とはいうものの風邪でダウンしていて、ようやく復帰。週末にお約束していた各位にはお詫びの申し上げようもありません。
土曜日は苦しみましたが日曜の夜あたりからは、なんのことはない「坂の上の雲」か「バルサVSサントス」か(放送時間がバッティングしまくり!)を悩み、なんだBSで18時から「坂の上の雲」あるよ、と安心して両方続けて見ようとしたのですが、薬のせいか途中で朦朧。まあそんな日曜日になってしまいました。
さてタクラマカン、添付の絵地図はボクが一昨年の計画段階の落書きのもの、、ですが、今回はほとんどこのルートで行こうと思っています。一部のジムニー乗りの皆さん?が過激なルートの要望をしているようですが、2012年版ではたっぷりと余裕の旅をと、考えています。
でも「敦煌の休日」の1日を利用して玉門関からヤルダン地形ルートを探検に、その先はもう不毛の砂の世界だから。(写真がそこです)
そもそも今回の目的のひとつは沙漠公路の縦断。タクラマカン砂漠を南北に貫く道路を走るものです。しかしまあ、そこはバスも通っているところ。われわれの興味は、こうしたタクラマカンを縦に走って、かつてはロプノールに水を送っていたタリム川を越えるということ。
110年前スウェーデンの探検家スヴェン・ヘディンは乾ききったロプノールの川床に着きました。そこに楼蘭の夥しい遺跡を発見。そしてこの湖ロプノールを彷徨える湖と呼んで、その原因を推測しました。それは川の堆積により1500年周期で流路を変えるというもの。つまり600年代に消えていった湖は1900年代に再び現れる筈でした。
そしてその30年後の1934年。1500年の静寂を破って再びタリム川はロプノールに流れ込み始めたのです。年老いた?ヘディンは、それでもカヌーでタリム川を下り遂にロプノールへたどり着きます。
「私が34年前に幸いにも征服することのできたあの砂漠の中まで、この濁った川筋をたどっていくことを考えると、身の引き締まるような思いがすると言ってもよかった。私たちのカヌーは、道のない河床に印された私自身の駱駝の足跡の上を滑っていく。足跡が34年の歳月の間に、東から吹くきびしい春の嵐で掻き消されてしまっているのは間違いないが、それでも1900年3月に私のキャラバンが前進をつづけていったのは、まさにここであり、まぎれもなくこの同じ川の河床なのである。」ヘディン『さまよえる湖』からえる湖』からえる湖』から
さてそれでは、ヘディンの説が正しかったとすればいまも満々と水を湛えたロプノールがあるはずなのですが。この数年間訪れたそこを見れば、高度計でも相当な深さと大きさの湖だったことがわかりました。実は1970年ころまで、この湖に水は存在していたようですが、その後の流域の取水による断流が原因で、今度こそ本当に涸れ上がってしまったというわけです。人類にとって、また中国国民にとっても真剣に考えるべき問題ではありませんか?
さらに、もうひとつのテーマ・・・ボクだけなのですがこんなの。
万里の長城は、実は嘉峪関が西の果てではなくカシュガルまで延びていたという仮説。実はボクは信じているのです。聞いたときから。ならば天山南麓伝いにオアシス都市をつないでいたのではないかとも考えられるのですが、それならもっと早く発見できたはず。ハハーンやっぱりね
それは玉門関からロプノールを経てタリム川沿いに在ったのではないだろうか・・・などと考えて一人で気ぜわしく旅支度を進める年の瀬でした。
すいませんまとまらない話で。
OVバックナンバー
(2022/06)Organisation Voice は現在旧サイトからデータ移行中です。
工事中のところが多数ございますがご了承ください。
2014年 | 01 : 02 : 03 : 04 : 05 : 06 : 07 : 08 : 09 : 10 : 11 : 12
2013年 | 01 : 02 : 03 : 04 : 05 : 06 : 07 : 08 : 09 : 10 : 11 : 12
2012年 | 01 : 02 : 03 : 04 : 05 : 06 : 07 : 08 : 09 : 10 : 11 : 12
2011年 | 01 : 02 : 03 : 04 : 05 : 06 : 07 : 08 : 09 : 10 : 11 : 12
2010年 | 01 : 02 : 03 : 04 : 05 : 06 : 07 : 08 : 09 : 10 : 11 : 12
2009年 | 01 : 02 : 03 : 04 : 05 : 06 : 07 : 08 : 09 : 10 : 11 : 12
2008年 | 01 : 02 : 03 : 04 : 05 : 06 : 07 : 08 : 09 : 10 : 11 : 12
2007年 | 01 : 02 : 03 : 04 : 05 : 06 : 01 : 08 : 09 : 10 : 11 : 12
2006年 | 01 : 02 : 03 : 04 : 05 : 06 : 07 : 08 : 09 : 10 : 11 : 12
2005年 | 01 : 02 : 03 : 04 : 05 : 06 : 07 : 08 : 09 : 10 : 11 : 12
2004年 | 01 : 02 : 03 : 04 : 05 : 06 : 07 : 08 : 09 : 10 : 11 : 12
2003年 | 01 : 02 : 03 : 04 : 05 : 06 : 07 : 08 : 09 : 10 : 11 : 12
2002年 | 01 : 02 : 03 : 04 : 05 : 06 : 07 : 08 : 09 : 10 : 11 : 12
2001年 | 01 : 02 : 03 : 04 : 05 : 06 : 07 : 08 : 09 : 10 : 11 : 12
2000年 | 01 : 02 : 03 : 04 : 05 : 06 : 07 : 08 : 09 : 10 : 11 : 12
1999年 | 10 : 11 : 12月
旧Organisation Voiceはこちらからご覧いただけます。