「今日は2本立て。SEOULの熱い夜と、週刊タクラマカン」 – 2011/12/12 (月曜日)

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行って参りましたSEOUL。FTAのデモに沸く市内は、警察車両によって規制され、この国でも政府の選択もまた一筋縄ではいかないことを物語っています。
ボクたちが泊まっていたHOTELは、そのちょうどど真ん中。ギャラリー街までTAXIで行って散策しているうちに、帰りのTAXIが拾えない!のです。
TAXI
「どこへ?」
ボク
「LOTTE HOTEL」
TAXI
「そっちは混んでいて動かないからだめ」
たぶんそう言われたのでしょう。
歩くことに。
GPSがないので、頼りになるのはボクの方向感覚のみ。
どのくらい歩いたのでしょう。歩いたから見えたものも多いのですが一番多くみたのは警察官。しかも皆さん完全武装。
無事にHOTELまで歩きました。
日も落ちかけた頃、お迎えの車でKTM-KOREAへ。
素晴らしい店内は広々としていて、ピットはすべて地下。
ケイタリングされた食事や飲み物もたくさん。会場には大きな横断幕も用意されていました。
そして発表会では、いくつかの雑誌社からの取材も受け、彼らがこうしたラリーに大きな夢を抱いていることが伝わってきます。みんなダカールへの思いを募らせているようです。
さあモンゴルへ。
それでも困難は少なくないでしょうが
「目標は10台です。」
力強く語ってくれた彼らは、もうしっかり遠くの目標を見据えています。
「週刊タクラマカン(毎週月曜企画)」
さてコーノさん。
今週も月曜日はタクラマカン企画。
今週のお題は「莫高窟」
だれもが井上靖の小説「敦煌」や平山郁夫の絵画の数々に惹かれるように敦煌を訪ね莫高窟へやって来ると、少の興醒めを覚えます。それは鳴沙山でもかなりなものですが。
それは世界遺産に登録されて以降の、観光ビジネスの発想の貧弱さにあるだろうし、保護という観点の稚拙さにもあるのではないでしょうか。
ただここでは興醒めしておいてもよろしい。
しかしそうならないためには、必ず井上靖の「敦煌」を読んでおくことでしょう。そうすれば、河西回廊の都市も敦煌も必ずやってこなければならなかった土地だったという感慨に貫かれます。
さらにタイムマシンに乗ったような気さえします。
ボクは思うのです。
旅は好奇心と知識と想像力を埋めるひとつの儀礼なのだと。
何も知らずに訪れた旅先も、それはそれで異邦人を気取るのは良いけど、あとで知って後悔することも少なくないのです。
「見てみたい」のではなくて「埋めたい」という気分がボクは勝っているんです。
さてまじめに
敦煌に着くと「敦煌山荘」に荷物を下ろします。
そこは鳴沙山を背景に立つ、素晴らしいリゾートホテル?です。その鳴沙山の東向きの断崖に幅1600mに掘られたのが莫高窟です。
さらに西千仏洞・安西楡林窟・水峡口窟など、無数の洞窟。
見られるのはほんのその一部ですが、気が遠くなります。
掘られはじめたのは前秦355年ころとされています。以来1000年にわたり掘り続けられいやこの後の話は是非とも小説「敦煌」で。
これを読めば、必ずこの地に行きたくなります。
行きたくなりたくない人(難しいですね)は、読んじゃだめです。
1900年頃ドイツの探検隊によって壁画の多くが持ち去られましたが、いまでも驚くほどの美しさで不思議な姿を見せています。
敦煌の出発前に、みんなで行きましょうか。
この前にクルマを置いて撮影しても、びっくりですよね。


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