーは快晴のウランバートルをスタートしました。
ところがSS1のエリアに家畜の伝染病が発生し、エリアに進入ができなくなったため、SS1をキャンセルし迂回してSS2へ向かいました。出鼻をくじかれた格好になったラリーですが、この一部分のキャンセルがどのような波乱を招くかは現時点ではまだ想像もできない状態です。ビバークはダランザドガドの環境保護区にほど近いエリアのゲルのキャンプ場です。

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SSER-2017-RM2017-13-08-ETAP1


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FA coat RALLY MONGOLIA 2017 いよいよスタート

FA coat RALLY MONGOLIA 2017 いよいよスタートを迎えました。幾多の想いを集めて、今年も熱いラリーが展開されます。見どころいっぱいの今大会も、頑張ってお伝えして参ります。

SSER-2017-RM2017-02-08


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ルートインフォメーション – Rally Mongolia 2017

 

南ゴビ、ゾーモットへ。

「もう一度ゾーモットへ行きたいなあ」と、誰かのつぶやきを聞いた時、軽い電気ショックのようなものを感じた。

そうなのだ、やはりラリーモンゴリアはゾーモットなのだ。近年は、さまざまにフォーマットを進化させていく中で、リスク回避傾向が強化され、不用意に長い行程や困難なエリアへの進入が、自粛されてきた。しかし競技参加者も主催者もセイフティ・マージンは向上した。

ならばもう一度、チャレンジをしたい。人生観を揺さぶるような陽炎立つ大海原を渡るようなルート。奇岩奇石に支配される「恐竜の谷」。ゾーモットの西に広がる不思議なドライレイクの世界。これを深夜に見たらどんなだろう。未知への興味は好奇心という概念を超えて、夢幻の時空に広がって行く。

そうなのだ。これがSSERの描く「まだ誰も見たことのない風景」への挑戦なのだ。その困難は、あの神々しいばかりの大地に立って、必ず充たされる

 

■ETAP-1 13 AUG. 2017 ULAANBAATAR⇒DALANZADGAD
L:49.91km S:285.94km L:93.90km S:251.43km L:34.36km TOTAL:715.54km
「闘いが始まる。マラソンステージDAY1、ひたすらCAP180」

この日は、ひたすら南下するルート。グランドスタートのあとウランバートルの南からラリーは最初のSSを迎える。気をつけなければならない高速ダートで、抑え気味にマシンとナビゲーションを試す。CP-1の手前で、ややナビが難しいが、それ以外は比較的簡単だ。1日目のコマ地図はこれまでのボリュウムを踏襲している。SS-2は前半こそ高速ダートだが、次第に枯れ川や砂が増え、ルートは山、草原、砂と、変化に富んでくる。やがて乾燥し、砂が多くなる。ゴビ砂漠の中にいることが実感できる。慣れない枯れ川に注意しながら走行。CPの手前はナビゲーションも難しい。SSを走り終え町で給油。舗装路でビバークへ移動。短いリエゾンタイムを気にしながらゴールするとすぐさまパルクフェルメ。MOTOは翌日のコマ図を携行して、リエゾンの給油所などで巻き替えなければ、翌朝のスタート後に巻かなければならないために注意が必要。取り外しができるマップホルダーであれば問題ない。

■ETAP-2 14 AUG. 2017  DALANZADGAD⇒ZOUMOD
L:66.89km S:220.63km L:7.38km S:244.04km TOTAL:538.94km
「ラリーモンゴリアの聖地ゾーモットへ」

2日間で1000kmを超えるマラソンステージ。つまり、この間は全くサービスを受けることができない。メカニックなどのサポートカーの移動ルートも制限される。新しい舗装路で、SSのスタートまで移動。SS-1のスタート直後は低木が多く走りにくいが、やがてハイスピードになる。小さなデューン群の中を進むと町に着きフィニッシュ。SS-2、前半はバンピーでペースが上がらない。中盤はハイスピードだが枯れ川に集中しよう。涸れ川とは数十年に一度大量の雨水が流れるところで堆積する砂が深く柔らかい。そしてなんと小さな森がある。そしてドライレイク。やがて奇岩奇石の恐竜の谷だ。谷を抜ければ、ゾーモットが左手の夕陽に黄金色に輝いて浮かび上がって見える。

■ETAP-3 15 AUG. 2017 ZOUMOD⇒ZOUMOD
L:75.67km S:212.29km L:0.31km S:151.31km L:75.76km TOTAL:515.34km
「ゾーモットを巡る旅のパート1」

ゾーモットから、シンジンストまではリエゾン。しかしこのリエゾンは、充分に楽しめるだけの景観だ。シンジンストで給油し、町の外れからSS-1をスタートする。狭隘な山岳路を超え、乾いた湿地帯の端でCP。バンピーな路面を抜けると、左手に不思議な湖が見え、その先でSS FINISH。その街で給油し、すぐSS-2がスタート。路面はクラックが多いので注意。枯れ川の中を抜け、小さな集落を越えると、ゲートが見えてくる。そして、シンジンストにフィニッシュ。給油し、ゾーモットまでリエゾンで戻る。ルートはループだが二つのSSで構成されているために注意が必要。

■ETAP-4 16 AUG. 2017  ZOUMOD⇒ZOUMOD
S:119.94km TOTAL:119.94km
「モンスターに会いに行く」

時計が8/16の0時を指す頃にラリーがスタートする。いわゆる本格的なナイトステージだ。深夜の不思議な感覚をゴビの奥地で味わうかけがえのない体験になる。
※ゾーモットを西に出て反時計回りに周り、恐竜の谷を抜けゾーモットに戻るループルートです。
ゾーモットを西に向けてスタート。もう西の空に遅い太陽の残照はない。月の出はまだ少しあとだ。無人の大地を深夜に行くのは、時空を旅しているような感覚になる。左手にグランドキャニオンが現れる。ピストをはずすと転落のリスクもある。そして右手には象徴的な三角山が見えるだろうか。月は午前1時ころに南の空にある。下弦の月だ。注意が必要なのはハイスピードのピストを直角に曲がるところ。そしてプラトーを降りて枯れ川の中を進む。この枯れ川はやがて広がり、進路を見失ったらSSER OVOOを目指してGPS走行。その先もGPSでピストに合流するまで走行。ピストを進めば恐竜の谷の入口に。モンスターのいる谷を抜ければ、やがて遥か彼方にビバークの明かりが見えるだろう。

■ETAP-5 17 AUG. 2017 ZOUMOD⇒SAYHAN OVOO
L:74.38km S:258.42km L:1.25km S:186.09km L:19.45km TOTAL:539.59km
「緑のたおやかさと旧ソ連の圧政の証し」

通い慣れたルートで、シンジンストへ向かい給油を終えるとSSがスタートする。クラックや枯れ川が多いエリアを台形の山を見ながら進むと、町に。ここは、ナビゲーションが少し難しい。町には入らず枯れ川を進めば、そこにCP。そしてやがてメインピストに出る。ここから、ピストを進む。枯れ川やクラックが多い。遠くに町が見えSS-1をフィニッシュ。SS-2は緑がたおやかに濃くなり、ルートも快適で思わず笑みがこぼれてきそうだ。このSSは街の手前でフィニッシュすると川を渡り給油。ビバークまでは、それ程遠くない。そこの西の丘には旧ソ連の圧政に殉じたラマ教の寺院の跡などがありユーラシア大陸の悲しみを目にする。

■ETAP-6 18 AUG. 2017  SAYHAN OVOO⇒BAYANGOBI
L:24.31km S:226.83km L:2.01km S:223.20km L:24.37km TOTAL:500.72km
「晴れやかで、誇らしげな気分ゴビの一斉スタート」

一斉スタート地点まで移動。一斉スタート。横並びで、南下する。砂塵の中に入らないように気を付ける。そしてむきにならずに冷静に自分に対峙する。やがて左に曲がり、グランドキャニオンの横を抜け井戸も多くゲルも多い遊牧民が多いエリアを進む。ハイスピードを繋いで進めば、SS-1をフィニッシュ 。SS-2はさらに、緑が濃くなり、遊牧民も多い。そして遠くに、デューンが見えてくると、路面にも砂が増えてくる。川と緑とデューンが一度に見える風景が素晴らしい。そして、デューンを越えてSS が終わる。なんとビバークの前を通り抜けてGSへ向かう。給油した後、ビバークへ戻る。

■ETAP-7 19 AUG. 2017 BAYANGOBI⇒HARHORIN
S:256.70km L:96.64km S:157.77km L:39.59km TOTAL:550.70km
「ユーラシアの中心。世界帝国の首都」

世界史をひもとかずとも、かつて世界の中心はこの地であったことは誰もが知るところだ。無類の圧倒的な軍事的プレゼンスで世界を支配し、形を変えつつも19世紀末までは確かにモンゴル国の末裔のハーン・グルス(王国)は存在した。そんなことを考えながらスタートする。ビバークからSSはスタートするやすぐにデューンに入る。川と緑と砂が美しいエリアを抜け、山岳ルートでメインピストに出て、南下した後、ラリーが入ったことの無いエリアへ。ここも山岳だ。山を越えると、小さな湖の脇を走る。次に、大きな湖が見えてくると、小さな町の手前でフィニッシュ。舗装路のリエゾンで移動し、SS-2へ。ダートに入りSSがスタートすると、また、山に向かう。山をいくつか越え、美しい草原を越えると、大きな湖の畔へ。コンクリートの橋を超え、走りにくいダートを抜け、町をかすめながら進み、丘を越えていけば、SS-2を終える。そこは世界遺産「オルホン川と文化的景観」の地だ。まさかと思うが、「世界」という概念をはじめて創った世界の首都だった場所だ。

■ETAP-8 20 AUG. 2017 HARHORIN⇒ULAANBAATAR
L:51.93km S:140.32km L:214.94km P:25.88km TOTAL:433.07km
「西征の凱旋は、夕陽を背に」

3000kmのSSと1000kmのリエゾン。つまり4000kmの闘いは、ハラホリンからウランバートルを目指してフィナーレを迎える。ハラホリンから舗装路でSSスタート地点まで向かうと最後のSS。万感の思いや、おそらく微妙な全ごとのタイム差や、ひとりひとりがさまざまな思いを抱きながらカウントダウンを受ける。そして走りやすいピストで、大草原を進めば周りの山々が美しい。石山が現れ林に入って行く。路面は砂。林を抜け、川を渡り、砂の山を登れば、不思議な岩山。左手には、ピラミッドかと思う山。次の険しい山を登れば、CP。ここからの景色は、まるでラピュタの道のよう。眼下に行く先の道が見える。下りのタイトターンに注意して山を下る。草原を進み、背の高い草の先に舗装路が見え全てのSSが終わる。長い道のりの旅だが、ユーラシアの歴史から見れば一瞬の輝きだ。しかし、その旅から何か不思議な「永遠」のような時空を感じられただろう。

  


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「FA-coat Rally Mongolia 2017 エントリーリストの発表」 

いよいよ新しいフォーマットがさらに深化した2017の大会が始まります。 
ナイトステージは恐竜の谷とドライレイク。ゾーモットを起点とした夢のようなルーティング。熱い闘いをご覧ください。 
菅原義正さんは実にカミオンで初出場!そして、松野さんもニューウエポン!! 
さあ、8日間4000kmのゴビ砂漠のクロスカントリーラリー、全く新時代です。 

 


RM2017 エントリーリスト(別ウィンドウで開きます)

 

 


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FA-coat Rally Mongolia 2017

rm2017-hphead-1a

南ゴビ、ゾーモットへ。
「もう一度ゾーモットへ行きたいなあ」と、誰かのつぶやきを聞いた時、軽い電気ショックのようなものを受けた。
そうなのだ、やはりラリーモンゴルはゾーモットなのだ。
さまざまにフォーマットを進化させていく中で、不用意に長い距離や困難なエリアへの進入が、自粛されてきた数年。
しかし全体的に競技参加者へのホスピタリティ性は向上した。
それならばもう一度、チャレンジをしよう。
ほんとうに大海原を渡るようなルート
あの奇岩奇石「恐竜の谷」ゾーモットの西に広がる不思議なドライレイクや先ずはこの地を本格的に攻略するためにSSERは再び立ち上がった。
困難への道のりは、あの神々の棲む大地に立って充たされるはずだ。 Continue reading