今日2月26日。と聞いて思い出すのは65年前のあの2.26事件。それは1936年(昭和11年)雪の東京、首相官邸。いまとなっては映画的なイメージが強いそれは、三島由紀夫の世界にも似て、幻想のかなたに消えてゆきそうだ。同じ年パリダカでなじみの深いスペイン領モロッコでは、フランコ将軍率いる反乱軍の蜂起でスペイン全土も内乱、とにかくどこもここも帝国主義の暗部へと突き進んでいった。ちなみにベルリンオリンピックもこの年である。戦争を肯定する気などさらさらないのだが、なんかこう風雲急を告げる、といったざわめき截つようなあの感じは嫌いではない。もちろん目の前に戦争が近づいてきている、という経験などありはしないんであるが。少なくとも男たちのなかには、こうした僕のような意識を持っている可能性があって、それが危険なんだと思う。で、それをコントロールするのが知性であるということなど言うまでもない。
ところでパリダカに出る!とか、ラリーレイドモンゴルに出る!またまたTBIにでる!という行動でも、そのざわめき立つ、という感覚は感知することが出来る。その感覚がヴァイタル指数を上げるんじゃないだろうか。つまり、生きる力を漲らせるのではないかと思うのである、そうそれはまるで政治家のように。つまり強烈な目的意識、それは常に自らを、競技者であるという環境においておくことで高められ、研ぎ澄まされる。つまり肉体的な衰えほど、精神は老けない。よって若くいられ、戦闘的な精神を葬り去られることはないのである。こうして、パリダカなどは、言い方は悪いが戦争のオルタナティヴとして、男たちの憧憬を独り占めにしたのではないかと、真剣にそう思っている。1988年始めて参加したパリダカにフランスのメディアはこう書いた「参加者数における死者の割合は、ベトナム戦争のそれに匹敵する」と、もちろんその後、安全対策などの飛躍的向上によって、そういった不安は極めて低くなってきてる。それにしても最近の僕は、たかが2月26日というだけで、ここまで考えが発展してしまう。大丈夫だろうか?
話は変わる、スーパーNだが輸入エンデューロマシン(逆輸入もあるよ)の試乗会はクローズドコースで行います。BMWのパリダカマシンも用意できたら良いなあ!大隅さん、このコラム読んでたらメールくださいな。楽しく愉快な午後のひとときを過ごしましょうね。またまた話は変わる。さっきNISSANプリメーラとすれ違った。デザインの勝利だねえ。ここまでドラスチックにデザインの変革が起きようとは、まさにフランス革命だよ、だってそれ以外の最新国産車のデザインが急に色褪せて見えてしまうではないの。「変わるって、ドキドキ」のコピーを思い出した月曜のお昼時でした。
きょうの1枚
もう随分と暖かくなってきたんダケド、もう一気に暖かくするためにあの暑いゾーモッドの井戸から見た平原の写真をお届けだい。夏は冬が恋しくて、冬は春が恋しくて、都市に暮らす僕たちは、田舎暮らしや冒険の旅に憧れるように、島国に住む私たち日本人は、はるか大陸に憧れるはず、なんだけど。
OVバックナンバー
(2022/06)Organisation Voice は現在旧サイトからデータ移行中です。
工事中のところが多数ございますがご了承ください。