2011/05/11
「そうそう、連休の分散化はどうなった?」
もう忘れたかもしれないけど、民主党は連休の取得を分散化させるという案を進めていたと思う。
「TBI、やれなくなりますよね?」
「ゼーンゼン!」
「でも休日が・・・」
「そんなことよか分散化したら、日本のサプライチェーンが破綻するよ。トヨタ方式など徹底した効率化で在庫を持たずに生産する奇妙なシステムは狭い国土の日本ならではなのよ」
あの時そんな話しをしたものだが、図らずも今回の大震災でそれが証明されるという皮肉に。
そもそもサプライチェーンとは、供給(サプライ)の連鎖(チェーン)のこと。完璧に分業化された部品や素材の調達がその日の必要量に応じてタイムリーに供給されるというもの。
「道路を倉庫にしている」と揶揄されたことも・・
そう、今回大きなダメージを受けた自動車業界はその代表格!てかトヨタ方式とかカイゼンというシステムを築き上げ筒、実は彼らが最も恐れる事態が起きたということだ。
自動車は一説によると3万点を越える部品で構成されているという。1台分の部品を広げて置くと、体育館ひとつ分といえば大げさだけど・・・
以前ラリーカー製作のときに全ての部品を1点ずつにばらして工場(いまの事務所)に広げた。180m2ではとても足りないのだ。
エンジンの構成部品も全て1個までに分解した。
「組み立てられるのか?」
みんながそう言った。ばらばらになった部品の管理は難しい。
どのひとつが欠けても1台の車は作れない。
日立ルネサスの壊滅的な状況は世界中の自動車メーカーに極度の被害を与えたし、とにかく全ての部品が連鎖して進むので、GWを1週間ずつ3つのエリアで行うということは、3週間操業が止まる・・・つまり製造業では今回の大災害級の製造支障が発生する。
さらに今回の震災とこうした考え方から心配な点は一つ。
要は阪神淡路で被害を受けた神戸港湾は、復興後もすでに天津や釜山に移った機能を取り戻せなくなってしまっている。というようなこと。
海外生産も大きな被害を受けたが、いまの政府の考え方では製造拠点を海外に移さざるを得なくなると思う。サプライチェーンの崩壊を見ながら、やはりGWをずらして取得するのは不可能だろうということが分かったというのも、辛い話しではある。
あと製造工場に大きな倉庫需要が出てくると思われる。在庫が膨らんで、少しだけ経営を圧迫するかもしれないので部品の共有化がさらに進んでいくことだろう。
なんてまじめなOVを久しぶりに書いてみた。
きょうの一枚
ああ、早く北海道に行きたい!!今年は赤松カメラマンも行くそうだ。ああ、夏はウニのシーズンだよねえ。なぜか去年はボクは行ってないって。「すしひろ」2年ぶりだなあ。ということで美味しいものを食べようという企画の「北海道4デイズ」ビバークの食事もがんばってるし。
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