またまたで申し訳ないけどパリダカのお話。友人の某大手広告代理店の担当N尾さんから昨夜TEL。三菱の増岡の優勝広告も作って、いよいよ明日、日石三菱の広報部長のお供でダカールへ向けて出発するという。「ダカールの治安は最低だから気をつけてね。ところで増岡は昨日のステージどうして29位だったの?」で35分差のあったシュレッサーに6分差にまで詰め寄られてしまった。「そう、サストラブルらしいんですよ」と彼。「でね、残りのステージってホコリだらけの1本ピスト、前日の到着順のスタートだから、増岡は29番手スタートだろシュレッサーは5番手これで増岡の勝ちは無いんじゃないかねえ」と誰それはシュレッサーに道を空けるけど誰それは増岡をブロックするだろう、とかって話に花が咲いた。
で僕は反省した。というのも今日その最新のリザルトをみるとみんなが国籍やチームを超えて2人に道を空けて真剣勝負をさせているんではないか?と思えるのである。Stage17、アタマを取ったのはシュレッサー、3時間34分47秒、2位増岡は37秒遅れ、370kmを走って37秒差しか着かないのもスゴイね。で総合では増岡がかろうじて首位を守った、シュレッサーは5分51秒ビハインド、ダカールまで残るSSの距離約500km。でもこれで明日(つまりまさに今ごろ)スタートはシュレッサー2分後増岡だからつねにシュレッサーの砂埃を見ながら走れば総合優勝が確実になる。でもパンク1発で逆転もあるから目が離せない。笑い事じゃなくてダカールのビクトリーランまでもつれ込んじゃいますね。以前の篠塚の優勝はチームオーダーだって猛批判をヨーロッパで浴びた三菱。これで勝ったらいつもお古ばかり乗せられていた増岡も男なら、トップグループの連中もプロフェッショナルだねえ。こんな神経戦にも憧れちゃいますねえ。
きょうの1枚
日本のムラ社会の形成はひょっとしたらこの茅葺の屋根にこそあった。この茅葺の屋根は15年で葺き替えるという。今ではかわら屋根を葺き替えるよりも費用がかかるんである。ところが昔は、タダだった。だからたとえば30戸の集落では年に 2軒の屋根を葺きかえればいい、村が総出でその村の茅場へ茅を刈りに出かけては、屋根を葺き替えるんだろう。大変だけど、ちょっとしたイヴェントだったんだろうことは容易に想像がつく。
15年に一度自分ちの屋根をみんなに葺き替えてもらうために残る14年はお手伝いに精をだすのである。村八分になろうものなら大変なことだったろう。何が言いたいかは想像におまかせするとしても、この茅葺いいでしょう!
OVバックナンバー
(2022/06)Organisation Voice は現在旧サイトからデータ移行中です。
工事中のところが多数ございますがご了承ください。