2011/06/07
「訃報。北日本自動車大学校 齋木達雄さん急逝」
A-TEC HOKKAIDO 4DAYS 大会副会長でありSSER ORGANISATIONの名オフィシャルとしてご活躍いただき、多くの参加者の皆様との交流の深かった齋木達雄先生は、この5月31日に病気療養中のところご永眠されました。ここにお知らせいたしますとともに、心よりご冥福をお祈り申し上げます。
「追悼の言葉」
わたしはことあるたびに北海道芦別市にある北日本自動車大学校の、広々とした抜けるような広い空と濃い緑の学校を思い出します。
冬の雪の中を何度か訪れて、暖かい校長室で先生のコレクションを眺めたものです。特にこの数年間というもの2003年のツールドニッポンよりずっと、あのグランドに翻る黄色のSSERのコーステープがあまりにも印象的で、心の中の風景のひとつになっています。
そしてそこに着くとアフリカツインにまたがって走ってくる斎木校長の笑顔がありました。次の日にはT型フォードに火を入れる姿も、なにか特別の日のためにという先生の愛情を感じました。
そうしたいつもと変わらぬ風景が、この7月の北海道4デイズでも、当然のこととして存在するはずだとそう思っていました。
その校長先生は地域のことをとても大切にしていました。多くの公的な仕事をお引き受けになられ、特に北海道4デイズは芦別市の夏祭りに日程を重ねたものですから、ラリーに行きたいけれど夏祭りのために行けないという、ジレンマを語っておられました。
ラリーの最後尾を努めるのが多かった先生は、温泉などでゆっくりしている参加者を時間の許す限りは待って、そして一定の時間になると「早く行くように」と笑いながら叱っていました。モンゴルでもどのラリーでも、いつも一番厄介なところをお願いしていました。
ラリー運営には広い意味で教育的な要素が必要とされます。確かにラリーはライフスクールだ、と言った有名なオーガナイザーもいました。
辛いことや厳しい現実に向き合うためにラリーに参加するのではありませんが、ラリーの日々は決して甘くは無く望むと望まざるとを問わずクリティカルな状況は度々訪れます。おそらく斎木先生は、そんな状況が人間にとって変えがたい経験なのだと語っていたように思います。
これからも、わたしたちは先生の教えを守り、いくつもの困難の時にあって先生を思い出して乗り越えていこうと思います。
どうぞやすらかにお眠りください。
そしてわれわれを、お導きください。
山田徹
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