写真は1984年のパリダカでの勇姿?です。車両はホンダXL400Rです。
一年前の反省を教訓に改造や改良をしています。ライトを2ケにする為にダウンフェンダー、前年転んで骨折したのでバンパーを付けて、その枠内にオイルクーラーを取り付け、パリからマルセーユまでのリエゾンは約1000kmを走るのですが、真冬の寒さなのでハンドルのカバーやフェイスマスク、ウエアーは「クシタニ」さんが特別に作ってくれました。袖にはタイムカードを入れるポケットも付けて頂きました。
当時はパリダカ以外にラリーレイド方式の競技はなかったので、すっかりハマッテしまいました。エンデューロ形式の競技は何時間走ってもスタートとゴールが同じですが、スケールが違います。
車両の製作や車両の輸送、外国での車両の受け取り、最終チェック、当時はホンダさんのベルギーの工場をお借りしていたので、ベルギーからパリの車検場までの自走、そして車検、今は英語の案内がありますが当時はフランス語だけで困りました。係員がサポートカーのドライバーのライセンスがだめだと言っていたのですが、エッソンス〔ガソリン〕と聞き違い、ノープロブレムと返事をしました。
マルセーユに着いて、同じ係員がライセンスはどうなった? と聞いてきたのでそこでも私の返事はノープロブレムです。係員はこれはだめだと思ったのかそれ以来なにも話しかけてきませんでしたが、良く考えるとライセンスの事だったのでした。そんなこんなの連続で今考えると不要な支出など結構ありました。
今は違います。コマ図の練習もできるTBIや必要以上の手間や出費が抑えられて楽しめるラリーモンゴルリアなどがすぐ手の届く所にあるからです。
費用は掛かりますが、こんな時代だからこそ自分に投資するのも良いと思います。
現地では6ケ国語が飛び交って、面白いですね。
著者紹介 菅原義正氏
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