No.0365 – Organisation Voice 2001/10/15

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こんな事をしている暇はないなあ、と思いながら思わずLTに乗って九州をツーリングしてきてリフレッシュ。まあなんと日本は好景気なことか!と思わせる山並みハイウエイでした。だってバイクバイクバイク!殆どがハーレーや高級車(お前の乗っ取るのが一番高そうやないか!)でクルマクルマクルマ!ポルシェを抜いたと思ったらまたポルシェ!ケーターハムセヴンの大群!立錐の余地のない駐車場!どこのパーキングもまるでイベント会場!「どこが不景気じゃい!」と怒りたくなるのは絶対僕だけじゃない。でも社会が成熟してきてる故の豊かさでもありどこか嬉しい、そう20年近く前のヨーロッパに少し似て来てるような、そんな気がした一日でした。

さて、話は変わります。走りながら考えたんだけど、人間の人間たる所以の発明はなんだろう、と考えた。ひとつには「火」の発見とこれの支配。これによって明確に動物たちと一線を画したんですな。煮炊きした食物は驚くほど旨く、また食べやすく、そして消化に良い。これで頭脳が発達したっ手のも、うなづけるじゃん。で、もうひとつの発見にはに僕は「時間」だと思うんじゃ。時間の概念の発見と管理は、さまざまな事をまさに加速させた。で「ラリ-レイドは新幹線」という理論に行き着いた。有史以来、人類は旅をしてきた。旅はまたその速度を競うものであったことに異論をもたない。例えばシルクロードを旅する隊商が、より速く西安に到着し、他の隊商より早いがゆえの権益を独占したいとした事だろう。また、ヨーロッパへも一日も速く帰り着いて、土産話とシルクと陶磁器を市場に供給したいと競い合ったことだろう。軍事に至っては、さらに時間の短縮を求められる。この時代のころから人類は、こうした概念においては何も変わっていない。今でもより速い移動手段を求めて、リニアモーターカーにまでいたる。東京ニューヨーク間を一時間で飛び越える事になれば、人々は惜しげもなく、そのエクストラフィーを支払うだろう。

そして、もともと時速4km/hで歩いていた人類が、馬に乗るようになる。とみるみる事故のリスクは拡大する。おそらく落馬によってだ。そして自転車に乗り、オートバイに乗るようになって、より速く移動するという夢と言うか本能は、ますます多くの血を求めた。航空機の発明とその発達もまた事故とは無縁でなかったでしょう。つまり速く移動するという行為の殆どは、モーターなどの推進器が必要で、それをコントロール(制御)するためには人間の全知全能が必要だった訳です。そんな過去から未来永劫に変わらぬ人間の本能、「速度への挑戦と、安全の確保」そうですまるで新幹線が、300km/hの世界を実現しながら無事故の記録を伸ばしてるように、ラリ-レイドは全く同じような考え方なんじゃあないか。と思います。古い友人が「無事これ名馬」といいますがこれは実は「速い、しかし事故がない、それを名馬という」が正しい。

きょうの一枚
きょうの一枚は、そんなマシンがパリダカ用に、僕のガレージで着々と出来上がっています。奥に見えるのはラリーカー、もう一枚の4枚のドアーはサポートカーで、菅原さんのチームとSSERとで合同運用して、エアメカが僕たちの言う「グランメカ」になっちゃった訳です。この他にもサポートカミオンも走りますので、本当に日本からのプライベーターはこれからが、チャンス!


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