2011/06/08
「ニッポンはどうする。」
明日、北海道へ向かう。
モンゴルから大急ぎで戻ったのは、そのためだ。
昨日も書いたが、ボクの脳裏にはいつも北日本の緑のグランドと青い空、そこにバタバタと翻るSSERの黄色いコーステープがあるのだ。そこに行くのだ。
思えば2004年ツールドニッポンは長崎を旅立った。
テーマはエネルギーというか、ニッポンの電力事情というものだった。
平和公園を通り、高速増殖炉と名前を同じくする普賢岳を訪ねた。普賢岳は火砕流で人々を苦しめたし多くの犠牲を強いた。普賢菩薩のイメージとは近くない。
人形峠を越え敦賀湾の原発銀座を通った。
フェリーで小樽に上陸するや北上。
寒さに震えた。ガストンは「寒いけど楽しい」とはしゃいでいて、稚内に延々と伸びる大量の風力発電のプロペラを見て「北海道が動くよ」と言った。
そして芦別のA-TECの学内特設SSをこなし、市有地のグラストラックでラリークロスに興じた。ガストンはクラッシュしてリタイアした。ボクのレンジローバーの助手席にチョコンと座って、窓外の日本の風景を堪能していた。
そんな、忘れられない思い出が、いまのニッポンの現実と重なる。その旅は青森に渡り六ヶ所村や東通の原発施設を眺めながら南下した。三沢基地や米軍の施設なども見た。どうもこのあたりにさまざまなものを押し込んでいるんじゃないかと思った。それらの負担の重いのは沖縄と青森じゃないのか。
最後の日は日没寸前の美しい東京タワーの下、東京プリンスホテルに滑り込んだ。温かな宵の気配とイルミネーションの美しい東京タワーが覆いかぶさっていた。
この巨大な都市を、日本中が支えていると言っていい。なにも電力だけではあるまい。食糧もそうだ。水もそうだろう。
東京は自立しては居ない。
貪欲にエネルギーを求め続けるのだが、ひょっとしたら何も実を生産していないのではあるまいか。しかし人間にたとえれば、脳だ。脳はそれを守るためにはほかの器官に酸素を止めても自身を守ろうとするのだという。
ドイツ政府が「脱原発」の方針を閣議決定した。
2022年までに完全に撤廃するのだと言う。
ドイツは敢然と着手した。
日本はどうする。
ドイツの脱原発は日本の事故が背景にあるのは間違いあるまい。社会がちゃんとしていると感じる。日本は、国策という名の下に手を尽くしてこなかった責任は重たい。
メルケル首相は「未来への巨大なチャンスだ」とアジテーションする。朝日新聞の社説には
「今後、脱原発への離陸に成功すれば、ドイツは21世紀の新しい文明と生活のモデルを示すことができよう。事情が大きく異なるとはいえ、ドイツの果敢な挑戦から日本は目を離してはなるまい。
社会全体で熟議が積み重ねられてきたドイツに比べて、日本では、原発は国策だからという理由で政界も学界も思考停止に陥っていた。その呪縛をまず断ち切ることから始めよう。」と結んだ。
きょうの一枚
2011年春夏パリコレクション・・・ということは昨年の秋のコレクションだけど、少し気になっていた。
そのときのコメントだと
「社会の重苦しさや不安を何とか打破したいという願いを込めたような積極的な表現が目立った。久しぶりに、明るい色使いも満載。上質な生地できちんと仕立てた服の価値を改めて提示しようとの意気込みも強く感じられた。写真のルイ・ヴィトンも前シーズンの優美な50年代スタイルから一転、どぎついほどのレトロなシノワズリ(中国趣味)スタイルで驚かせた。ステージには、剥製(はくせい)ふうの大きなトラが3頭。中国市場への意識があるのかもしれないが、それにしてもはっとするような毒気とすごみがある。70年代に欧州で起きた、ケンゾーやイッセイミヤケなどによるアジアンブームに影響を受けたのだという。」
アジアンの時代なのだが、それはニッポンではなくシノワズリなのだ。ニッポンは、どうする。
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