四国に入ると、TBIが一気に「TBIらしく」なります。
過去にTBIに参加したエントラントに聞いてみて下さい。
きっと口々に
「四国の道はダートが多いのもあるけれど、とにかくクネクネで走りにくい。時間ばかりかかる。」
と言うでしょう。
渋滞は無いのですが、なかなか距離が稼げません。
近年は、整備も進みアベレージもあがりましたが「酷道」と呼ばれる3ケタ国道も多く残ります。ダートはといえば、深い森の中を、縫うように標高を上げて行きます。。
古くには「修行僧のように」と言われたTBIです。
今では、かなりのエリアで携帯電話も圏内となり、世俗と切り離された時間に身を置くという観念は薄くなったかも知れません。
それでもまだまだ「ダート天国」である事は間違いありません。
ライダー等は「TBIから帰ってきたら上手くなった」と言っています。ライディングだけではなく、バイクに対する考え方も含めてあっという間に上級ラリーストに変身していきます。
町に降りて走るTBIライダーは、ほかのツーリングライダーからはちょっと信じられないくらいの畏敬の目で見られるというところもまた修行僧のようです。
そんな非日常に身を置きダートライディングにひたすら浸かる日々が、きっと大きななにかを得る、最良の機会になると思います。