2011/04/13
「反論の無い意見は保留する・・・2」
数日前にも書いたこのタイトル。ドラッカーの言葉だ。
書くまい書くまい、と常に揺れ動く「東電」福島第一原発の事故とそのニュース。しかしボクはプルサーマルの仕事に関係したことがあるので、やっぱり書く。そのときに感じたのだが、反原発の学者や活動家も多くそれにその論もいちいち頷けた。ヒステリックな女性活動かもいたりはするが、物静かな反対論者もいた。今回の報道も国の原子力政策そのものも、全て推進派だけで行ってきたように思う。つまり内部では反対のない意見ばかりで進めて来たに違いあるまい。
いや原発が良いか悪いか書きたいのではないが「そら見たことか」という反原発論者もメディアに登場させてこそ面白い。なぜ広瀬隆をださない?!
日本はこの20年間というもの、カイゼンという言葉まで世界標準にするほどトヨタ方式で徹底的な無駄を排除してきた。「絞りきった雑巾をさらに絞る」と揶揄される。しかし、絞りきった雑巾をさらに絞るためのエネルギーは無駄ではないのか?とは誰も問わない。これも節約原理主義である。絞りきった雑巾では汚れは落ちないことを知らないのかもしれない。ホコリは取れるけどね。
モノには「遊び」が必要だと思う。遊びとはそうブレーキを踏んで効きはじめるまでとか。飛び石の周りの砂利=犬走りという、とか。茶室なんかもそうかもしれない。とにかく日本の文化など侘びだとか寂びだとかは無駄の象徴でもあるのだ。実はそんな一見不要なものが必要なのだ。しかし不要に見えるものはコストカッターの餌食になる。反論の余地の無いものは、全て潰してきたろう。
東電の会長と社長も稀代のコストカッターだったそうだ。
小さくこつこつとカットしてきたコストは、大きな代償を残した。被害者は日本国民全員かもしれない。「想定外」とか「1000年に一度だから」というのは言い訳にはなるまいと思う。
さらにボクが語り続けてきたコンプライアンス。
なにをしても何かに当たる、ならばなにもしないのが良い。コンプライアンス不況というそうだ。企業はコストカットとコンプライアンスの徹底、おまけにCSR企業の社会責任の「3C」の推進で埋没してしまう。誰がこの国を先進国唯一の「負け組み」にしてしまったか。この20年のツケを全国民で負担して、再び日の昇る国にしなければなるまいとは思うがしかし。
きょうの一枚
ニッポン、この名前つまり国号を定めた法令はないのだそう。さらに発音も「ニホン」「ニッポン」どちらでも良いそうで、なんともあいまいな部分が残る。ちなみに菅さんは「ニホン」ということが多い。しかしボクはデザイン業界の端くれとしてみた場合に、この日の丸のデザインは究極であり、これを越える国旗(以外でもだ)デザインは見たことがない。誠に国号である?ニッポン日出ル国の象徴ではある。
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