第2回湯布院ラリー3デイズ2016総評
素晴らしい好天に恵まれた本大会は、そのルートや景観の素晴らしさに目を奪われがちですが、そのコンペティターらの質の高さも評さなければ片手落ちでしょう。10本のSSで構成された競技のステージは、思わず唸るようなものもあって、あらゆるマシンにも何らアドバンテージを感じさせないようなものでした。川床の道でルートを見失い、川の中をさまよい続けてCPに遅着したり、SSの開設時間をミスしたりというイージーでもシリアスなミスも見受けられました。トップグループの争いは実にこれまでになく熾烈で、SSERの各イベントでの優勝経験者らとこのシリーズ戦のチャンピオン経験者らがあいまみえるという展開。前半にわずかなリードを保った池町佳生は、前田啓介にマシントラブルで首位の座を明け渡すことに。また3位争いも尾島嘉男が薄氷を踏むように福岡秀之を交わした。こうした部分ばかりでなく、あらゆるシーンで見どころたっぷりで、なんとか実況放送でもできないかと考えてみたりします。さて次は四国。果てない1年間の闘いがスタートしたような感じですね。