ロゴデザインも一新、何か新しい方向性を感じさせる「湯布院ラリー2017」韓国からも3人のライダーにTV撮影チームを含め14名が参加。会場周辺にカメラマンの数が多い大会となりました。
また大会も少しずつ浸透し、ほんとんどのSSは施錠されていて通常は進入できないルートばかりで、DAY2のSS6は非常に標高の高いエリア、登山道の脇から駆け上がる気持ちの良いテクニカルなルートとなりました。
それぞれに魅力あふれるSS構成は、来年度以降はさらに「あそこの許可も取れる」と大張り切りの九州チームです。
さて勝負の行方を占う初日Day1。
SS-1、SS-2を先取したのは#31池町佳生KTM250EXC-E、#15加地守KTM250EXC、#51泉本拓也 Husqvama FE350、#22岡本薫GASGAS 250F、この辺りが総合優勝を争う展開だ。
SS-3は#51泉本が池町に1秒差でトップ、SS-4は#15加地が取った、5位に甘んじた池町に19秒差。この間に#33大内田もtm450Fiで気を吐いた。
Day-1、4本のSSを終えて池町が首位29分58秒、2位に岡本薫30分13秒、3位に加地30分22秒、泉本は4位30分49秒、ここまで池町に1分以内のタイムでピタリ。
注目されたCRF250Rallyは常勝#16福岡秀行が9位首位に1分53秒差で挽回の位置に着けた。
Day2、好天が続いた、この日は宮崎高千穂まで行くロングステージ。
朝のSS-6も少し順位に動きが見られた。このSSを制したのは#15加地、5分22秒、続いて#51泉本、5分24秒、#39小池良平CRF450Xが5分28秒で3位に飛び込んだ。
池町は首位に15秒遅れの4位。なんとなく波乱の展開が予見された。
SS-7は非常にタイム差の出やすい標高1300mの高地のテクニカルなルート。取ったのは#51泉本、2位に加地、3位に池町、しかしこの3人は1秒差。
SS-8は再び湯布院まで戻って、8kmのルート、ここで池町がトップ、加地が2位、3位には#26位頭和治YAMAHA WR250Fというオーダー。
この日終わってみると池町、岡本、加地というトップ3、池町は1時間01分38秒、2位の岡本は1時間02分21秒、その差は43秒。3位の加地は1時間02分35秒、差はわずかに14秒。4位泉本は1時間02分43秒、明日は午後からは雨の予報。残すSSは3本だが25km のトータル。まだまだ順位の変動は起きるかもしれないし、最後にはミスコースの罠が仕掛けられている。
Day3、心配された天候は朝のスタート時は雲が多いものの時折日差しも見える。
総合優勝争いは、SS-9から始まる。まず池町が先勝、5分53秒に続いて泉本+02秒、3位に加地+03秒、しかし岡本が7位と遅れた、それでも加地に遅れること+10秒。まだ天候は持っていた。SS-10、11のロングSSで高いパフォーマンスを見せてスパートをしたのは加地、この2つのSSを連取。最後のSSは雨が降り出していた。そしてナビが難しく変更されていたことに気が付いたかが問われた。そして岡本はこの罠に陥ちたのかSS-11を13位とした。
終わってみれば、こうした僅差の痺れるような優勝争いは興味深かった。総合優勝は新しいテスト用のタイヤを持ち込んだ池町が優勝1時間34分45秒、2位に最終日のパフォーマンスを見せた加地が1時間35分33秒、3位に泉本が1時間35分57秒、4位に岡本1時間37分36秒。
そのほかにも随所でラリーらしい戦いが展開した。早い春の九州湯布院と久住連山そして阿蘇を舞台とした湯布院ラリー。さらに面白さが増していく。
DAY1からDAY3まで順番にご覧頂けます