No.280 「フロントデフロックのテスト」 – 菅原さんからの手紙 2021/12/01 11:30

2023年のアフリカエコレース用のJB64のジムニーにフロントデフロックを付けたので、テストに行って来ました。

4駆に入れて、ローで上がろうとしたのですが、上がりません。そこで、フロントデフロックを作動させたら、簡単に上がりました。

その上り坂は砂地で、いつもは4駆のローの2速では上がるのですが、今回は4駆のHIのローで上がってくれました。

普段は使いませんが、段差のある登り坂には効果があると思いました。

この装置は高圧小型コンプレッサーからデフにエアーを送る事で作動するので専用のコンプレッサーか付いてきます。作動中は絶えず、高圧エアーを送ってるようです。モンゴルラリー用のJB23にも付けてますが、まだ実戦では使ってないのでどちらも楽しみです。

菅原 義正


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No.279 「距骨修正」 – 菅原さんからの手紙 2021/10/09 16:00

加齢と左足骨折の為、歩き方が不自然になって来たので、ナビの増田まみさんに「志水式整体」の志水先生を紹介して頂きました。

一か月に一回、見てもらっております。

効果はてきめんで、先日は歩くと左足指が5本とも痛くてたまらなくなり先生に見てもらったら、一発で治りました。不思議ですね。

足の握力も計って頂いたら14でした。まみちゃんは15です。負けました。

積極的に歩くことにしました。

 

 

 

菅原 義正


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No.278 「54年ぶりの再会」 – 菅原さんからの手紙 2021/09/29 19:00

先日、大阪に行った帰りに偶然、高速道路の鈴鹿パーキングエリアに寄ったらゼッケン14番のホンダのF-1が展示してました。

この車は1967年9月10日にイタリアグランプリのモンツアーサーキットで鼻の差で勝った優勝車です。偶然にも私はこの時、ホンダさんのピットに入れてもらいこの瞬間を見ていました。あれから54年も経ったんですね。

中村監督他メカさん達はHONDAの青いつなぎを着てました。
優勝した瞬間に中村監督が私にピットの台の上に置いていたカメラを見て、「すぐにしまいなさい」と言われ何のことか分からずにいましたら、訳が分かりました。レースが終わったら観客席とサーキットの扉を開けるので、興奮した観客がサーキットになだれ込んできました。もちろん優勝したホンダのピットをめがけてです。日本では経験のしたことが無かったので、大変驚きました。

この7日前にはニールブルックリンクにおり、生沢選手がホンダS800でクラス優勝をしたのを見てたので、私にとっては1967年の9月は忘れられない月になりました。

菅原 義正


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No.277 – 菅原さんからの手紙 2021/09/09 19:00

やっと、2023年のアフリカエコレース出場車両が出来上がりました。

テスト走行を土肥温泉まで160Km走ってきましたが、燃費は約14Km/Lでした。燃タンは80Lなので、1,120Kmの航続距離がありますが、砂漠の登りが続くと悪い時は5Km/Lになる事もあるので、注意が必要ですが、新しく作ったFIA公認のタンクには、残が10Lになるとブザー音で知らせてくれます。燃料計を見ている暇がない時には、便利な機構です。レギュレーションでは無給油で800Kmの走行が義務付けられています。

写真でもわかりますがFIAの規約を守ってロールバーを入れたので、スペースに余裕が無く、スペアータイヤを2本積んだら、他の荷物が入るスペースがありません。

スコップも必ず必要なので、どこに固定しようかと考え、バックドアーに決めました。

これからのやる事はフロントデフにデフロックを付けます。

良く皆様が見たことがあると思いますが、バイクが砂漠でスタックした時に、他の人が手伝ったときにフロントタイヤを手で回しすシーンを見た事があると思います。そんな訳で自動車にも必要な時があります。

もう少し、やることがあります。

菅原 義正


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No.275 – 菅原さんからの手紙 2021/08/04 19:00

暑い日が続いてますね。

私は運動もかねて、トライアル・スクールに通い始めました。

50年前にトライアルをやっていましたが、今はサーカスのような競技になりあまり好きになれませんでした。昨年SSERの九州4DAYSにベーター200に乗って出たのですが、このバイクのシートを外すとトライアルバイクに変身します。

御殿場の工場付近をこのバイクで走っていたら、昔の事を思い出し、基本から先生について勉強しようと思い3か月前から教室に通い始めました。

最初はスタンデイングの練習です。うまくいきません。先生は9才から自転車の競技を始めたそうです。何十回も練習してやっと少しだけ、出来るようになりました。

これが出来ないと、先生が言ってる、次に進めません。

奥の深い競技にはまりそうです。運動と思いゆっくりとやることにします。

菅原 義正


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No.275「やってしまいました。」- 菅原さんからの手紙 2021/07/09 19:00

新しいジムニー「JB64」がある程度、出来たのでナビの増田まみさんと砂浜の海岸で走行テストをしに出掛けました。

以前もモンゴルラリーに出る人たちと一緒に何回かテストをした場所ですが、何年か振りに行ったのですが、砂丘の高い部分が波で削られて、以前と全く様子が違ってました。

高い所から下に降りようと言う事になり、歩いて下見をして降りたのですが、久しぶりにボンネット付の車両だったので、真下の様子が分かりません。(レンジャーにはボンネットが無いので目の前の真下が見えます。)

この辺りだろうと、ハンドルを切ったら2メーター手前でした。近くに釣りをしている人が居て、降りるところから一部始終をみていたので、走って助手席のドアーを表から開けて、中にいる私の手を引っ張って助けてくれました。

こんな場所にはJAFは来てくれないし、思案していたら、モンゴルでチェックポイントをやってくれているオグショーの社長の小栗さんが近いので、彼に助けてもらう事になって、まみちゃんが電話してくれました。

一時間ほど待っていたら、新型ジムニーのシェラで飲み物や食料を持って、社長の小栗さんが来てくれましたが、砂浜に入る道を探すのに1時間くらいかかり、やっと起こしてくれました。

長い事、横になっていたのでシリンダーにオイルが入っているのでプラグを取り、セルを回してみたらオイルがかなり吹き出しました。そんな作業は先ほどドアーを開けてくれた若い釣り人の方が手際よく手伝ってくれました。

聞くと、ヤマハに勤めている人でした。

皆さんに助けられテストは中止にして帰路につきました。ロールバーは何処も曲がってなかったので、ロールバーの強度テストになりましたが、右サイドと屋根は交換になりそうです。

菅原 義正

 

 

 

 

 

 

 


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No.274「色が入りました。」- 菅原さんからの手紙 2021/06/08 21:39

早いもので、気が付けば6月に入ってしまいました。

JB64のジムニーですが、一人でコツコツとやって、やっとここまで来ました。一人でと言っても、ロールバーの製作や塗装は工場の隣の高杉君にお願いしてます。後は、6月末にイギリスにオーダーした変形のFAI公認の安全燃料タンクが完成するので、床下のノーマルタンクを外して付けるのですが、うまくいくか心配です。

どうにか走れる状態になったので、19日に砂浜に行って新しいナビの「増田 まみ」ちゃんとタイヤのエアー圧の管理や、砂に埋まった時の脱出の練習に行く予定です。

ジャッキはパンタ方式を使って、以前は油圧式を使ってました。上げる時も力がいらないのと降ろす時は油圧を抜くと一気に下がるので、時間の短縮になりますが、重量があるので困っていたら今は電動式の軽いのがあり、早速買って試したのですが、全然動きません。

モーターをばらしてみたら、モーターの中の配線のハンダ付けが一本外れてました。

表にはMade in Chinaと書いてました。あの国では検品をしないで出荷するのですね。不思議な国ですね。


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No.273「シートが付きました。」- 菅原さんからの手紙

今までのシートの使用期限は2022年でしたので、2023年の出場を予定しているので1年足りません。国内でも手に入るのですが、使用期限が5年と決められているので在庫をしている関係上、使用期限が短いので、イギリスの販売店から買いました。

それでも、生産が2021年なので有効期限は2026年までと記されております。取り付けには、横にもロールバーが付いてるので、ジムニーにはきつきつです。

FIAの規定では、ハンドルには、衝撃吸収のスポンジを付けなければなりません。写真の様にきれいに付いたのですが、クラクションのスイッチをダッシュボードに移動しました。そうする事によって、ナビの人も使えるので便利かもしれませんね。

 改造の作業をしていると、昔の事がよみがえってきます。

ミニクーパーからホンダ1300クーペに乗り換えた時も大変でした。当時のホンダ1300クーペはフロントガラスは合わせガラスではなくて、強化ガラスで
した。国内のJAF公認レースにでる為には合わせガラスでないと車検に通りません。「今、販売されている車両は、全部フロントガラスは合わせガラスです。」そんな訳で、合わせガラスを作ってくれる所を探し、上の部分にブルーの色を入れてスペアーも入れて3枚作ってもらいました。

 レース用のホイールもありませんでした。ホンダだけは特殊でPCDと言って、ホイールの取り付けボルトの穴位置が違っていて、日本では手に入らないので、アメリカから穴の無い、マグネシュウムホイールを買って、日本でホンダに合う穴をあけてもらい使ってました。前にも書いたと思うのですが、ジムニー660とジムニー1300シエラとホイールのPCDが違うので、ホイールの互換性が無かったのですが、JB64になってからは同じになったので、私のジムニーにもレギュレーションで最大15シンチと決められているのでシエラ用のホイルを履いてます。

 後の大きな作業は80リッターのFIA基準の燃料タンクが出来るのを待って、ノーマルのタンクを外す作業があるのですが、難しそうです。

 

 

菅原 義正


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No.272「菅原からの手紙」- 菅原さんからの手紙 2021/05/02 16:00

作業中のジムニーにエアーコンプレッサーを搭載しました。。

このコンプレッサーを見ていると、色々な事が思い出されます。

初期のパリダカールラリーはサービストラックも同じコースを走らなければいけませんでした。

車両には競技車と同じく、ロールバーが必要で、乗員もメカさんなのに競技用ライセンスが必要です。

ガストンさんが出場していた時です。彼は私の車にエアーコンプレッサーが付いてる事を知っていて。毎晩、私の車のそばで自分一人でバイクの整備をするのです。彼のサービストラックは6輪駆動車で到着がとても遅くなるので彼は明るい内に整備を終わらせてました。彼のバイクはBMWですが、エアークリーナーは乾式を使っているので、高圧のエアーを吹きかけるだけで掃除は完了です。重整備が必要だったり、部品が必要な時は後から来るサービスカーが整備をします。

当時の給油は事前に申し込んでおき、キャンプ地でドラム缶で渡されます。

その時もエアーコンブレツサーが活躍します。ドラム缶にエアーを送りその圧で給油できる装置を作り、持っていきました。

パジェロで出たある年、キャンプ地にタンクローリーが一台しかいない時があり、私は18時頃キャンプ地に着き、すぐ給油が終わったのですが、同じチームの2号車は21時頃到着したので、給油に長い列が出来て、終わったのは翌朝の8時頃で9時にスタートしていきました。

車を作っていると、昔の事がよみがえってきます。

ジムニーはポリカーボネートのウインドガラスが付くと、外観はほとんど完成です。

菅原 義正


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No.271「ジムニー作業報告の続き」– 菅原さんからの手紙

御殿場の工場も、暖かくなり作業がはかどっております。

FIAのレギュレーションか変わり、それに基づいた改造をすると大変です。T-3と言うカテゴリーでの参加を考えております。Aピラーまわりも約束事があり、写真のようになりました。

燃料も80Lは必要です。ノーマルの床下のタンク(40L)は外す必要があり、室内に規定のFIA公認の四角いタンクとスペアータイヤ2本を乗せるスペースが無いのでイギリスに異形のタンクを注文した次第です。

ドライバーが年寄で夜道に弱いのでフロントにはしっかりとした補助ランプを付けました。

車のデザインも決まり、お楽しみに。

(この車両は2023年のアフリカエコレース出場車です。)

2022年のアフリカエコレース出場車両は完全に出来上がってフランスの工場に保管中です。

菅原 義正


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No.270「ジムニーの作業報告」 – 菅原さんからの手紙 2021/02/12 12:00

早いもので、2月も中旬になってしまいます。

2023年にアフラカエコレース出場予定のジムニーJB64ですが、改造に手間取っております。

新しいレギュレーションでメインロールバーはの外径40ミリから45ミリに変更になり、パイプの注文は1カ月も掛り、やっと出来て来たので、写真の通り、室内は丸裸状態です。糊付けのフロントガラスも外されました。

両ドアー、バックドアーとボンネットはグラスファイバー製が出来上がっております。

問題が発生です。T-3クラスで出るのですが、ホイールのサイズが15インチ以下になり、今のジムニーは16インチなので使えません。15インチのタイヤを付けると、地上高が25.4mm下がってしまいます。660ccのジムニーにとってはローギアードになるので最高速は下がりますが、中速では走りやすくなるはずです。

デフの位置も下がるので、岩場ではゆっくり行くしかないようです。

まだまだこれから試練が待ち受けてます。


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No.269「重量バランス」 – 菅原さんからの手紙 2021/01/25 18:29

私は2023年に出場予定のジムニーJB64を改造すべく1月2日から御殿場の工場に通ってます。

今は、バックドアーがファイバーで出来上がったので、ヒンジの軽量化をしております。出場予定のラリーはアフリカ・エコ・レースです。

皆さんの反対を押し切って1500のジムニーではなく660を選んだので、徹底的に軽量化をしないと、モロッコで最初に出てくる大きな砂丘越えが出来なくなる可能性があります。

ジムニーのバックドアーはスペアータイヤを外側に取り付ける為にとてもしっかりと出来てます。と言う事は重いと言う事になります。

そんな事もあってドアーヒンジもしっかりとしており、ファイバーの軽いドアーにはもっと軽量なヒンジが必要です。穴をあけて写真1のように軽量化をしたのですが、今年のダカールラリーを見ていて、もっとやる必要があると思い写真2のようにして、ボルトの頭もバイクで使っているボルトのようにドリルで穴を掘り、作り上げました。ボルトは2本で充分なので、これも軽量化です。ドアーダンパーも重いので、ボンネットを開いた時に使う、棒状に変えてあります。

純正の前後の軸重のバランスは50パーセントだそうです。私のはスペアータイヤ1本はドライバーとコ・ドライバーシートの後ろにあり、もう一本は後ろの室内に積む予定です。そうすると軸重バランスは前60パーセント、後ろ40パーセント位になります。

ハイラックスを見て下さい。昔は荷台に縦に2本から3本を積んでいましたが、今は座席の床下に平らに2本積んでます。重心を低くしてホイールベース内に収めてます。

アンダーガードも金属ではなく繊維上の板を使ってます。フロントエンジンなのでバランスは65-35位に見えますね。

菅原 義正


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No.268「ユーベル・オリオール氏逝く」 – 菅原さんからの手紙 2021/01/13 21:12

この写真は昔から会社の机のよこに貼ってありました。ポラロイドで写した写真で1983年10月28日と書いてあり彼のサインが書いてあります。

私が初めてダカール・ラリーにバイクで参戦したのが1983年の1月で、オリオール氏はゼッケン100番を付けてBMWで2輪の総合優勝をしました。

この年の10月に日本のBMWの招待で日本に来ているのを聞きつけて、さっそく、彼に会いたいとBMWに電話しました。

すぐにBMW社から連絡が入り、オリオール氏が会ってくれるとの返事をもらい、会うことができました。

場所は弊社の2件隣にあったスッポン料理屋さんです。

彼がパジエロに乗った年の休息日に、彼に呼ばれて食事をご馳走になりました。

彼の功績は計り知れないほど大きく、彼をテレビで見てバイクの選手になった人が、今年のダカールに出ています。

ご冥福をお祈りしましょう。


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No.267 – 菅原さんからの手紙 2021/01/12 16:52

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

日本で、お正月を迎えるのは約40年ぶりでした。普段は12月5日頃、スタート地点に移動してクリスマスと正月は現地で迎えるのが主でしたが、昨年末は皆様に呼ばれ忘年会の連続でした。

ある日、ひどい下痢に襲われ、検温したら38度7分もあり、コロナになったと思い慌てて行きつけのお医者さんにいったら、細菌性胃腸炎との事、3日程家で安静にしておりました。やりかけの仕事も気になり、2日に御殿場の工場に向かい、ジムニーの作業を始めました。

ファイバー製のリアードアーも完成したのでテールライトの取り付けです。この四角いLEDランプはFIA公認品です。内側のランプの光が弱かったのでリレーを付けたら明るくなりました。純正の配線はLED化しているので細くストップランプの配線から引いたら、電流が足りなかったようでした。ボンネットピンを付けたり、まだやる事が沢山あります。

写真は特注の軽量のフアイバーバックドアーです。後ろに少し写っているのはモンゴルラリー用のJB23、もう一台のJB23はSHIBARERU-RALLY用に北海道に送ってあります。

 


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